
この処続いております
ダブリのある積プラを
ガールズ&パンツァー(ガルパン)に
登場する車両を作るシリーズ
今回は・・・
往年のニチモ(日模)の1/35スケールキット
TIGERⅡ(ロイヤルタイガー)を使って作ってみましょう♪
ロイヤルタイガーって一体なんだろうと思われる方も多いでしょうが
タミヤがヤークトパンターを「ロンメル襲撃戦車」ヤークトティーガーを
「ハンティングタイガー」とサブネームを付けていたのとは異なり
ノルマンディー戦線以降TIGERⅡを見たアメリカ軍は「キング・タイガー」
イギリス軍は「ロイヤル・タイガー」と呼んでいた事から使用されており
この名前がドイツに逆輸入され「ケーニッヒス・ティーガー(Königstiger)」
(ドイツ語での意味は「王の虎」ベンガルトラ)と翻訳されています。
当時タミヤはヘンシュル砲塔のみの発売だったのに対して
ニチモからは2種類のTIGERⅡが発売ていたので、区分する為
このネーミングが付けられたのでしょう。
現在はポルシェ砲塔のTIGERⅡのキットは複数メーカーから発売されていますが・・・
当時は日東が1/76バンダイが1/48と1/24スケールで発売しており
1/35スケールではニチモのキットが唯一でした。
ところで・・・TIGERⅡには何故形状の異なる
2種類の砲塔が存在するのでしょう?
TIGERⅡの開発はTIGERⅠ同様にヘンシェルおよびポルシェの両社に発注され
双方より設計案が出されました。
これに合わせて砲塔はクルップ社によってそれぞれ設計される事になります。
ポルシェ社の設計案VK45.02(P)は車体前方にあるV型と
後方にあるH型の二種の独創的な設計案が計画されますが
VK45.01(P)と同様に駆動に大型電動モーターを使用する
ガス・エレクトリック方式を用いた車両となったため貴重な戦略物資である銅を
多く消費するという問題があり設計段階で開発は中止され試作のみに終わています。
ちなみに・・・VK45.01(P)とは・・・大洗女子が唯一保有する
88㎜(アハト・アハト)を装備した重戦車ポルシェティーガーの事
角谷生徒会長曰く「戦車とは呼びたくない戦車だよね~」と言わしめ
脅威的な整備能力を有するレオポンさんチーム(自動車部)が整備しても
中々運用が難しい戦車なので実際生産されたとしても推して知るべしでしょう(;^_^A
さて・・・設計案で終了したVK45.02(P)ですが・・・
クルップ社がデザインしポルシェ社が生産した砲塔部品は見切り発車で
先行し生産されたため・・・
砲塔50両分は流用され
※VK45.02(P)でも使われる予定だったので、ポルシェデザインとよく誤解されますが実際にはクルップ社のデザイン
ヘンシェル社のVK4503(H)の車体に搭載され、初期量産型の50両として登場
曲線の強い砲塔は"ポルシェターレット"と呼ばれますが防御力の問題などから
後にヘンシェル砲塔型ティーガーIIに生産ラインは切り替わる事になります
ガールズ&パンツァー(ガルパン)のアニメでは登場しない
ポルシェ砲塔のTIGERⅡですが・・・
外伝コミック「フェイズエリカ」では
黒森峰女学園の逸見エリカ搭乗車両として
継続高校との練習試合等に登場しています。
この試合は中々苦戦した事はTVシリーズの中でも西住みほが語ってますねっ(^^♪
それでは・・・キットの組み立てに入りましょう♪
元々ニチモのキットはモーターライズ仕様なので・・・
部品点数も少ないキットです。
組み立ては簡単に行えますがモーターやギアボックスが収まる場所は
穴が開いたままなのでプラバンで埋めておきます。
駆動輪は穴と金属棒のを繋ぐパーツの合いがよく無いので
適当にランナーを切って埋めた方がしっくりきます。
また・・・エレファントでは行った溶接部分はコミック内でもそのままなので
こちらはキットのままで進めます。
古いキットなので基本合いは悪いのでパテ埋めしながら進めます
転輪の組み上げ終了♪
この特徴的な転輪はドイツ独特のものですが
兎に角・・・整備するのが面倒くさい・・・
外伝コミック「プラウダ戦記」では逸見エリカがTIGERⅠの整備で
ブチ切れてましたね(・∀・)ニヤニヤ結構このシーン好きであります
ニチモのキットは付いていないパーツもございます。
車体上部後方につく爆発防止カバー
今回は・・・タミヤのお手付きジャンクキットを購入していたので
そちらからスワップしてネットはⅣ号戦車の余り部品を流用しています。
排気管も穴が開いていないのでピンバイスで空けます
サフェイサーを塗布してダークイエローにフラットブラウンを少々混ぜて塗布
ニチモのベルト式の履帯は履かせてみると走行させることが前提のキットなので
若干貧弱の見えるのでこちらもタミヤの部品どりからスワップしています。
車体に備え付けられる工具やワイヤーはコミックを確認しながら装着
基本的には差異は見られませんが
車体前面上部のハンマーと斧はニチモの付属パーツは形状が異なる為
こちらもタミヤの部品取りからスワップしました。
と言う事で・・・
最後にモデルカステンのデカールを貼って、トップコートを吹けば完成です。
今回使用したニチモのキットは会社が無くなってしまった事もあり
近年は見かけなくなりましたがタミヤの旧版より形が正確だとの
評価もあり長年流通を続けていたキットです。
細かな点等は到底現在発売されているキットとは
比べられるものではありませんが・・・
パーツ数も少なく模型制作をお子様でも楽しめるキットだと思います。
最近のキットはパーツ数も多くガールズ&パンツァー(ガルパン)の
公式キット等でも・・・制作放棄も多いと聞いています
確かに正確なキットを作り混むは長年やっていれば楽しいですが
やはりビギナーでも作れるようなキットは常に存在していて欲しいものですねっ
以前作ったタミヤの旧版と並べてみました(^^♪
こちらは・・・前回作ったエレファントと♪
そして最後は・・・
黒森峰女学園の西住まほ隊長と逸見エリカ副隊長に
ご搭乗頂きました(^^♪
それでは・・・「パンツァーフォー‼」
さて次回・・・のガールズ&パンツァー(ガルパン)は何作りますかねっ
おしまい・・・