
先日から始まった冬季五輪 バンクーバー大会
フィギュアスケート・ペアフリー演技が行われた。
ショートプログラム(SP)で3位につけていた川口悠子、スミルノフ組(ロシア)は
残念ながらで4位。メダルには手が届きませんでした。
フィギュアスケートは好きな競技でいつも見ているのですが
最近のフィギュアスケートの技術向上には目を見張ります。
数年前とは比べ物にならないほどです
私は、過去の選手で記憶に残る選手がいます。
旧東ドイツのカタリナ・ビットです。
今でも彼女が演じたカルメンは、美しい・・・
彼女は、オリンピック2連覇をはたし栄光の中で引退します。
その後の世界情勢の変化により冷戦の終結
祖国ドイツは統一されます
しかし冷戦の終結をきっかけに東欧諸国で起きる民族紛争
が起こり彼女が始めて金メダルを獲った首都サラエボも戦火
に包まれました。サラエボで最初の金メダルを獲ったビットにとって、
思い出地が血にそまっていることに耐えられなかったのでしょう
そして彼女は現役復帰をします。
ひとつの決心を胸に秘めて・・・・
それは、オリンピックの舞台で、戦争の愚かさを訴えたいと
いう思いでした。
2大会振りに参加したリレハンメル五輪。
採点方法は彼女の得意とする芸術性よりも
技術力に重きを置くシステムに変わり
彼女の古い技術では採点で
厳しい現実を突きつけられます。
採点基準に全く満たないもので結果は7位。
しかし、大会一の拍手を浴びたのは彼女でした。
採点では劣りましたが、彼女がサラエボの人たちのために、
氷上で訴えた。「花はどこへいった」をバックに滑った
彼女の想いは満員の観衆の心を捉えたのです・・・・・
「花はどこえいった」ベトナム戦争の反戦歌です・・・・
私も、彼女の演技を見ていて自然に涙が出たのを覚えています。
これから先、技術だけでなく心に響く演技をする
彼女を超えるようなスケーターは現われるのでしょうか?
Posted at 2010/02/16 23:12:43 | |
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