「新語・流行語大賞」 2025年の年間大賞は
2025年12月1日午後2時04分
(2025年12月1日午後5時55分更新)
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ことしの「新語・流行語大賞」が1日に発表され、年間大賞には女性初の総理大臣となった高市総理大臣の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれました。
「新語・流行語大賞」はこの1年で話題になった出来事や発言、流行の中からその年を代表することばを選ぶ賞で、ノミネートされた30のことばから1日にトップテンが発表されました。
このうち年間大賞には、女性初の総理大臣となった高市総理大臣が自民党総裁に選出された際の発言を受けた「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれました。
トップテンには、政治や経済からアメリカが各国に対して行った関税の引き上げ措置「トランプ関税」、コメの価格高騰を受け各地で備蓄米を買い求める人の行列ができた「古古古米」が入りました。
社会や時事問題に関することばでは、大阪・関西万博の公式キャラクターで大ブレークした「ミャクミャク」、人の生活圏へのクマの出没が増え、人身被害も出ていることを受けた「緊急銃猟/クマ被害」、記録的な暑さが長く続き、季節が夏と冬の2つになったとする「二季」、新聞やテレビなど従来のメディアを指した「オールドメディア」、「戦後80年/昭和100年」が入りました。
また、エンターテインメントでは、フクロウのひなが懸命に走る写真に添えて紹介された「エッホエッホ」、歌舞伎俳優の半生を描き記録的なヒットとなった映画から、「国宝」が入りました。
このほか、選考委員特別賞に「巨人軍は永久に不滅です」の名言を残し、ことし6月に亡くなった長嶋茂雄さんを追悼して「ミスタープロ野球」が選ばれました。
高市首相 “国家・国民のために貢献したい思い”
「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」は、高市総理大臣がことし10月、自民党の新しい総裁に選ばれた直後に両院議員総会であいさつした際の発言です。
これについて高市総理大臣は表彰式で「賛否両論いただいた。いま確かに働き方改革にとっても大事な時期だが、日本国の国家経営者としては、何としても『働いて働いて働いて働いて働いて』国家・国民のために貢献したい、そんな思いがあった」と述べました。
そのうえで「決して多くの国民に働き過ぎを奨励するような意図はない。また長時間労働を美徳とするような意図もないので、どうか誤解なきようにお願いしたい。私たちや未来の日本国民が本当に希望を持てる強い経済、強い外交・安全保障、そして豊かな暮らしを実現するために頑張っていく」と述べました。
選考委員 神田伯山さん「政治が動いた年だった」
新語・流行語大賞の選考委員を初めて務めた講談師の神田伯山さんは表彰式で「委員の皆さんに共通していた意見は、とにかく政治が動いた年だったということです。SNSの力が強くなってエンタメよりも政治がエンタメ化して群像劇のように毎日、何が起こるかという状況で、新語・流行語大賞としては豊作の年だったのではないか」と述べました。
2025年「新語・流行語大賞」トップテン
ことしの「新語・流行語大賞」のトップテンに選ばれたのは次のことばです。※50音順
▼「エッホエッホ」
▼「オールドメディア」
▼「緊急銃猟/クマ被害」
▼「国宝(観た)」
▼「古古古米」
▼「戦後80年/昭和100年」
▼「トランプ関税」
▼「二季」
▼「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」
▼「ミャクミャク」
「エッホエッホ」
「エッホエッホ」から始まる歌を作詞作曲したうじたまいさんは「ここまで広げてもらえたのは何かを伝えることの間口の広さと使いやすさがあって、親しみを持たれたと思います」と話しました。
そして、「エッホエッホ、伝えるっていいぞって伝えなきゃエッホみんなに伝えなきゃ」と歌詞をアレンジした自身の曲を歌って受賞の喜びを表現していました。
「緊急銃猟/クマ被害」
「緊急銃猟/クマ被害」で受賞した狩猟免許を持つガバメントハンターとしてクマ対策にあたっている北海道羅臼町の職員の田澤道広さんは「30年くらい前は、とてもマイナーな仕事だと思っていました。これをきっかけにガバメントハンターやそういった仕事を目指す若い人が、1人でも2人でも育ってくれたらうれしいです」と話していました。
「二季」
異常気象に関する研究を続け、「二季」のことばを発信した三重大学大学院の立花義裕教授は「学生には『研究は流行を追うな。流行を作れ』と言っているが、まさにきょう一番の賞をいただけて感慨深いです。ただ、日本の皆さんは“二季”が嫌なはずで美しい日本の四季が大好きだと思います。“四季”を楽しむために、二酸化炭素を減らすよう皆さんと一緒に頑張っていきたいです」と話していました。
「ミャクミャク」
トップテンに入り、表彰式に登場した大阪・関西万博の公式キャラクターのミャクミャクは、「万博には毎日たくさんの人が会いに来てくれてハイタッチしたり写真を撮ったりして楽しくわくわくしたよ。世界各国の人と文化の交流ができたし、たくさんのお友達ができたんだ。この賞もたくさんの人が万博やミャクミャクを好きになってくれたということかなと思って改めてお礼を言いたいと思います」と話していました。
Posted at 2025/12/01 18:47:20 | |
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