
アイアンシェフ、またの名を料理の鉄人、私の記憶が確かならば1993年10月10日に放送が始まり、無論第一回から私は見ている。
結構な人気番組だったのでご存知の方も多いでしょうが、美食アカデミーという架空の組織が鉄人とした擁する料理人に、別の料理人が決められた食材をテーマに1時間という制限時間で料理を作り審査して勝者を決めるという、それまでの料理番組には全く無かった料理の異種格闘技中継、主宰の派手なコスチュームと芝居がかったセリフ、格闘技場という異色極まる装飾のキッチンという画期的コンセプトの番組で、開始当初はそれほどではなかったものの数ヶ月で人気が急上昇。1999年まで6年間という長寿番組となったのでした。
第一回を見ることが出来たのは、実は単にそのチャンネルをその時間にONにしていただけなのですが、元々食べることが大好き(作るのは全くやらないが)なので一気にハマってしまいました。この番組でトリフュとか、ツバメの巣というものを初めて知って実際に食べ歩きの味を覚えたものです。
そして、13年振りにレギュラーとして復活したアイアンシェフが本日から放送されました。
復活というのにふさわしく、新主宰から今回より選出された新鉄人に初代鉄人の息のかかった挑戦者が勝負を望むという趣向の2時間でしたが、勝負は予想通り新鉄人の圧倒的勝利で幕を閉じました。
鉄人というのは挑戦者の度量を計る物差しににしか過ぎないという設定のようですが、かといって鉄人が負けてばかりではお話にならないので、これは当然の結果でしょう。
もちろんこれはエンターテイメントなので、番組を盛り上げるための演出も多々あるでしょうが、服部幸應先生の解説を聞いていると、料理は奥が深い、こんな料理を味わってみたいものだ、やはりこの番組は面白いと思ってしまいますね。
パソコンに向かっている時間が多く以前ほどテレビを見なくなったのですが、遅い時間帯だとドラマとニュース以外はお笑いタレントしか登場しない番組ばかりで見る気がしないということもあります。
料理番組は食事制限がある人以外には不快な感覚を与えることが少ない、万人向け優良番組ではありますが、こういう雑学的な知識が身に付く大人も楽しめるエンターテイメントはNHK以外の民放では少ない気がします。
今後どれだけ放送されるかわかりませんが、少しでも長い期間放送されて私を楽しませてくれることを望みますね。
画像は、当時買い求めた料理の鉄人関連書籍コレクションです。
Posted at 2012/10/26 22:40:09 | |
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