
その昔・・・・
仙台に名画座という劇場が
ありまして、安価で映画を見ることが
出来たので、よく通ったものですが
その時見た映画の中に
1956年英国作品の映画
「戦艦シュペー号の最後」
という作品がありました。
ストーリーは、
幾隻もの商船を沈め
ロイヤル・ネイビーを恐怖させた
独逸戦艦が、最後には
英国海軍のの艦艇に南大西洋を追われ傷付き
最後にはモンテヴィデオの沖合にて自沈する
という悲壮な事件を事実にもとづいて描くもので
見応えがある作品です。
さて・・・
この映画の主役である
独逸戦艦「Die Admiral Graf Spee」(アドミラル・グラーフ・シュペー)は
ヴェルサイユ条約の軍備制限条項の範囲内(排水量1万トン以下)に
戦艦並みの28cm砲を選択するなどの砲備と巡洋艦なみの速度を誇り、
ディーゼル機関の採用で長大な航続力収め、制限枠一杯を利用している為、
他国からの疑念を払拭する為に、仏語記載にある"Cuirassé"(装甲艦)を独語訳した
"Panzerschiff"と類別し、新しい艦種として建造した「Deutschland - Klasse」の
3番艦として1936年に就航
対英戦で通商破壊に従事、その後英国海軍の追跡を受け、
ラプラタ沖海戦で損害を被り、修理のため中立国であったウルグアイのモンテビデオ港に
入港するも、英軍の情報操作および燃料系統損傷により離脱不能と判断、
1939年12月17日自沈を選んでいます。
近年、「Die Admiral Graf Spee」の残骸が
船舶の航行に危険を生じさせるとの理由に
水深8メーターに沈むアドミラル・グラーフ・シュペーの
残骸をクレーン船の助けを借りて引き揚げる作業が2004年2月に開始され
2006年2月にはアドミラル・グラーフ・シュペーの艦尾を飾った、
ハーケンクロイツを掴む羽を広げた鷲をかたどった、重さ 400kg の主権紋章が引き揚げられました。
この主権紋章を巡り2006年8月、民間の引き揚げ会社がウルグアイ政府の意に反して
このナチのシンボルを販売する意志を発表し大きな論争を引き起こしています。
また映画の監督のジェームズ・キャメロンが引き揚げの様子を映像に残しているます。
すべて引き上げられた後は、艦を復元してモンテビデオ市の
国立海事博物館に展示することが計画されているとの事です。
Posted at 2013/12/18 00:40:43 | |
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