
2012年位から、ニュースの誌面に
時たま出てくる、浜名湖に沈んでいるとされる
旧日本陸軍の「四式中戦車チト」の話題
実は、かなり興味がある
先ごろ、ファインモールドより1/35の
スケールモデルも発売されており
今後も、続報を期待したいニュースなのですが
探索は、難航しているようですねっ
http://www.smape.jp/category/1789487.html
さて、皆さんが、旧日本陸軍の戦車に対しても
イメージは大方・・・列強に比べ恐ろしく
薄い鉄板に貧弱な装備ではないだろうか?
これは、対戦車戦を想定せず
起重機の性能や、中国大陸の橋梁の荷重が
15t前後が限界で南方輸送の際にも「目方」に
制限を掛けたためともされていますが・・・
旧日本陸軍の用兵思想において、あまり戦車が
重要視されず、九七式中戦車以上を
旧日本陸軍が望まなかった事が要因となったとされています。
そのため、大戦初期は活躍したものの・・・・
米国のM4戦車と対峙する時期になると結果は惨憺たる物に・・・・
さて、この浜名湖に沈んでいるとされている
「四式中戦車チト」は、1942年(昭和17年)9月に
開発することが決定され、敗戦濃厚になった
大戦後期になって、慌てて2両が試作される事となった中型戦車
試製1号車が57mm砲を搭載、2号車が75mm砲を搭載する
対戦車戦を考え作られました。
この戦車を知るきっかけとなったのが・・・
松本零士の戦場まんがシリーズ
”鉄の墓標” でして物語の中では
独逸のタイガー戦車並みに米軍のM4と戦う
姿が描かれてた「四式中戦車チト」をみて
日本にもこんな兵器があったのか!!・・・と思った物です
当時は、「四式中戦車チト」に関しての資料もあまり無く
自分の頭のなかでは、無敵の戦車のように描かれていたのですが
最近の資料を見ていると・・・・やはり欧米列強の同等の戦車と
比較するに・・・もし実戦に配備されても、物量と不慣れな操作も
加わり戦局を打開するには及ばなかったかもしれませんね・・・・
幻の戦車を探せ!
終戦間際に2両だけ試作され、旧日本軍が米軍から隠すためにひそかに浜名湖に沈めたと伝わる“幻の戦車”「四式中戦車チト」の探索が地元で熱を帯びている。目立った成果はまだないが、「歴史を残す」という思いと町の活性化への期待が活動を支えている。
■資料残らず
チトは全長約6・3メートル、幅と高さ約3メートル、重量は約30トン。最先端の技術で開発されたが、実戦に使われることなく終戦を迎えた。1両は米軍が回収し、1両は1945年8月23日から28日の間に湖底に沈んだとされる。チトに関する資料は、戦史を調査する防衛省防衛研究所にも残っていない。愛好家に向けてチトのプラモデルを販売するメーカー「ファインモールド」(愛知県豊橋市)の鈴木邦宏社長(54)によると、従来に比べ大型だったのは、欧米の国々の戦車に対抗するため。鈴木社長は「見つかれば、産業史的にも価値は高い」と語る。
■目撃証言も
探索を呼び掛けた浜松市北区の地域活性化団体「スマッペ」によると、地元には「湖に戦車が眠っている」「渡し船の上から戦車が見えた」という言い伝えがあったが、近年になって具体的な情報が入るようになった。「上司の命令でチトを含め戦車3両を沈めた。浜名湖で一番深いと聞いた場所を選んだ」「子供のころ沈めているのを見た」…。昨年11月、本格的な調査が始まった。探索しているエリアは北部の猪鼻湖・瀬戸橋周辺で、浜名湖で最も深いという水深約18メートルの水中だ。地域住民にボランティアも加わり、水中音波探知機も投入、ダイバーによる潜水調査もした。東京の海洋調査会社「ウインディーネットワーク」も今年2月、湖底の地形調査に入った。同社は2010年、青森、秋田県境の十和田湖に墜落した旧陸軍の練習機を発見し、昨年9月に引き揚げた実績を持っている。だが、今のところ見つかったのは壊れたボートやバスタブといったがらくたばかりだ。それでもスマッペ事務局長の中村健二さん(52)は「どこかに眠っている。必ず見つけたい」と断言する。
■ロマンを追う
インターネットなどでの呼び掛けに応え、情報は全国から毎日のように寄せられるが、高齢の証言者からの聞き取りが難しいケースも。スマッペは「真実を明らかにする最後の機会になるかもしれない」と、活動をドキュメンタリー映画に記録し、証言内容も資料として保管するつもりだ。
もし見つかったらどうするのか-。資料として展示するのか、防衛省に引き取りを求めるのか。中村さんは「本当は引き揚げたくない」と漏らす。「湖底に眠るからロマン。展示のため離れたら、この町には何も残らない」。静かに波打つ湖面を眺めた。
2013/03/18 河北新報夕刊配信
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2013/03/20 00:58:00