トランプ大統領 中国に100%の追加関税を表明
2025年10月11日午前6時32分
(2025年10月11日午前6時49分更新)
米中対立
アメリカのトランプ大統領は、中国からの輸入品に対して現在の関税に上乗せする形で100%の追加関税を課すと明らかにしました。中国によるレアアース関連の輸出規制の強化への対抗措置で、米中の対立が再び激化することへの懸念が広がっています。
トランプ大統領は10日、SNSに投稿し、中国からの輸入品に対して現在の関税に上乗せする形で100%の追加関税を課すと明らかにしました。
11月1日からとしていますが中国の対応しだいで発動の時期を早める可能性もあるとしています。
また、11月1日からあらゆる重要なソフトウエアに対する輸出規制を実施するとしています。
トランプ大統領は、これに先立つ投稿で、近く行うとしていた中国の習近平国家主席との首脳会談について、一転して消極的な姿勢を示しました。
理由として、中国によるレアアース関連の輸出規制の強化を挙げ、中国からの輸入品に対する関税の大幅な引き上げを検討していることを明らかにしていました。
アメリカと中国はトランプ政権の関税措置をきっかけに、互いに100%を超える追加関税をかけあう事態となりましたが、双方が関税を大幅に引き下げた上で、このうち24%分については11月10日まで適用を停止することで合意していました。
トランプ政権が実際に100%の追加関税に踏み切ることになれば米中の対立が再び激化することは避けられず懸念が広がっています。
NYダウ 800ドル超値下がり 米中の貿易摩擦激化への懸念
10日のニューヨーク株式市場では、米中の貿易摩擦が再び激しくなることへの懸念から売り注文が広がり、ダウ平均株価は800ドルを超える値下がりとなりました。
アメリカのトランプ大統領は10日、中国によるレアアース関連の輸出規制強化に不満を示し、米中首脳会談に消極的な姿勢を示したうえで、中国からの輸入品に対する関税の大幅な引き上げを検討していることを明らかにしました。
ニューヨーク株式市場では、米中の貿易摩擦が再び激しくなることへの懸念から売り注文が広がり、ダウ平均株価の終値は前日と比べて878ドル82セント安い、4万5479ドル60セントでした。
また、ハイテク関連の銘柄が多いナスダックの株価指数と、多くの機関投資家が運用の指標としているS&P500の株価指数もいずれも前日より下落しました。
市場関係者は、「中国とのビジネスの比重が大きいと見られている半導体など、ハイテク関連の銘柄を中心に売り注文が出て株価を押し下げた」と話しています。
一方、ニューヨーク外国為替市場では、トランプ政権の関税措置への警戒感からドルを売って円を買う動きが出て、円相場は一時、1ドル=151円台半ばまで値上がりしました。
Posted at 2025/10/11 10:03:16 | |
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