
第二次世界大戦中の
1941年2月25日
全長28.2 m/全幅55 m、重量35 tの
巨大な航空機が
空に飛び立ちました。
Messerschmitt 社が開発した
大型輸送軍用グライダー
「Messerschmitt Me 321 」
この日初飛行を行ないました。
戦地における物資や兵員の輸送力の必要性から
開発されたこの大型のグライダーは、ドイツ空軍の
主力輸送機であったユンカース Ju52と比較すると
機首部は6 mの高さがあり、6倍の広さの貨物室、
約100平方メートル(1,100 sq ft)と23トンの積載量を確保
貨物室は、列車で運ばれてきたどのような貨物でも
Me 321に搭載できるよう、ドイツの鉄道の標準長物車の
積載空間を想定して設計され人員輸送に使用する場合は、
120~130名の完全装備の兵員を収容
内側からしか開けない観音開き式のドアが設けられました。
Me 321その巨大さから「Gigant」(巨人)の愛称で
知られる事となりますが・・・問題はエンジンを持たないグライダーである事
当初は、Messerschmitt Bf110 3機による
Troikaschlepp(トロイカ曳航)と呼ばれる形で
曳航されますが、運用上危険である為
Heinkel He 111爆撃機を2機つないだ、ユニークな設計の
曳航専用機ハHeinkel He 111Z (Zwilling)が開発されます。
また不整地からの離陸にはRATO(離陸補助ロケット)装置が
使用されるなど運用改善がなされますが
航続距離が短過ぎるという問題は解決できず
約200機がモーターグライダー化が施されMe323が登場
1000馬力級のエンジン6発を搭載ながら
アンダーパワーの低速機でしたが、
当時実用化されていた輸送機としては驚異的な輸送力
第二次世界大戦中で最大の陸上機となりました。
さて、このMesserschmitt Me 321/Me323 Gigant
スタイルを見ていると
未来少年コナンに登場したギガントや
風の谷のナウシカのトルメキア戦列艦を思い出すのは
当方だけではないと思いますが・・・どうでしょう。
ブログ一覧 |
飛行機 | 趣味
Posted at
2014/02/26 00:56:41