
平成28年10月25日 防衛省
1.災害派遣の概要
(1)要請日時
平成28年10月21日(金)19時22分
(2)要請元
鳥取県知事
(3)要請先
陸上自衛隊第8普通科連隊長(米子)
(4)要請の概要
給水支援、公共施設等周辺整備
(5)発生場所
鳥取県倉吉市、東伯郡(とうはくぐん)湯梨浜町(ゆりはまちょう)、東伯郡北栄町(ほくえいちょう)及び東伯郡三朝町(みささちょう)
2.災害派遣までの経緯
平成28年10月21日(金)14時07分頃、鳥取県中部を震源とする地震(マグニチュード6.6:暫定値)が発生し、鳥取県倉吉市、湯梨浜町(ゆりはまちょう)及び北栄町(ほくえいちょう)で最大震度6弱を観測した。
地震の影響により、鳥取県倉吉市内において断水が発生したため、同日19時22分、鳥取県知事から陸上自衛隊第8普通科連隊長に対して、給水支援に係る災害派遣要請があった。
3.防衛省・自衛隊の対応
(1)派遣部隊
陸上自衛隊
第8普通科連隊(米子)、第13特科隊(日本原)、第13戦車中隊(日本原)、第13偵察隊(出雲)、第13後方支援隊(海田市)、第13旅団司令部(海田市)、第13飛行隊(防府)、中部方面航空隊(八尾)自衛隊鳥取地方協力本部、自衛隊岡山地方協力本部、自衛隊島根地方協力本部
海上自衛隊
第23航空隊(舞鶴)、第24航空隊(小松島)、第81航空隊(岩国)
航空自衛隊
第8航空団(築城)、小松救難隊(小松)、第3輸送航空隊(美保)
(2)派遣規模
人員:約80名(延べ約295名)
車両:約25両(水トレーラー5両及び5t水タンク車1両含む)
(延べ約80両(水トレーラー延べ14両及び5t水タンク車延べ2両含む))
航空機:1機(延べ13機)
その他:LO人員6名、LO車両3両
(LO人員延べ48名、LO車両延べ24両)
(3)主な対応状況
【21日(金)】
14時10分:防衛省災害対策室設置
防衛大臣指示
自衛隊は、陸海空のあらゆる手段を活用して、情報収集を実施するとともに、人命救助を第一義として救援活動を実施する。
主要部隊等は、次の事項に留意せよ。
1.航空・地上偵察、リエゾン派遣等による情報収集及びファスト・フォース等による
初動対処に万全を期せ。
2.関係省庁、自治体等と緊密に連携して、活動を実施せよ。
3.今後の地震の状況に引き続き留意し、的確に対処せよ。
14時18分:第24航空隊のSH-60×1機が情報収集のため航空基地を離陸。
14時23分:第23航空隊のSH-60×1機が情報収集のため航空基地を離陸。
14時28分:中部方面航空隊のUH-1×2機が映像伝送のため駐屯地を離陸。
14時31分:第8航空団のF-2×2機が情報収集のため基地を離陸。
14時33分:第13飛行隊のOH-6×1機及びUH-1×1機が情報収集のため駐屯地を離陸。
14時40分:第81航空隊のOP-3×1機が情報収集のため航空基地を離陸。
14時43分:第3輸送航空隊のT-400×2機(在空機)が情報収集を開始。
14時45分:小松救難隊のU-125×1機が情報収集のため基地を離陸。
15時05分:第13特科隊及び第13戦車中隊のファスト・フォース(人員約30名、車両約5両)が
八頭町役場に向け駐屯地を出発。
15時20分:第8普通科連隊のファスト・フォース(人員約30名、車両約5両)が
湯梨浜町役場に向け駐屯地を出発。
16時40分:第8普通科連隊の偵察部隊(人員約60名、車両約15両)が
湯梨浜町に向け駐屯地を出発。
19時22分:鳥取県知事から第8普通科連隊長に対して、給水支援に係る災害派遣要請。
20時40分:第8普通科連隊の給水部隊(人員約25名、車両約10両(うち水トレーラー3両))が
倉吉市内の給水所(3ヶ所)に向け駐屯地を出発。じ後、給水支援を実施。
【22日(土)】
08時00分:第8普通科連隊の給水部隊(人員約30名、車両約10両(うち水トレーラー3両))が
倉吉市防災センターを出発。じ後、倉吉市及び湯梨浜町において給水支援を実施。
12時30分:第8普通科連隊の人員約15名、車両2両が道の駅はわい(湯梨浜町)を出発。じ後、
三朝町内(2ヶ所)において公共施設等周辺整備を実施。
12時40分:第8普通科連隊の給水部隊(人員約10名、車両2両(うち水トレーラー1両))が
駐屯地を出発。じ後、北栄町において給水支援を実施。
14時00分:第13偵察隊の給水部隊(人員約10名、車両3両(うち水トレーラー2両))が
駐屯地を出発。
14時25分:第13後方支援隊の給水部隊(人員2名、車両1両(うち5t水タンク車1両))が
駐屯地を出発。
【23日(日)】
06時30分:第8普通科連隊の人員約50名、車両約10両が駐屯地を出発。
じ後、倉吉市内(3ヶ所)において公共施設等周辺整備を実施。
06時40分:第8普通科連隊、第13偵察隊及び第13後方支援隊の給水部隊
(人員約30名、車両約15両(うち水トレーラー5両及び5t水タンク車1両))が
駐屯地を出発。じ後、倉吉市内において給水支援を実施
【24日(月)】
06時30分:第8普通科連隊の人員約45名、車両約10両が駐屯地を出発。
じ後、倉吉市内(1ヶ所)において公共施設等周辺整備を実施。
06時40分:第8普通科連隊の給水部隊(人員約15名、車両5両(うち水トレーラー2両))が
駐屯地を出発。じ後、倉吉市内において給水支援を実施。
【25日(火)】
09時00分:第13飛行隊のOH-6×1機が情報収集のため駐屯地を離陸。
(4)給水実績
10月21日(金) 約0.9t 1ヶ所
10月22日(土) 約12.6t 4ヶ所
10月23日(日) 約11.8t 4ヶ所
10月24日(月) 約0.4t 2ヶ所
合計 約25.7t
※ これまでに、LOを鳥取県庁、鳥取県八頭町役場、鳥取県中部総合事務所、
鳥取県西部総合事務所、鳥取市役所、鳥取県北栄町役場、島根県庁、岡山県庁等へ派遣。
※ 明日の活動については、自治体と調整中