米 チェイニー元副大統領死去 84歳 同時多発テロ事件など対応
2025年11月4日午後8時54分
(2025年11月4日午後10時46分更新)
訃報
アメリカ共和党のブッシュ政権下で副大統領を務め、2001年の同時多発テロ事件やイラク戦争の対応などにあたったディック・チェイニー氏が亡くなりました。84歳でした。
チェイニー氏は共和党のブッシュ政権下で副大統領を務め、2001年の同時多発テロ事件への対応や、その後の「テロとの戦い」で強い影響力を持ち、「影の大統領」とも呼ばれました。
イラク戦争の開戦に至る過程では、のちに否定されることとなる、フセイン政権による大量破壊兵器の保有を主張しました。チェイニー氏は当時、「座して待つのは、行動を起こすよりはるかに危険だ」として先制攻撃の必要性を訴え、批判的な見方が広がる中でも開戦は正しい決断だったと主張し続けました。
一方、去年11月の大統領選挙では、トランプ氏について「権力の座にとどまろうとうそと暴力を使って勝利を盗もうとした」と批判し、民主党から立候補した当時のハリス副大統領に投票する考えを明らかにするなど同じ共和党でもトランプ大統領と距離を置いていたことで知られています。
チェイニー氏の死去を受けてホワイトハウスでは4日、半旗が掲げられました。
また、チェイニー氏が副大統領として支えたブッシュ元大統領は声明を出し、「国が大きな課題に直面する中、ホワイトハウスで冷静で安定した存在だった。私は彼の誠実で率直な助言に頼り、彼は決して最善を尽くすことを怠らなかった」とその死を悼みました。
家族が公表した声明によりますとチェイニー氏の死因は肺炎と心臓疾患などの合併症で、妻や、娘のリズ・チェイニー元下院議員など家族に見守られながら息を引き取ったということです。
Posted at 2025/11/05 12:42:19 | |
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