日本郵便 クマ出没が確認された地域で集配見合わせも
2025年11月6日午前11時43分
クマ被害
クマに襲われて死亡した人が過去最多となる中、日本郵便はクマの出没が確認された地域で一時的に集配業務を見合わせる可能性があることを明らかにしました。
環境省のまとめでは今年度、クマに襲われて死亡した人は5日までに全国で13人にのぼり、過去最多の被害となっています。
こうした中、日本郵便は配達や集荷の際のクマ対策を明らかにしました。
それによりますと、クマの出没が確認され、自治体や警察から立ち入り規制などの指示があった場合や、配達員がクマを目撃し業務の継続が難しいと判断した場合などは、配達や集荷などの業務を一時的に見合わせる可能性があるとしています。
また、近隣にクマが出没している地域では、原則として午後5時以降は二輪車での配達を見合わせるとしています。
そのため、郵便物やゆうパックなどの配達に遅れが生じる場合があるということです。
日本郵便は「お客さまにはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます」とコメントしています。
警察庁は来週以降ライフル銃で駆除へ
クマによる被害が各地で相次ぐ中、警察庁は被害が多い秋田県と岩手県にライフル銃を扱う警察官を派遣し、来週以降をメドに生活圏に出没したクマの駆除にあたる方針を決めました。
クマの駆除をめぐり、警察庁は原則としてハンターに依頼するこれまでの運用を維持しつつ、自治体のニーズなどを踏まえて緊急時には警察官がライフル銃を使用することについて検討を進めてきました。
警察官が携帯する拳銃よりも発射される弾の威力が強く、重要施設の警備や立てこもり事件などの対応にあたる機動隊にはライフル銃が配備されています。
警察庁は担当職員を被害が多い県に派遣して要望を聞き取るなどしてきましたが、6日から秋田県と岩手県にライフル銃を扱う機動隊員を派遣し、来週以降をメドにクマの駆除にあたる方針を決めました。
ライフル銃をクマの駆除に使用するため、特殊な銃の用途について定めた国家公安委員会規則の一部を改正した上で、生活圏に出没し、人的被害のおそれがあるクマを対象にハンターとともに駆除にあたるということです。
警察庁は「自治体などと連携しながら、地域住民の安全確保のため、緊急事態に対応できるよう取り組んでいきたい」としています。
Posted at 2025/11/06 12:46:56 | |
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