ハイエースバン、1BOX商用車の中でもダントツの人気を誇るクルマです。
会社で私が普段乗っているのは、1997年式100系ハイエースガソリンロングバンDX標準ルーフ4ATです。
既に17万キロオーバーですが壊れるまで乗らなければいけないので、毎年8月に車検に出しています。
ハイエース自体は酷使している割りにはヤレは少ないですが、それでもこの数年はラジエター(社外新品)、リヤマフラー、シートクッション張替え、と毎年結構なパーツ交換となっています。(ガソリンはタイミングチェーンなのでベルト交換不要なのはありがたい)
今年はクーラーコンプレッサーが作動せず電動ファンモーターを交換したため、パーツ待ちで車検に4日掛かりました。
代車として来たのが200系ハイエースバンDXです、もう目新しいこともありませんがインプレッションを。
2007年式5万キロ走行ですが、2.5Lディーゼルの4ATなのに100系のガソリンより動力性能は上です。
ターボ+インタークーラー+コモンレール化のため、アクセルオンではディーゼル特有のノイズが出るもののアクセルオフではエンジン止まったか?と思うほどの静かさです。
会社には100系のディーゼル4ATもありますが、たまに乗ると3.0Lも排気量があるのに全然前に進まずイライラします。比較すると隔世の感があります。
商用車なので、インテリアのプラスチックは高級とは行きませんがカローラレベルにはあり、シフトレバーもジグザグゲートです。メーターも自発光式で最近省略されがちな水温計が残されているのは良心的です。ただパーキングブレーキがステッキ式なので、いちいち前のめりにならないと引けないのはいただけません。足踏み式の方がいいと思うのですが耐久性に問題があるのでしょうか。
乗り心地も100系のようにドシンバタンではなくて多少マイルドになっています。路面が悪いとリヤリーフスプリングの限界を感じますが、バンなので4リンク/コイルサスペンションにはならないだろうから許容範囲でしょう。
ラゲッジスペースはRGステップワゴンなど問題にしないくらいの広さです。DXはトリムはベニヤボード、タイヤハウスはカバー無し、フロアマットはビニールですが、ビニールも材質が変更されて多少厚く破れにくくなっています。荷物積載が主ならば、傷付いても惜しくないのでこれくらい簡素なほうがよいです。
家の近所でもハイエースを使用している自営業者は特に多く、内外装を自分好みにカスタマイズすれば、結構イケることはドレスアップパーツの豊富さで証明されています。
それにしても不思議なのは、なぜ5/3ナンバーのワゴンを出さないかということです。
もちろんワゴンDX/GLはありますが、どちらも10人乗りのマイクロバスで自家用的ではありません。
スーパーGLの内容+α装備でワゴン化すれば更に売れると思うのですが、ディーゼル排気ガス規制問題か価格的にアルファード/ベルファイアとバッティングするためでしょうか。
まあいずれにしても、100系よりは格段に進化していて、私のような天邪鬼でもコロリと騙されて「200系に乗りたいなあ」などと思ってしまいました。
会社にはE25キャラバンもあり以前よく乗りましたが、設計年次が古いので総合的にハイエースとはもう勝負にはならないでしょう。
但し、高いシート位置、高く少し圧迫感のあるインパネ、上下幅が短く天地に浅いフロントガラスのハイエースより、多少低いシート位置、低く圧迫感の少ないインパネ、直上が見やすく広いフロントガラスのキャラバンの方が、多少解放的で違和感がありません。ハイエースより低く構えるドライビングポジションはE23から続くキャラバンのよい伝統です。
先にNV200バネットが出ましたが、ハイゼットにふくらし粉を入れた超手抜き駄作のS402ライトエース/タウンエースなど全く問題にしない出来で、ボンゴのOEMに成り下がっていたバネット系を見直しました。
その勢いで、E25も9年過ぎたのでそろそろモデルチェンジしてハイエースの独走を阻止出来ないものでしょうか。シーマやプレジデントみたいに敵前逃亡はやめて日産の意地を見せてほしいですね。
Posted at 2010/08/23 22:40:04 | |
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