こんにちは。TYLORです。
出張で岐阜県の高山市に行く事になりました。

S660で久しぶりに出かけたいと思います。
最初はクルマで行くのとかぜんぜん考えていなかったのですが、調べると東京から富山経由、東京から名古屋経由。電車の時間を合わせれば値段も時間もそんなに変わらない。
メッチャ不便。
ネックは名古屋と富山を結ぶ特急「ひだ」だ。
何年か前に乗ったことがあった。
名古屋から高山まで2時間半、富山から高山まで1時間半。
新幹線はいいとして、在来線の特急は長時間乗ると「酔う」自分。
富山まで新幹線で2時間半、一方で名古屋まで新幹線だと1時間半。
在来線に乗る時間をなるべく短縮できる富山周りで行く事にしました。

そして、おととし。
そういえば、嫁と松本からの高山って行ったんだったわ。S660で。
国道158号戦。安房峠。
やっぱS660で行こうかな。

この日は平日。観光っぽい一般車は少なめだけど、バンやトラック。観光バスがまぁまぁいた。
途中の道の駅で休憩していると、観光バスから降りてくるのは外国人旅行者。
なるほど。
平日とか関係ないよな。 と思った。

2年ぶりに通過する国道158号線の90度カーブ。

90度カーブの後のトンネルない分岐。
なかなか難易度の高い峠道。

158号線の途中にある奈川渡ダム。
ココに訪れるのは2年前以来の2回目。
立ち寄って見学したいんだけど。
前回は嫁乗せてて先を急ぐ。
そして今回。
高山の取引先のアポまでまぁまぁ時間ない。
東京から富山経由で高山まで。順調に電車のダイヤが繋がっておよそ4時間半。
ここまでS660で走ってきて5時間ほど。
東京から行くのしんどいって事でアポの時間はまぁまぁ遅くしていたけど。
余裕あると思ったらココまで時間がかかるとは思わなかった。
で、すべてスルー。

商談終わってからの関係者との雑談。それも終わってようやく高山駅前でも散策に行くかなって頃には陽が傾いていた。

特急「ひだ」はHC85系の車両だけど、高山本線で使用されている「キハ25」がいた。
富山から高山を通って名古屋まで。全線非電化の気動車が走っているってのがいいんだけど。。

今回は別の目的の為に、S660で来る事にした。

ふと気づいたんだけど。道中の観光バスも高山駅前も。
外国人観光客ばかりだ。

古い街並が立ち並ぶ旧市街もあるし、ここから1時間弱の距離に合掌造りで有名な「白川郷」あるし。
白川郷は世界遺産だったよな。
インバウンド強いな。

今回は一人だし、まぁまぁデカい商談だったし。
たまには贅沢して「飛騨牛」でも食おうかなと。A5らしい。
スゲー高かったけど、スゲー美味しかった。
出張の夜はいつもコンビニだし。ちょっとくらい良いよね。
でももうちょっと食いたいかなとは思った。モノ足りない。
「A5の肉食ったぜ」
嫁には言えないな。

翌日は富山県の高岡市を目指します。今度は高岡で商談。
その前にちょっと早起きして早めにホテルをチェックアウト。

まだオープン前の道の駅に立ち寄り。
昨日350kmほどを走ってきたS660。今日も富山経由で自宅まで。たぶん600km以上ある。

なんかどこでもドアみたいなヤツあったんだけど、施設がオープン前で意味不明だった。

ここから峠道をオープンで走る。気分がいい。
気温は20℃ほど。2年前にヨメと来た時は真夏だったからオープンにしようとも思わなかったけど、今日は過ごしやすい。

途中にある工事中で片側通行の信号。
よく見ると、電号掲示板に英語表記があった。 ココもインバウンドか。

庄川を横に国道156号線を走る自分とS660。
今日もこの後仕事なんだけど、目的地を目指します。

国道沿いに見えてきた「合掌造り」の住宅。資料館らしくて立ち寄った。

時代によっては一族50人が暮らしていたらしい。
我が家は子供3人で家計は火の車。逃げられるならいっそ逃げたいレベルの貧困生活ですが、当時の50人からの一族の家長は、家族の生活を守っていたんだとか。
おれにはむりっす。キャパオーバー。

屋根がデカいから一軒家の屋根デカい版くらいのイメージだったのですが、建物自体は3階建。

修復しているんだろうけど、江戸時代以前より続くこの土地の雪雨を凌ぐ合掌造り。

確かに世界遺産といわれれば、その通りだよなと思います。

合掌造りの2階から風景を見ていたら、アジア系の観光客が自分のS660の横で撮影していた。
やるなインバウンド。

到着した白川郷。早朝だし平日だし観光客あまりいないからと思ったら、ココもメッチャインバウンド。

そりゃ世界遺産だから仕方ないか。
同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」で聖地巡礼で流行った10数年前。
おれも彼女(現ヨメ)とプジョー306で来た。

当時は普通の観光客に加えてオタクが結構いた。
自分も同人ゲームから入って、アニメも見ていた。
おまけに、当時勤めていたオタクコンテンツ会社が取り扱いを始めたので、仕事でも絡むようになった。
当時、白川郷に訪れると、コスプレしたオタクのお兄ちゃんがいた。
今でいう「女装」だし、見た目はキモかったけど、なんか嬉しくて話しかけて仲良くなった。
なんかおれも「参加」している気がして、楽しかった。
でもこの日は360°全周囲外国人観光客。

オタクは自分一人だった。。

もうアニメも流行ってないし仕方ないけど。
オタクはいなかった。
お昼には少し早いけど。
当時はココで彼女(現ヨメ)の希望で蕎麦食ったんだった。
同じお店じゃないと思うけど、それっぽいお店に入った。
ほぼ全員外国人観光客だった。
蕎麦屋のおばちゃん、メッチャ英語で接客してた。
スゲー光景だった。
なんか未来に来た気がした。
待ち時間は20分ほど。
聖地巡礼に来たオタクにはアウェーすぎる。
もう富山で次の仕事のアポが近づいていたので、断念して先を急ぐ事にします。

お土産屋の片隅にひぐらしグッズ置いてあった。
嬉しくなって自分へのお土産にゲットした。そしたら店員のお姉さんがひぐらしマップくれた。
これが一番嬉しかった。

白川郷で「聖地巡礼」って感じではなかったけど、白川郷行けてよかった。
でも、コレは家族で来た方が楽しかったかな。とも思った。

高岡で仕事した後、新潟を目指して高速に乗った途中のSA。
ブラックラーメン食った。富山のソウルフードらしい。
白川郷で蕎麦を食い損ねたから、それを回収。
帰りは糸魚川まで行って、そこから長野方面に峠越えをルート。
その途中に、もう一つの目的地があります。

もう夕方に差し掛かる頃。ようやく日本海が見れた。
S660は車高低くて高速道路からの景色ってあまり見えないから、キューブ号で走ったらもっとよく見えたかな。

糸魚川市から長野県の白馬を目指して、国道148号線を南下します。

ココからまたオープン。もう仕事終わったし、ネクタイも取った。
どんよりと曇り空だったけど、風が涼しくて気持ちがいい。寒くも無い。

長野県の白馬までやってきた。目的地までもう少し。

もうすぐ夕暮れ。そんな時間にようやく到着したのが、白馬と松本の間にある長野県の木崎湖。
20年以上前。全開でオタクだった当時の自分がハマった「おねがい☆ティーチャー」「おねがい☆ツインズ」のおねがいシリーズ。このアニメの舞台だったココ。長野県大町市にある木崎湖。
実は5年くらい前にFK7で訪れたことあったけど。
今回は高岡まで行くことになったので、帰りのルートをどうしようか考えていた時、ワンチャンココに立ち寄れるなと判明した。
社会人になって2年目か3年目くらい。
オタの友達と彼女(後のヨメ)と「聖地巡礼」に来た。

物語で出てくる公園。なんかもの寂しい感じ。でも今だに現存しているのはうれしかった。

ここで彼女(後のヨメ)を被写体にして、オタク撮影会した。懐かしの画像。

ヒロインのみずほ先生の桟橋。彼女(現ヨメ)にそれっぽいポーズさせて撮影した懐かしの画像。
ココは現在では遠くからじゃないと見れなかった。
20年近く前の写真。今見返すと、やり残したことがいっぱいある気がしてきた。
でも楽しかった。

「おねがいツインズ」で主役が住んでいた住宅。当時もだけど今でも普通の民家。
コレにハマった当時、この長閑な景観の中に住めないかと、本気で住宅情報誌を探した記憶がある。
ま、 ぜんぜん現実的なハナシでは無かったけど。

作品で出てくるJR大糸線の海ノ口駅。

15年以上まえ。ここもパルサーで来た一枚。ついこの前のような気がする。

駅舎内は綺麗にリニューアルされていて、まだファンノートが残っていた。
今日は平日だけど、ファンが何人かメッセージを書き残していた。
自分と同世代かな。同じ時間に同じ作品を見た同志の痕跡が嬉しかった。

どちらかと言えば、自分は「おねがい☆ツインズ」の方が好きだった。
キャラクターの後ろに映る住宅は、先ほど訪れた民家。こんなリアルを最初に感じたのはこの作品だった。
後に「聖地巡礼」って流行って、けっこうネタになるアニメ作品が増えていった気がする。
この「おねがいシリーズ」がオタクの聖地巡礼のハシリでは無かったと思うけど、自分の中では最初に行った聖地巡礼で一番思い出深いし、今だに見返したい作品だった。

十分、ココも秘境駅なんだけど。
なんかココに来れた満足で今日は秘境駅探訪家は出てこなかった。またこんど。
夕暮れの木崎湖。
よく考えたら、せっかくの湖の写真を撮るの忘れてたわ。

なので、FK7で木崎湖へ訪れた時の画像を貼っとく。

ここから長野市内を経由して上信越道に出て帰ろうと思います。
高速までオープンで走る自分とS660。
きっと生きているうちにまたココに訪れる事がある気がする。
今度は長男にアニメ見せて洗脳してから来ようとか。昔の仲間と来ようとか。
まぁ、、ヨメと来てもいいかなと思う。 でもアニメと同じ格好とかはもうやってくれないだろうな。

S660そよかぜ号。
こんな小さなクルマでも、行こうと思えば行けるんだな。と感じた。
東京から長野県の松本を経由して岐阜県の高山へ。そこから白川郷を目指して富山県の高岡へ。
高岡から新潟県の糸魚川まで行って長野県の木崎湖を経由して長野市内へ。
長野県から上信越道、関越自動車道に出て自宅へ。
2日間の走行距離は1000kmくらいになった。
S660の燃費計は、リッター27km走ったことになっていた。
白川郷も木崎湖も、もっとゆっくり時間を使って巡礼できれば最高だったけど。
きっとまた訪れる機会があると信じて、次回に持ち越し。
「人に歴史あり」ってよく聞くけど、人の歴史を聞いてスゲーなって思う事はよくあった。
でも自分の歴史ってショボくてどちらかというと黒歴史。人に言える程では無い。
こうやって過去の思い出を振り替えりながら思い出の土地を巡ってみると、自分にもけっこう歴史あるなって感じた。
人には共感も理解もされないショボい歴史だけど、まぁ「オレってそういうヤツだよな」って再確認。
それがオレの歴史。
そんな感じです。