
ホンダN BOX、満を持して登場したタント、パレットに対抗するホンダの切り札です。
さっそく試乗したので試乗記と行きましょう。
試乗したのはカスタムG・Lパッケージ、NA 2WDです。
ホンダ軽自動車は最初の量産車であるT360(DOHC4気筒8バルブ4連CVキャブレターのトラック)を除いて全てSOHCでしたが、今回のN BOXより新設計のDOHC3気筒12バルブエンジンを搭載してきました。
ここしばらくSOHC6バルブでよしとしてきたホンダが、再び12バルブになったということは燃焼効率がやはり上なのか、後述するアイドリングストップとの協調性がいいのかはわかりません。
さて走り出してみるとCVT特有の回転先行速度後乗り感覚はあるものの、不自然なほどではありません。かつて試乗したことのある初期型パレット(NAの4AT)は全然走らなくてイライラしたものですが、動力性能はNAでもそれほど痛痒はありません。これならターボ無しでも何とか実用になるでしょう。
NAにはアイドリングストップが搭載されます。実はアイドリングストップは初体験。
信号待ちするといつの間にかエンジンが止まっており、アクセルを踏み込むと即始動することによって気付く始末でしたが。
乗り心地は多少のゴツゴツ感はありますが、軽自動車特有のナロートレッドによる揺さぶり感はほぼ無く広い視界と相まってなかなか快適。
総じてドライビングフィールは結構上質で、まるでステップワゴンに乗っているのとほとんど変わりません。これで経年変化が少なければ大したものです。
ディーラーでも強調していましたが27インチサイズの自転車が積めます。何と実際に自転車が用意されていました。
リヤゲートの開口部が低いので積み下ろしが容易なのが便利。実際に自転車を積んでみればわかりますが、フロントタイヤを高く持ち上げるのは結構しんどいものです。
4人乗った時のラゲッジスペースもMH23SワゴンRなどを上回る容量があります。
全高1780mm(2WD)もあるので洗車は大変。ステップワゴン同様洗車台が必要です。
その代わり居住空間は広々、幅以外は4人のためのスペースとしては十分以上です。20年以上前の550CC軽自動車を知る者としては隔世の感があります。
メーターはRKステップワゴン同様の配置、立体的なデザインも軽自動車を感じさせません。スピードメーター中央が通常はブルー、エコノ時にはグリーンに発光。インパネのピアノブラック調パネルだけはほこりが付きやすいのでいただけませんが。
オートライト、プッシュエンジンスタート、パワースライドドア(右側はメーカーオプション)装備も十分以上。
総論としてクルマ自体の出来としてはかなりのレベルです。しかし問題はその価格。ターボパッケージにナビゲーションと最低限の装備を付けてほぼ200万円に達します。NAでも150万円オーバー。
装備内容からして止むを得ないでしょうが、フィットでも中間グレードが買えてしまいます。
上級車種から乗換でもダウングレードを感じさせないのはいいのですが、あまりに高い。
さて来年我が家に来るかですが、同行した妻に
「これほしい、ダメ?」
と聞いたら、
「高い、無理!」
でした。
気に入ったのだけれどなあ。
Posted at 2011/12/18 20:50:52 | |
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