
週末の金曜日
本日は、宮崎駿の
アニメーション映画『風立ちぬ』の
地上波放送がありました
さて、映画の中身は
皆様、ご存知の通りなので
まずは、この歌を・・・
劇中の中で、謎のドイツ人カストルプが歌い二郎が唱和し、
みんながドイツ語で合唱するシーンで使われた
『Das Gibt's Nur Einmal』という歌
ナポレオン・ボナパルト失脚後のヨーロッパを議した1814年のウィーン会議を
時代背景にした、1931年のオペレッタ映画 『会議は踊る』の挿入歌として使われ
SPレコードが、当時日本でも市販された事から結構メジャーな曲として知られていたようです。
この映画が、公開されたドイツは、1930年の選挙でナチスが第二党に躍進し
1933年にはアドルフ ヒトラーが首相になり、国民の芸術活動にまで干渉が行われた時期
映画『会議は踊る』も退廃的な芸術としてドイツ国内での上映を許されませんでした。
日本では1934年に配給が始まり太平洋戦争の初期の1942年頃まで何度も公開されて
いたようです。
さて・・・この『Das Gibt's Nur Einmal』を歌う、
謎のドイツ人カストルプのモデルとされているのが
ソビエト連邦のスパイとして、1933年(昭和8年)から1941年(昭和16年)にかけて
日本やドイツの動きを探るために『フランクフルター・ツァイトゥング』の東京特派員かつ
ナチス党員として横浜に居を構えながら日本におけるドイツ人社会で、
諜報活動を行いゾルゲ事件の首謀者としても知られた人物
実在のスパイ、Richard Sorge(リヒャルト・ゾルゲ)では無いか?
とも言われています
彼と接触した事で二郎は特高に追われる事になるのですが
現在でも航空機の設計は、機密保持されねばならない事なので
当時だったら当然のことだったのかも知れませんね。
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雑感 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2015/02/21 02:55:49