
1938年 鉄・アルミなどの
戦略物資不足の状況下のイギリスにおいて
木製航空機の提案が出されました。
イギリスのデ・ハビランド 社が後に
送り出す。木製高性能航空機「モスキート」です。
ファンも多く各メーカーからキット化もされていますね。
木製の航空機は当時、もはや時代遅れだと考える向きもあり
また提出されたプランが当時ドイツの主力戦闘機であった
メッサーシュミットBf109を最大速度で振り切ることのできる
異色の非武装型高速爆撃機ため、イギリス航空省の疑念
を払拭する事が出来ず、モスキートは3度に渡って計画中止
デ・ハビランドは自力での開発を余儀なくされますが
地道な努力が実を結びようやく1940年3月1日に
試作機のB.1/40を含む50機が発注され
設計と試作機の製造はすぐ開始されました。
その後、最初の発注からわずか10か月後の1940年11月19日に
昼間爆撃機型の試作機がロールアウト
11月25日には初飛行を行なう事になります。
このような、ハイスピードでの開発からの初飛行が出来た
背景には、モスキートの構造がほとんど木材を使用したことにより
生産にあたっては家具など木工分野の優れた職人がイギリスには
数多く、木製に関する技術が優秀であったこと木の特徴を非常に
よく把握した彼らが工場へ動員された為とも言われていますが
木のもつ欠点を出さないように、木の長所を充分生かすように、
しかも生産面における合理化まで考えた設計をできる程のノウハウが
デ・ハビランド社に蓄積されていたことが成功の鍵だったのかも
しれません。
木製ゆえレーダーに察知されにくく、高速飛行の出来る
モスキートは、多くの任務に大戦終結まで投入され活躍することとなります。
ちなみに、この女性・・・・
映画「風と共に去りぬ」のメラニー役の
オリビア・デ・ハビランド
苗字を見てお気づきかとは思いますが・・・・・
モスキートを開発したデ・ハビランド社の創設者
ジェフリー・デハビランドは、彼女の親戚です。
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Posted at
2011/11/25 22:33:34