
本日N BOXとN ONEのリコールが発表されました。
リコール届出番号 3173
不具合の部位(部品名) 動力伝達装置(ドライブプーリーシャフト)
基準不適合状態にあると認める構造、 装置又は性能の状況及びその原因
一次減速機構付無段変速機の油圧制御プログラムが不適切なため、変速レバーを前進又は後退位置へ操作後、すばやいアクセル操作を行うと、無段変速機のドライブプーリーシャフトに高い負荷が加わることがあります。そのため、その状態を繰り返すとシャフトが折損し走行不能となるおそれがあります。
改善措置の内容
車載のサービス診断記録装置を確認し、ドライブプーリーシャフトへの負荷状態が基準値以内の場合は、油圧制御プログラムを対策プログラムに書き換えます。基準値以外の場合は、無段変速機を新品と交換するとともに、油圧制御プログラムを対策プログラムに書き換えます。
自動車使用者及び自動車分解整備 事業者に周知させるための措置
・使用者:ダイレクトメール等で通知します。
・自動車分解整備事業者:日整連発行の機関誌に掲載します。
・改善実施済車には、運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近に
No.3173のステッカーを貼付します。
対象車の製作期間 平成23年12月2日~平成25年5月9日
対象車の台数 計384,614
(一部抜粋)
そのドライブプーリーシャフトとは、

CVTミッションの中心部にあるペンで示したケースと一体になったパーツです。簡単に言えば動力を伝達する一番要になる物です。
文面ではDとRにシフトして急激にアクセルを踏み込むと負荷が過大になって、反復し過ぎると最悪の場合はシャフトが折れて動けなくなるということです。
オートマチックのクルマで駐車しようとしてバックする際に、完全に停止していないのにDからいきなりRに切り替えて勢いよくアクセルを踏む人って、案外と街中で見ませんか。こういう行為はミッションに早く壊れてくれと仕向けているようなものです。
もちろんドライブプーリーシャフトなどは充分なマージンを見込んで設計するものですが、予想を超える負荷が掛かって不具合が起きたのでしょう。しかしインターネット各所を徘徊しても、私が調べた範囲では今回の原因で走行不能という事例は見掛けません。
前進後退を繰り返すならば必ず一旦停止してからシフトレバーを移動するのは当然です。また無用な急発進は安全、燃費を考えて避けるのも常識ですよね。普通にドライブしていればそうそう遭遇するトラブルとは私には思えないです。
対策に書かれている、CVTの油圧制御プログラムを書き換えるというのはHDS(ディーラーにある診断機)で行うのでしょうが、ミッションに直接触ることなく変更可能だとするとこれはすごい事ですね。
それでも直らないとなると新品ミッションに交換とあります。原因となる上記のパーツは単体で出るのですが、それを交換するには結局ミッションをオーバーホールすることになり時間(と手間)が掛かってしまいます。そのためミッションを新品に交換という措置になるのでしょう。
とは言えリコールとなるからには現実に起きていることは確実です。対象となるクルマは
http://www.honda.co.jp/recall/130613_3173.html
に掲載されています。ダイレクトメールが行くと思いますが、気になる方は先にディーラーへ問い合わせるなりされてもよいでしょう。
うちも対象になっていますが、今回は台数が多いので慌てずに順番待ちにします。他に気になる箇所もあるのでそれも一緒に直してもらおうかと。
注意
以上は私の主観によるものです。私は関係者でもないし、ホンダの公式発表に100%基づいたものではありません。その点はご了承下さい。
Posted at 2013/06/13 23:00:06 | |
トラックバック(0) |
N BOX | クルマ