
本日は、嬉しいニュースを・・・
旧車専門誌 「Old-timer(オールドタイマー)」
での、記事でご存知の方も多いかと思いますが
3.11 東日本大震災の津波で被災した、
宮城県内のトヨタ カローラ クーペ 1400SRが
全国の皆様のご支援で
震災から5年目にして復活しました‼
“奇跡の車” 修理終えて持ち主へ
宮城県南三陸町で、東日本大震災の津波に流さたにもかかわらず大破を免れ、全国の愛好家の間で奇跡の車と呼ばれている昭和40年代の国産車が、震災から5年が過ぎた12日、修理を終えてようやく持ち主の男性の元に戻りました。
この車は、昭和46年に生産され、1年間だけ販売されたトヨタの「カローラ・クーペ1400SR」です。
車の持ち主の南三陸町の渡部正行さんによりますと、車は震災による津波で車庫ごとおよそ30メートル流されましたが、奇跡的に大破を免れたということです。その後、古い車を紹介する専門雑誌が「奇跡のカローラ」として紹介したことで、全国の愛好家から修理の費用や部品などが寄せられるようになり、震災のおよそ2か月後から千葉県や茨城県で修理が続けられていました。そして、今月になって修理が終わり、12日、ようやく渡部さんに引き渡されました。
車の鍵を受け取った渡部さんは、修理に協力した全国の愛好家が見守るなか、早速、車を運転して乗り心地を確かめていました。
現在も仮設住宅で暮らす渡部さんは「被災してつらいこともいろいろあったが、みんなの応援や支援もあるので、後ろを振り向かずに前を向いて進んできたい」と話していました。
2016/3/12/NHK配信
被災クラシックカー 全国の善意で復活
東日本大震災で被災した宮城県南三陸町歌津の工房経営渡部正行さん(67)のクラシックカーが全国の支援で復活し、12日に渡部さんの元に戻った。自宅がある平成の森仮設住宅には愛好家約30人も駆け付け、愛車の5年ぶりの帰還を見守った。
車種はトヨタカローラ・クーペ1400SR。家庭用が一般的なカローラには珍しいスポーツタイプで、1971年のみの販売。渡部さんは40年間、修理しながら保管してきた。
震災で歌津泊浜地区の渡部さんの自宅は津波に遭い、愛車も被災。運よく自宅裏の木に引っ掛かったが、エンジンが海水に漬かるなどダメージは大きかった。渡部さんは「諦めるしかない」と廃車を覚悟した。
震災直後、復興支援として八重洲出版(東京)のクラシックカー専門誌「オールドタイマー」編集部が修理を申し出て、車を預かった。14年11月に保管先の車庫が火災に見舞われるも、車体は難を逃れた。誌面で修理協力を募ると、茨城県八千代町の自動車整備会社「吉田自動車」が応じ、読者からも部品が集まった。
同社を経営する吉田久雄さん(59)は「被災地に少しでも明るいニュースを提供したかった」と話す。同社は泊浜のがれき撤去支援をしたこともあり、縁を感じたという。
修理を終えた赤い愛車は、エンジン音を立てて仮設住宅に登場。渡部さんは「被災地の希望のともしびになる。買ったばかりの時と同じように北海道一周旅行に挑戦したい」と喜んだ。
2016/3/13/河北新報配信
被災に火災、奇跡のカローラ復活…愛好家ら修復
東日本大震災で津波にのまれた深紅のクラシックカーが全国からの支援で復活し、持ち主である宮城県南三陸町歌津の工房経営・渡部わたべ正行さん(67)のもとに戻ってきた。
修理中、火災にも見舞われたが、愛好家らが約5年かけて無償で修復した。ナンバーは震災にちなんで「・311」。渡部さんは「まさかまた乗れる日が来るとは」と感激している。
復活した往年の名車は、トヨタ自動車の「カローラ・クーペ1400SR」。カローラは1966年に初代が発売され、大衆車の代名詞として一時代を築いたが、このモデルは71年製で1年間しか販売されなかった希少な車という。
渡部さんは23歳のとき、コツコツためたお金で新車を購入した。タクシー運転手の月収約8万円に対し、約75万円という高額の買い物だったが、「当時、赤色は斬新で誰も乗っていなかったので、手に入れたかった」。愛車はメンテナンスを怠らず大切に乗り続け、北海道一周旅行にも行った。
しかし、震災の津波で自宅は全壊し、車も約30メートル流された。木に引っかかって大破は免れたものの、エンジンはかからなかった。
「諦めるしかないか」。廃車も考えたが、震災から2か月後、がれき撤去のボランティアで訪れた全国の愛好家たちが修理を申し出てくれた。2014年11月には、保管中だった千葉県内の車庫が全焼。奇跡的に車体の損傷は一部で済んだが、用意してあった部品などが使えなくなった。そこで、茨城県八千代町の自動車整備会社「吉田自動車」社長の吉田久雄さん(59)が修理を引き受け、クラシックカー専門誌「オールド・タイマー」(八重洲出版)も希少な部品の提供を全国に呼びかけてくれた。
12日、渡部さんが暮らす仮設住宅に関東や東北から愛好家約30人が集まり、引き渡し式が行われた。
吉田さんは「みんなの思いが詰まった『奇跡のカローラ』。被災地の人たちが明るい気持ちになってほしかった」と話し、渡部さんは「かつて走った場所を訪れてみたい」と喜んだ。同誌編集部によると、「運転可能なのは現在、国内に10台もないのではないか」という。
2016/3/14/読売新聞配信
さて・・・この復活した カローラ1400SR
スポーツ&ラリーを意味する SRの名からも想像できる通り
セリカ・カリーナ用の5速MTとツインキャブT-B型エンジンを搭載した、スポーティ仕様
2代目カローラのデビューから1年後の1971年に追加されました。
同時に追加モデルとして登場した
1400SLがスポーツ&ラグジュアリーとは対照的に
走りに徹したモデルとして室内色を黒一色に統一
内装等の装備を簡略化した分、専用強化サスペンション、
ラジアルタイヤが装備されました。
このスポーツバージョンの系譜は
1972年3月に登場する2T-G型DOHCエンジン(有鉛ハイオクガソリン仕様・115馬力)
および2T-GR型DOHCエンジン(無鉛ガソリン仕様・110馬力)を搭載する
スポーティな「ホットモデル」レビンとトレノ(TE27型)へ
引き継がれて行く事になります。
Posted at 2016/03/14 22:35:59 | |
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