世界の PAN AM(パンナム)が倒産した日

少し前までは・・・

海外旅行へ向かい航空機は

フラッグキャリア（国を代表する航空会社）を

利用する事が、支流でしたが・・・

現在では空の自由化が進み、

ローコストキャリア（LCC）が乱立

昭和世代には、考えられない位に発達



国内旅行の感覚で、多くの方が、

大型連休などで海外へ出かけます。

1930年代から1980年代にかけて

アメリカのフラッグキャリアにして

世界の空に君臨したのが・・・



Pan Am（パンナム）＜Pan American World Airways＞でした。

日本では、長きに渡り



「兼高かおる 世界の旅」のスポンサーや



Pan Am（パンナム）極東地区広報担当支配人

デビッド・ジョーンズ氏の大相撲での

幕内最高優勝力士に対して「パンアメリカン航空賞」でも

お馴染みの航空会社で・・・



当時、海外へPan Am（パンナム）利用して旅行する事は、

憧れでもあり、ステータスでもありました。



【Say Hello To Pan Am】

この航空会社が、破産・消滅というショッキングな出来事起こったのは・・・



1991年12月4日の事です。

「世界のPan Am（パンナム）」と言われた航空会社が消滅した

背景は何だったのでしょう？



要因は、様々あるようですが・・・・

よく言われているのが・・・



来るべき「航空自由化」へ向けて躓いた事



Pan Am（パンナム）は、1979年に国内輸送の強化の為

フロリダを拠点とするNational Airlines（ナショナル航空）を合併

1980年に完全統合を果たします。それまで、手薄だった国内を強化する事は、

合理的と考えられていましたが・・・これが、裏目に出ます。



①航空機材の共通化

それまで、別々に航空機の調達がされていた為、整備・パーツ調達
機体の対応年数等、様々な面でコストが上昇


②賃金体系の統一

現在では、合併された場合別々の賃金体制が維持されますが
Pan Am（パンナム）の高い賃金体系で一本化が行われ
経営を圧迫してゆきます。



③フラッグキャリアとして・・・

合併以前から、Pan Am（パンナム）はフラッグキャリアとしてのサービスと誇りから
世界に先駆けB747（ジャンボジェット）をはじめとする、最新鋭機の導入や
研究に多額の資金を投入しています。



これら、高コスト機の運用は、更に経営を悪化させている真下

１９８年代中盤には、多くのLCCが参入、Pan Am（パンナム）の経営は

危機的状況に追い込まれます。



改善の為、ニューヨークのシンボルであった

Pan Am（パンナム）ビルの売却



日本を含む太平洋路線を、United Airlines（ユナイテッド航空）へ売却等で

業績の改善が、一時的には回復するも・・・

１９８８年１２月21日フラッグキヤリアであったが故にテロの標的とされ

パンアメリカン航空103便爆破事件が発生し、経営改善を半ばにして

大打撃を受けて、Pan Am（パンナム）はその後、終焉を迎えることになります。



近年、「PAN AM/パンナム」というテレビドラマが

放送され少しだけ・・・

話題になりましたが・・・



これは、当時のPan Am（パンナム）を懐古するだけではなく

CMや話題作りに積極的だったPan Am（パンナム）と言う存在が、



洗練された企業デザインと共に現在のポップカルチャーにも

刺激を与えてくれたのだと思っております。



『2001年宇宙の旅』に登場する、あの宇宙船「オリオン号」には、パンナムのロゴが！

そのほかにも、００７シリーズや、レイダース、ブレードランナーにも

Pan Am（パンナム）は登場しておりますので、探してみてください♪



という事で・・・今宵の奈保子さん動画は

アルバム『 ９1/2 （ナインハーフ）』より・・・



「星になるまで　～ Night After Night ～ 」



「Finding Each Other」

そして・・・



「砂の記号(はもん)~HAPPY EVER AFTER~」

映像には・・・Pan Am（パンナム）ビルが登場します♪

#NAOKOfanmeeting