
風が強いものの・・・
幾分か気温が戻った
日曜日となりました。
本日は・・・10月10日に
リットーミュージックより出版された、
「ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代 」に
目を通しております。
近年、日本の音楽シーンで、作詞家、作曲家ばかりでなく
これまであまり、注目されてこなかった編曲家(アレンジャー)に
視点が集まるようになって来ています。
歌謡曲の全盛期だった時期に、当方が耳にした
日本を代表する編曲家(アレンジャー)といえば
萩田光雄さん、大村雅朗さん、若草恵さん、川口真さん
そして・・・船山基紀さんがあげられますねっ
編曲は・・・簡単にいえば、楽曲を色付けたり、
アレンジしたりする事で、メロディーに対して、
ハーモニーやリズム、色々な楽器の演奏を考え伴奏をつける事・・・
作曲よりもよりも色々な音楽的知識が必要とされ
編曲者によって楽曲のほとんどが完成しているといっても
過言では無いくらいに、プロフェッショナルなお仕事
現在のように自ら曲を書く”シンガーソングライター”は少ない時代
70~80年代頃の歌謡曲全盛時は、編曲といえば
編曲家に依頼するという流れが一般的でした。
その為か・・・”作曲”がどちらかというとイマジネーションや
創作の世界だとすれば、編曲は職人肌、技術系の仕事なので
日本において編曲家(アレンジャー)の方々は、残念ながら
一般的認知が低いように思えます。
さて・・・船山基紀さんと言えば
「勝手にしやがれ」や「迷い道」「恋人よ」等など
数多くのヒット曲のアレンジに携わり、初期の頃より
河合奈保子さんの作品を数多く手掛けておられます。
〇ヤング・ボーイ
〇愛してます
〇17才
〇スマイル・フォー・ミー(Unreleaced Version)
〇刹那の夏
〇そしてシークレット
〇キャンディ・ラブ
〇セレネッラ
〇春よ恋
〇プールサイドが切れるまで
著書の中においては、河合奈保子さんについて
ただ、私がアレンジで関わったアイドルの中でも、
河合奈保子さんは抜きん出て歌の上手い人だった。
私も水谷公生さんが作曲した2曲目の「ヤング・ボーイ」、
川口真さんが作曲した次の「愛してます」など、初期作品を
ずいぶんアレンジした。だいぶ後になって京平先生の曲
「刹那の夏」もアレンジしている。
と・・・奈保子さんの印象を書かれています。
また・・・
彼女は、譜面も初見でレコーディングできるほど音楽的才能があったから、
その後自分で曲を書き、シンガー・ソングライター寄りのポジションに
移っていくのは必然であったのだろう。
とも・・・述べられております。
音楽に対して職人肌の方に、この様に書いて下されると
奈保子さんファンとしては、大変嬉しく感じてしまいますねっ♪
これより先に、2018年6月11日に同じ出版社から発売された
「ヒット曲の料理人 編曲家・萩田光雄の時代」にも目を通しましたが
萩田光雄さんも、船山基紀さんと並ぶ編曲の大家
奈保子さんの楽曲のアレンジでは
〇北駅のソリチュード
〇ジェラストレイン
〇ラヴェンダー・リップス
〇涙のハリウッド
〇スターダスト・ガーデン
〇海流の島
筒美京平さんや林 哲司さんの作品などを担当しています。
両横綱と言えそうな、専業のアレンジャーが
大活躍したこの時代に、お二人とお仕事を共にした
河合奈保子さんの稀有な音楽才能に刺激があったことは
充分に考えられ、後の作曲活動に吸収された事でしょう。
という事で・・・今宵の奈保子さん動画は・・・
船山作品より・・・
「愛してます」
「刹那の夏」カップリング曲「プールサイドが切れるまで」
萩田作品より・・・
「涙のハリウッド」
アルバム「スターダスト・ガーデン〈千・年・庭・園〉」より
「海流の島」
そして・・・1990年12月8日にリリースされたCD
「THE LOVER in ME 〜ファースト・クリスマス」より・・・
「まるで判ってない!」を・・・
#河合奈保子復帰願う豪州へ届け
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河合奈保子さん | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2019/12/09 00:39:44