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イイね!
2020年01月13日

ミニカー(超小型車)って危険なの?否!ひょっとしたら安全最強かも

前回ミニカー(超小型車)って危険なの?という投稿をしましたが、ちょっと古めのデータでしたので、今回は最新のデータを使って検証してみます。

元ネタ(ソース)は公益財団法人交通事故総合分析センター(通称ITARDA)の「交通事故統計年報」になります。
一般の方も登録すれば無料でPDFをダウンロード出来ます。
お金を出せばエクセルデータをダウンロードできますが、年間20万円という値段なので趣味の範疇を超えてしまうので、今回はPDFデータから考察してみます。

今回は最新版の平成29年度で見てみましょう。
・当事者相関別交通事故件数(死亡事故件数)

年間の事故件数はミニカーが事故当事者(第一当事者)82件、被害者(第二当事者)180件となります。
軽自動車で比較すると123,680件、95,121件
普通自動車で比較すると222,892件、142,475件
と車の中では交通弱者となる確率が高くなります。

ミニカーでのほかの年度の件数を見ると
平成28年度で84件、148件
平成27年度で84件、157件
平成26年度で75件、137件
と意外なほどブレがありません。

ちなみに登録台数で割合を出すと
ミニカーの登録台数93,873台なので事故を起こす確率は「0.087%」事故にあう確率は「0.192%」になります。
同じく軽自動車だと登録台数は「22,498,665」なので「0.550%」、「0.423%」
普通乗用車だと登録台数は「39,582,745」なので「0.563%」、「0.360%」
※登録台数は日本自動車工業会の自動車統計月報の2019年2月を利用

なので、事故率は自動車の中ではとびっきり低く安全だといえるでしょう。

その下の表は死亡事故数ですが、ミニカーでの死亡事故は年間1件発生してます。
確率的には約9万4千分の1です。
ちなみにほかの年度で見てもほぼ年間1件で自爆事故が殆どです。
他の車両に比べれば圧倒的に低くなっています。

次の表は事故が起きたときの状況の表です。
・事故類型別・当事者別交通事故件数

よく言われそうな横転はあまり無く、軽自動車の方が多いぐらいです。
前回のブログであったように「出合頭」がやはり数年遡ってもTopです。

すいません、長々と、でもデータを見る限り、うーん、どう見ても、いゃマジで、ミニカーが本当に最も安全な乗り物にしか見えません。

以降はひとり言です。

コムスや超小型車見た人からよく出てくる「横からぶつかられたらひとたまりもない」、「トラックにぶつかられたらひとたまりもない」と言う、言いがかりに近い意見ですが、そんなの軽自動車でも普通乗用車もひとたまりもありません。
ましてやバイクに至っては言わずもがなですが...

と言うか、

「アナタの街ではそんなにしょっちゅう交通事故起きてるんですか?」
「アナタの街は装甲車が必要なほど事故が多いんですか?」


と逆に質問したいところです。
もしそうなら車の安全性高めるより、ドライバーの安全啓蒙や道路を含む交通システムの見直しをしたほうがよっぽど建設的では無いのでしょうか?

あと、展開が期待されている超小型の高齢者向けとしてのリスクですが、低速度の乗り物の加害性が低い事は前回のブログとこのデータで確かになったとおもいます。
単純に衝撃は速度の二乗で大きくなると言う簡単な話しです。

逆走問題と踏み間違いですが、そもそも運転に問題があるか無いかは、本人や、家族の意識の問題であって、決して道具に責任転換する事はしてはならないと思います。
踏み間違いに関してはオートバックスで対策品が出てますし、トヨタでは「踏み間違い加速減速装置」なるものを販売してます。
新小型EVにも是非取付可能にして欲しい所です。

新しい規格の超小型車ですが、軽自動車の一部として認定されそうと言うお話は以前しましたが、軽自動車として形式認定と言うと残念な感じがしますが、2021年から形式認定車は自動ブレーキが必須装備になるという事を思えばそれ程悲壮感はありません。

この事故統計を見てて気が付いたデータもあります。
自動ブレーキの普及率は平成24年に4.3%の普及率ですが平成28年度で66.2%、その後の統計は無いですが、現在では新車の殆どが装備してます。
普通乗用車で比べてみると

・平成24年度


・平成29年度


追突事故は
平成24年度に116,739件の物が平成29年度には80,649件

横断歩道の事故は
平成24年度に17,997件が平成29年度には14,318件になっています。

ちなみに平成23年度以前は件数にそれ程差はなく、毎年減少している事を見ると明らか自動ブレーキの普及率と比例しています。
自動ブレーキ装備って凄いと再認識しました。

今までのデーターを元に考えると超小型車規格の衝突40km/h安全ボディー、自動ブレーキ標準装備なら理論的に考えても相当安全な乗り物になりそうです。
と言うか、

これ以上自分で運転出来る安全な乗り物あったら教えてほしいほどです。

ミニカー規格だとそこから外れますが、自動ブレーキが不要となれば大手以外の参入障壁が低くなるので、EVのデバイスが安くなった時に色々なメーカーから個性的な車が出てくるやもしれません。

そんな所に期待したいと思います。
関連情報URL : https://katteni-osusume.com
ブログ一覧 | コムス | クルマ
Posted at 2020/01/13 10:08:28

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この記事へのコメント

2020年1月13日 21:32
詳細なデータ、ありがとうございます😊

 マイクロカーの望外な安全性が、提示されて嬉しいです。
  事故に遭う、つまり衝突する確率も、車体が超小型なことから、すんでのところで回避できることも多々あるからだと、思います。

  極論的な言い回しですが、マトが小さいから当たりにくいのも、あると思います。

操縦安定性に関わることですが、実際に日本で1番売れている軽自動車のハイトワゴンの交差点での横転事故を1日に2件、見たことがあります。

  コムスは、極端と言えるほどのロールセンターの低さを感じ、まず横転することはないと実感しています。
以前、雨天時の交差点でスピンしたことがありますが、ものの見事に180度、クルッと周り、その場で停まりました。

  公道上では、初めてのスピンでしたが、超小型なことが幸いして、しかもスピン中は、一切横転する感覚もなく、レーシングカートでスピンする感覚に近かったです。

  もし、軽ハイトワゴンだったらと思うと…。
もちろん便利だから、仕事にも雑用にも、僕もよく乗る現行N-BOXですが、スピンイコール転倒の危険性は、コムスよりはるかに高く感じます。
コメントへの返答
2020年1月14日 21:30
オヤジッチさん
コメントありがとうございます。

小さいのもそうですが、それ程速度が出ないところも事故率が低い要因かもしれません。

ミニカー全体だと3輪も含む統計なので、自動車型だと横転はさらに低いと思います。
死亡事故も全く無い年もあるぐらいで、シートベルトさえしてれば自爆での死亡率はとんでもなく低い物だと思います。

最近の軽自動車は衝突安全では大分進化したと思いますが、操縦安定性は進化して無いのかと思います。
コムスの方がはるかに操縦安定性は高いかと。

ミニカーは本当に見た目でネガな判断する場合が多いカテゴリーだと思いますよ。
年代が高い人は多分昔のバブルカーのイメージを引きずってるのもあると思うんです。

いい物はイイと思える時がくれば良いなと思います。
2020年2月14日 22:03
初めまして、

見方を変えた統計データーとても面白く、失礼!でも現実的な観点からの具体的で良いですね。 とても参考になりました。 
コメントへの返答
2020年2月15日 11:02
コメントありがとうございます。
データがすべてとは思いませんが、あまりに的外れな認識がまかり通るのは良くないと思いますね。

mntさんも変わったミニカー乗ってますね。
このカテゴリーは車好きに残された最後の楽園かもしれません。

プロフィール

「@なんちゃすとらとす さん
チャツチイですね、でもドライバー1本と紙ヤスリで直るところもステキです。😗」
何シテル?   05/05 18:15
リーフとコムスの完全電気自動車生活に最近になってコペンGRスポーツのガソリン車を追加しました。 色々言われているEVですが、我が家のライフスタイルにはドンピシ...
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