
1931年 9月 13日水上機によるスピードレース「シュナイダー杯」において
英国の「スーパーマリン S6B」がブースマン中尉の操縦で、
平均時速547.294km/hで優勝これにより英国は大会規定に
よりこのトロフィーの永久保持国となりました。
「シュナイダー杯」とは1913年から1931年まで行われた
水上機のスピードレースで、名勝負と華々しい展開で今でも有名なレース。
ルールは、ほぼ三角形をした一周約50Kmのコースを3周し、
スピードを競うというもので、列強国が総力を挙げて参加し、
国家の威信と自国の航空技術力を賭け伊太利亜が2連勝すれば英吉利が阻止し、
亜米利加が2連勝すれば伊太利亜が阻止しといった激しい競争に加熱してゆきます。
優勝すれば次回の開催地を優勝国にでき、最終的に12 回開催されました。
現在のF1レースなどで一般的なオクタン価を高めた燃料や加給エンジンは、
「シュナイダー杯における熾烈な技術競争の過程で開発の中から生まれました
永久保持国の大会規定とは、
5年の間に3回優勝した時点でレースを終了し、
トロフィーはその優勝国が永久に保有するというものです
ちなみにこの1931年の大会には英国のほかの有力国
仏・米・伊が諸事情により参加できなかった大会でもありますが・・・
英国の「スーパーマリン S6B」機の性能はやはり優れて
いたことは間違いのない事実ですね
さて、水上機・シュナイダー杯と言えば「宮崎 駿」氏による
アニメ映画「紅の豚」、劇中に登場する
「サボイアS.21試作戦闘飛行艇」は、「マッキ M.33」がモデル
になっているとされています。
また、映画の中でピッコロ親父が
「1927年のシュナイダーカップでこのエンジンを載せたイタリア艇はカーチスに負けた」と発言しているが、1927年のシュナイダーカップでイタリア艇を破って優勝したのは
英国の「スーパーマリンS.5」であります。
※画像説明
上:最後の優勝機、英吉利「スーパーマリン S.6B」
中:亜米利加の優勝機「カーチスR3C-2」
(「紅の豚」の中で米国人のカーチスの乗る飛行機のモデル)
下:大会に間に合わなかった伊太利亜の「MACCHI M.C. 72」
(1933年に記録した最高速度はなんと709km/h)
ということで本日は・・・
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Posted at
2010/09/14 00:17:41