
寒いですね~
強い寒波の停滞により
昨夜から・・・仙台は
雪模様の寒い一日・・・
でありました。
こんな日には・・・自由に動き回れる
車両は・・・等と思って・・・
まずは・・・
何故か?吹雪のスキー場にて歌われた、
河合奈保子さんの「微風のメロディー」からスタートです。
さて・・・
昨日は・・・ロータリーエンジン
について触れましたが・・・
このエンジンの先進性に
着目し、共同開発から実用化したのが
アウトウニオン(Auto Union)に吸収合併された
今は無き、西ドイツの・・・
NSU (Neckarsulmer Strickmaschinenfabrik)
この・・・オートバイおよび自動車メーカーであった
NSUが、戦時中(第二次世界大戦)に製造した
半装軌車(はんそうきしゃ)として知られているのが
タミヤのプラモデルでもお馴染みの
Kettenkrad(ケッテンクラート)
正式名称は、
Kleines Kettenkraftrad(小型装軌式オートバイ)と言います。
今年4月に行われた
2017 Historic&Classic Car Meeting in SENDAI
において、
VW typ 82 Kübelwagen と共に希少なこの車両を拝見する機会がありました。
何故、この様な車両が必要だったのか?
ドイツ語で、「ケッテン」はキャタピラ、「クラート」はオートバイの意味。
つまり『キャタピラ式オートバイ』という意味の名前です。
ケッテンクラートは、グライダーから空挺降下させ
無反動砲などの牽引を目的とした車輌でしたが
第二次世界大戦中の1941年から開始された
東部戦線(独ソ戦)において、気象条件により悪路となる
ロシアの大地において
それまで使用されていた、バイクやサイドカーに代わり
泥濘の中でも、キャタピラを使用する事で
走破性を確保できる利点から
通信・連絡・物資の輸送と幅広く使用されることとなりました。
2本のキャタピラで駆動し
オートバイの様に、1輪の前輪で操舵する構成が特徴で
操縦席の他に2座席が・・・
エンジンルーム後方に後向きに備わる面白い構造は
鳥山明氏の漫画『Dr.スランプ』でも
取り上げられていますねっ♪
操縦席後方に収められたエンジンは
1938年型オペル・オリンピア用の
ガソリンエンジン(1488cc水冷直列4気筒OHV)をベースに作られ
変速機は、前進3速・後退1速の手動変速機と2速の副変速機という構成
最高速度は70km/hに設計されていました。
(実際には・・・(-ω-;)ウーンだったらしい・・・)
ケッテンクラートは、NSUのネッカーズルム工場で、1940年から試験型が500輌、
量産型が7500輌製造され、1943年からは、ストゥヴァー社のシュテッティン工場で
1300輌がライセンス生産されておりますが、
その多くが戦火の中で失われております。
今回拝見で来たのは、1944年(昭和18年)に製造された
日本に現存する3台中の自走可能な希少な一台
車関係で、お知合いの先輩が、入手した車両で
ザク爺の個人日記(初心者爺のガンプラ改造記(大)+鉄爺+欠点爺)
フロントフォークの形状とフロントシャフトの取り付け方法や
本来、安全の為、付けられている前照灯を始め、泥除け等が
戦局の悪化に伴い生産効率を上げる為、簡素化された車両です。
この様なことを見るにつけ、悲惨な戦争を
繰り返してはならないという事の証言者である様に思えました。
貴重な車両を見せて下さった、Tさん・・・ありがとうございます。<(_ _)>
ただ・・・ケッテンクラートは、戦後、既存の設備や部品を使用して
1948年に550輌が民需用として再生産され、各国で農業や林業に従事
戦後復興の一翼を担ったことも、忘れてはいけませんね。
漫画『Dr.スランプ』に登場する、ケッテンクラートは
そんな、一台なのかも知れません。。。
平和を心より愛している
奈保子さんが、入院中に愛読していた漫画の一つが
『Dr.スランプ』だったのですから・・・・
という事で・・・今宵の奈保子さん動画は・・・
「冬のリヴィェラ」→「ハーフ・ムーン・セレナーデ」
アルバム「JAPAN as waterscapes」より・・・「 霧の降る夕闇」
企画アルバム「愛(ラブ)・奈保子の若草色の旅より・・・「 車窓」を・・・
(-ω-;)ウーン お蔵入りになっている
エッシーの1/9のケッテンクラートのモデルを・・・
いつになったら作るのだろうか・・・
Posted at 2017/12/27 22:56:08 | |
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