先日の
オートテスト参戦でも露呈したマイクラのトラクション不足。
加速時にタイヤが空転してしまうので、加速も旋回もしないし無駄にタイヤが減るだけです。
普段の街乗りでは問題ありませんが、今後もオートテスト等に参戦するのであれば、この問題は解決せねばなりません。
他の車と比較をする事で、問題点を明確にしてみようと思います。
まず、コンパクトクラスのスポーツモデルについて、駆動力に対するタイヤ太さを調べてみました。
駆動力は、1stギアでエンジンの最大トルク発生時を想定しています。
相対的に見て、マイクラのタイヤが細いのが見て取れます。
同程度の駆動力で見れば、シビックやスイフトが履く195幅辺りがトレンドになりますね。
もっとも現状のマイクラにはDUNLOPのLEMANSというコンフォート系タイヤを履かせていますので、太さ以上にタイヤのグリップが弱い訳ですが・・・・
興味深いのは、205幅を履く3車がNISMOやGRといったモータスポーツブランドを掲げたモデルである事。
実際の必要駆動力だけでなく、見た目等も考慮しての選択なんでしょうね。
もう一つ興味深いのは新旧スイフト。
ZC33Sはターボ化された事で駆動力が大幅に増えていますが、タイヤ幅はZC32Sと同じです。
これこそ、205幅を履かせるべきかなぁと思ったりします。
もう一つ、車重とタイヤ幅の関係も見てみました。
こちらも完全にトレンドから外れていますね。
BESTは205幅でしょうか。
スイフトは新型のZC33Sの方が70kgも車重が軽くなっています。
最近のスズキ車は軽さが特徴の一つですが、軽くなる事でタイヤへの負担が減った事が、スイフトやアルトで無駄にタイヤ幅を広げる必要性が無かったという事かも知れません。
この結果からは、マイクラには195幅以上でグリップ力の高いタイヤを履かせれば良いという結論になります。
互換性があるマーチNISMO Sの中古タイヤでも探そうかとも思ったのですが、一方で本当にそれだけなんだろうか? という疑問が沸いてきます。
それは、『屋根をクローズ状態にした事で、空転度合いを少し減らす事が出来た』という事と、『オートテスト会場でタイヤが空転していたのは、ほぼ私だけ』という事実。
オープンにする事で後輪荷重が増える事はさておき、クローズでも空転するって事は、根本的にフロントの荷重が足りないのでは無いだろうか?
そこで、前軸荷重割合を調べてみました。
前後軸重って車検証には記載されていますが、カタログ等には載っていないんですね。
とりあえず、可能な限りで集めてみました。
グラフにしてみると、あらまビックリ。
前軸荷重割合がFF車の中でダントツに低く、FR車のAE86やBRZに迫るレベル。
どうりで、フロントにトラクションが掛からない訳です。
これだけ前軸荷重が低いと、相対的にタイヤのグリップ力が落ちる氷雪路走行では、影響があるかもしれません。
昨冬に路面に雪が残る登りの緩勾配で発進する時に若干のホイルスピンをした事を思い出しました。
初めてのスタッドレスだったのでそんなもんだと思ってましたが、あれも前軸荷重の少なさが故かも知れません。
マイクラのフロントが軽い事を示すと思われる資料があります。
取説に書かれたタイヤ空気圧設定を見ると、乗員数や積載が多い時にはリヤの空気圧を上げる様に指示されています。
それだけ、リヤに荷重が乗るという事でしょう。
積載量で空気圧を変える指示は積載量が多いバンやトラックでは有っても、乗用車ではあまり見かけ無いですね。
対策としては、フロントの車高を下げるか、リヤを軽くする事になります。
フロントの車高を下げるには、ダウンサスや車高長を入れるのが早いですが、ちょっとハードルが高い。
それよりも、フロントタイヤの外径を落とすか、リヤタイヤの外径を上げて前下がりにするのが現実的でしょうか。
元々フロントだけ太い物に変えてリヤは普段のサマータイヤを使うつもりでしたから、前後異径にする事はさほど難しく有りません。
更に次期サマータイヤは、スタッドレスで履かせた175/65R15を想定していましたので、車高が9mm上がります。勿怪の幸いですね。
こちら のサイト情報を基に、適切なタイヤサイズを調べてみます。
フロントは15インチの50扁平だと車高の下がり代が小さい。
45扁平なら、それなりに落とせそうです。
16インチだと40扁平が候補になります。
195/40R16がフロントの車高を最も落とせる様です。
リヤに175/65R15を履かせる前提なら、前後の車高差は24mm。
これなら、前軸荷重をそれなりに増やす事が出来るでしょう。
17インチも40扁平が候補になりますが、車高の下がり代は僅かです。
流石に35扁平は選択肢に入れません。
ちなみに、当初流用を目論んでいたマーチNISMO Sのタイヤは205/45R17なので、車高が13mm上がっちゃいますからNGです。
良かった、ちゃんと調べる前に買わなくて。
もう一つの対策案であるリヤを軽くするには投資不要の策が有ります。
まずはテンパータイヤと車載工具を降ろす事。
これだけでもざっと10kg位はあります。搭載位置が完全にリヤオーバハングですから、ほぼ後軸荷重低減に寄与するでしょう。
個人的にはパンク修理キットが好きで無いので、普段から降ろす事迄はしません。
もう一つの案はリヤシートを外す事。
これも10kg程度はあるでしょうね。
普段は
トノカバーで覆ってしまってますし、人を載せる事もほぼ有りませんので、日常的な影響も皆無です。
来月の車検が終わったら降ろしてしまおうかな。
とりあえず現時点では、この方針で行きたいと思います。
・フロントは195/40R16にして車高を15mm下げる
・リヤは175/65R15にして車高を9mm上げる
・リヤシート、テンパータイヤ、車載工具を降ろす
さて、どこからお金を工面しようか・・・・・
いや、その前に車検費用を工面せねば・・・・・