GM世界戦略車

さて、本日は・・・

先日行われた

２０１５ Historic&Classic Car Meeting in SENDAI

参加車両から、ご来場の方より

「久々に、見た！」と、ご好評だった一台

『いすゞ　ジェミニ』に、ご登場頂きました。

暫し、お付き合いのほどを・・・<(_ _)>



世界各地にグループ企業を持つ、巨大企業　GM（ゼネラル・モーター）が
グループのスケールメリットを生かし、効率よく車を市場供給する事を
目的に、1970年代初頭に提唱した

「グローバルカー構想」

その先駆けとなったのが、大衆車クラスの「Tカー」で



Chevrolet　Chevette



Vauxhall Chevette



Holden　Gemini　　等・・・

西ドイツのグループ企業Adam Opel AGが中心となって開発した



「Opel Kadett C」をベースに基本的なプラットフォームを共用し
その国情に合わせ、世界各国で生産されました。

さて・・・

日本・・・では



いすゞ　ジェミニが、これに該当します。



いすゞ　ジェミニはそれまでの、主力車種であったベレットの後継車種として
市場性の見地から、資本提携のあったGMの「グローバルカー（世界戦略車）構想」に基づき
Opel Kadett Cをベースに開発が決定



外観はOpel Kadett Cの特徴である逆スラントノーズをそのまま採用
国産車離れした直線を基調にしたボディデザインで1974年11月登場



当初は、丸目2灯でしたが1977年6月に角目2灯に変更されます。



ボディタイプは4ドアセダンと2ドアクーペの2種類。
1,600ccシングルキャブのSOHCエンジンを搭載したPF50型のみの
ラインナップでしたが・・・



ベースとなったOpel Kadett Cの堅実な設計に、実績のあるいすゞ製エンジンを
組み合わせたスペックは、市場に受け入れられ、1979年に大幅なボディデザインの変更
ディーゼルエンジン搭載車と1,800ccDOHCガソリンエンジン搭載のホットモデル
「ZZ」（ダブルズィー）シリーズが追加されるなど、、フェイスリフトやマイナーチェンジを
施されながら



生産終了の1987年2月まで期間で初代ジェミニは、
総生産台数は768,537台といすゞの主力車種として成長



その位置づけは・・・

最大のヒット作となる２代目　FFジェミニへ引き継がれることになります。