
ECUチューンにはRomRaiderの定義ファイルがあれば問題ないのだが、DBW関連やAVCSなどを調整する時にはEcuFlashの3Dグラフが重宝する。
なぜなら、RomRaiderの3Dグラフは、線で表現せずにセル単位の棒で表示させているから非常に見にくいと思う。一方、EcuFlashの3Dグラフは、連続した線とグラディエーション効果でカーブが見やすいと思うのである。
EcuFlashの定義ファイルだが、RomRaiderと同じXMLファイルなのに、細かい部分で微妙にタグが違っている。いくつかのタグ文字は一括で文字置換すればいいのだが、X軸やY軸の定義はまったく違うので変更はちょっと面倒だった。1時間くらいで作成出来ると思ったら、なんだかんだで3時間くらいかかってしまった。
今回定義ファイルを作成するにあたって、再度すべての項目に目を通したのだが、すごく気になったのが「Fine Correction Rows (RPM)」だ。
この項目は、点火時期の学習補正値をストアするテーブルに使用されるエンジン回転数なのだが、最初に見た時は読み出しアドレスが間違っているんではないかと思ってしまった。
デフォルトの最大値はなんと12000rpm!いくらなんでもおかしいだろうと思ってバイナリデータを調べてみたのだが、確かに12000となっていた。他のROMも確認してみたが、GR系はすべて同じ値だった。
しかし、なんでこんな回転数が入っているんだろうか。レブリミットが8000rpm程度なんだんから、もっと低い回転数でも良かったのではないかと思う。それから増分幅が大きいためにエンジン回転数の範囲が非常に荒くなっているのも気になる。
Excelで仮想テーブルを作成してみたのだが、許容エンジン回転数から考えると、有効だと思われるセル数は20個(黄色部分)しかないように思える。つまり、補正値がストアされた場合、影響を受けるエンジン回転域は広範囲になるということになる。
これには何か意図があるのだろうか、それとも他に関連する項目があってこのようなテーブルになっているのだろうか、今は分からないがいづれはっきりさせたいと思っている。
Posted at 2010/01/30 19:37:42 | |
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