
20世紀終盤においてアメリカ海軍戦闘機の
代名詞ともいえるF-14トムキャットが全機退役
したのは、2006年9月22日
純粋な空対空戦闘を主任務とし
「AIM-54 フェニックス空対空ミサイル」
を装備し可変翼・独特のフォルムをもったこの
高性能戦闘機は、最近も各種モデルが
登場するなど未だに人気が衰えない飛行機ですね
現役当時からその人気ぶりはドラマや映画の
素材としても使われていることからも解ります。
映画『ファイナル・カウント・ダウン』や『トップガン』、
日本では『エリア88』に登場する
勇姿を思い浮かべられる方も多いと思います。
F-14の実戦配備はF-4ファントムの後継機として
1973年より始まり、主に艦隊防空用としての任務を負いました。
しかし可変翼やフェニックス装備によるゴージャスな性能は
コスト高騰を招きアメリカ海軍以外では潤沢なオイルマネーで
最新鋭兵器を買いあさっていたパーレビ王朝時代のイラン空軍のみに終わり、
販売面ではF-15イーグルに敗れ去っています。
F-14は航続距離の長さと柔軟性などから重宝され
性能に余裕があったことなどから対地攻撃能力ものちほどになって付加され
寿命の延長が図られましたが、メンテナンスの困難さや
コストパフォーマンスの問題から、徐々に退役しF/A-18戦闘攻撃機への
機種転換が行なわれ、2006年9月22日、オシアナ(アメリカ海軍航空基地)
においての公式退役セレモニーでのラストフライトが実施されました。
これにより、F-14Aプロトタイプ初飛行(1970年12月21日)から
36年でF-14全機の運用が終了しました。
●Grumman F-14(Tomcat)
原型初飛行 1970年12月21日
全幅 10.15m/11.65m/19.54m(後退角75度/68度/20度)
全長 19.1m
全高 4.88m
乗員 2名
エンジン P&W TF30-P-412Aターボファン×2基(F-14A)
F110-GE-400 ターボファンエンジン×2(F-14B/D)
最大速度 M2.34
最大離陸重量 32,100kg(F-14A)/33,724kg(F-14B/D)
航続距離 3,220km
生産数 712機
という事で・・・本日は1973年のヒット曲「The Doobie Brothers」の
"Long Train Runnin'" です。
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Posted at
2011/09/23 01:05:01