
台風23号 あさってには伊豆諸島に接近のおそれ 早めに備えを
2025年10月11日午前5時24分
(2025年10月11日午前7時03分更新)
台風
台風23号は鹿児島県の奄美地方に接近していて、このあと発達しながら進路を東寄りに変え、13日には、台風22号で被害が出た伊豆諸島にかなり接近するおそれがあります。伊豆諸島では台風が近づく前の11日夕方から大雨になるおそれがあり、早めに備えを進めてください。
台風
気象庁によりますと、台風23号は11日午前6時には鹿児島県の奄美大島の南南東およそ180キロの海上でほとんど停滞しています。
中心の気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルで中心から半径220キロ以内では風速15メートル以上の強風が吹いています。
台風は奄美地方に接近していて、奄美地方や大東島地方では雨雲が発達しています。
九州南部と奄美地方では12日にかけて非常に強い風が吹いて海上はうねりを伴ってしけるところがある見込みです。
また、11日は局地的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、強風や高波、土砂災害などに十分注意するよう呼びかけています。
台風はこのあと発達しながら進路を東寄りに変え、暴風域を伴って13日には台風22号で被害が出た伊豆諸島にかなり接近するおそれがあります。
伊豆諸島では台風の接近に伴って12日から風が強まり波も高くなる見込みです。
13日には猛烈な風が吹き最大風速が30メートル、最大瞬間風速が45メートルと予想され、海上は波の高さが7メートルの大しけになる見込みです。
さらに高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んで台風が接近する前から大気の状態が不安定になり、11日夕方から激しい雨や非常に激しい雨が降って大雨になるおそれがあります。
12日朝までの24時間に降る雨の量は多いところで100ミリ、その後、13日の朝までの24時間にさらに200ミリの雨が降る見込みです。
気象庁は、大雨による土砂災害に警戒するとともに、12日以降は暴風や高波、低い土地の浸水、川の増水・氾濫にも警戒するよう呼びかけています。
伊豆諸島では台風22号による記録的な大雨や暴風の影響で地盤が緩んだり建物が壊れたりするなど、すでに災害の危険度が高まっている地域があります。避難先を確認しておくなど、早めに備えを進めるようにしてください。
八丈島 台風22号で孤立地区 事前に避難検討
台風22号の影響で伊豆諸島・八丈島では土石流が発生して孤立している地区について今後、台風23号の接近が予想されることから、住民およそ220人を地区の外にある施設に避難させることを検討しています。
これは八丈町の山下奉也町長が明らかにしたものです。
八丈島では台風22号による風で建物が壊れるなどしたほか、広い範囲で停電や断水が続き、住民の生活に大きな影響が出ています。
島の南東部にある末吉地区では土石流が発生し、町の避難所となっている施設にも流れ込んで、地区が孤立しています。
町では台風23号が接近するおそれがあることから、11日、地区の住民およそ220人をあらかじめ別の地区に避難させることを検討することにしています。
山下町長は「台風23号ではさらなる被害が起きないように早めに避難してもらうことが必要だと考えている」と話しています。
Posted at 2025/10/11 10:06:30 | |
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