「パパ、グランツーリスモやろうよ。」
最近、すっかりホンダ党になった長男。

夏休みも終盤に差し掛かった頃。
長男の自由研究が進まず、家族の問題となっていました。
「自由研究はやってもやらなくても自由」
とか言っている小学6年生。
「自由研究の自由は、何をテーマに研究しても自由の意味だろ!バカタレ!」
と、毎年この件でキレてる気がする。自分。夏の風物詩。
「オマエ。ゲームやってる場合かよ!」
怒った。
ゲームやろうって言ってくれるのは嬉しいけどね。
なんだか最近、「ホンダ」に興味を持ち始めた長男。
栃木県の茂木にあるホンダコレクションホールに見学へ行きました。

ミュージアム入口に展示してあるホンダF1。
クルマに興味あるのかは分かりませんが、ホンダは好きらしい長男。

特に気にして見ていたのがS800。
このクルマもホンダ?って聞かれたので、S660の先祖みたいなモンだと説明。
だいたいホンダミュージアムで日産車とか展示してあったらおかしいだろ。おれは日産派だけど。

ホンダジェットも展示してありましたが、特に興味無し。今日は車の日らしい。

まだ入口だってのに、S800の周囲をウロウロ見学。相当気に入ったらしい。

コレクションホールに来る前に、本田宗一郎氏の本を図書館で借りていたのを見た。
まぁまぁホンダの事を詳しく語る長男。
「本で読んだんだろ?すげーな。」
とホメた。
「いやYouTubeで見た」
って、本どうしたの?

確か自分が小学生になったかくらいの頃、「マクラーレンホンダF1」ってのがすごい速いって話題になってたな。
そのころは全然クルマにキョーミなかったけど。

グランツーリスモでS2000を使っている長男。
まだ大黒PAにはたまにいるけど、もうミュージアムに展示されちゃうようなクルマになったんだな。
新車で売ってる時はなんとも思わなかったけど。

「ツインリンクもてぎ」も今は子供連れが楽しめるエンタメパーク化している様子です。
こんな感じのアトラクションがありました。ミスト出てる。
長男が楽しそうに駆けて行って、

転んでメッチャ泥だらけになった。 3歳児(次男坊)かよ。
肝心の自由研究は「ホンダのスポーツカーについて」という題名でした。
調べて来たホンダで作っているエンジン、ホンダのバイクとクルマの歴史、本田宗一郎氏の志(こころざし)なんかも作文にしていました。
出来上がった研究の最後に「いつか、父のS660を運転することが夢です」と一文が書かれて締めくくり。
まぁまぁいい事書いてるじゃないか。長男よ。
嬉しかったので、
「パパがポルシェに乗り換えたら、S660あげるからな。」と約束。
長男「パパ、ポルシェ買えるの?」
・・・・
なんなの?

その日の夜は嫁も長女も次男も不在。嫁実家行った。
二人で夕食の後、コーラ飲みながら冒頭のグランツーリスモをプレイします。
レースゲームって対戦パターンですが、負けず嫌いの自分は長男に手加減するほど人間ができていません笑
マリオカートでも一切手加減無し。おれ無双。
ですがグランツーリスモは「カスタムレース」という機能を使って、1時間の耐久レースを長男と交代で走る遊びをします。
最大で24時間を設定できるので、いつかマジでやりたいけど、まぁ3時間くらいがいいところですかね。

ホンダコレクションホールに行って長男が一番印象深かったらしいのがホンダS800。
シビックでもNSXでもなくS800かよ。
我が家にS660がある影響か?
「中古車」のカテゴリで定期的にゲーム内で販売されるS800。
「S800出た?」とゲームをプレイしていて何回も確認されました。
ようやく最近販売されてゲット。 ※ゲーム内の話です。
カーデザインは長男が担当。なんだかワケ分からんネタが仕込まれています。

走る台数は20台。ライバル車はAIですが、上級クラスなので結構手強い。

タイヤとガソリンゲージが減ってきたらドライバー交代。
S800以外のライバルカーは最新のスポーツカーばかりですが、1時間で40周くらい走るレースのうち、みんな4周か5周でガソリンやタイヤ交換でピットインしますが、S800は7周か8周走れる。
そんなアドバンテージ。

前方は新型のフェアレディZ。バックミラーに映るのはカマロ。
ストレートで200kmオーバーで走るフルチューンのS800。TYLOR家号。
それでも300km近くで走るライバル車に比べてストレートは全然勝負になりません。でもコーナーは負けてない。

ライバルカーよりも遅れてピットイン。現在2番手。
1時間のレースで長男3回。自分は2回ドライバー交代しました。

ピットで交代した長男。S800への給油を待っています。

実際のサーキットも多く収録されていて、自分は憧れのル・マンやニュルブルクリンクを走りたいけど。
まだ長男には難しいらしくて初心者コースで。

最終コーナーを立ち上がってホームストレートでアルファロメオ4CをとらえるS800。1966年式。
ゲーム内にもレギュレーションがあって合わせられてはいますが、旧車が最新スポーツカーをカモる胸アツのシーン。

いよいよ最後のドライバー交代。長男へ。
なぜか「BIG MOTOR」。

前方はトップで走行中のコルベット。ファイナルラップでようやくとらえました。
しかしストレートだとジワジワと離される。

コーナー2本くらいで距離を詰められた長男のS800。
これまで50分以上走ってきて、ココまで熱いシーンはありませんでした。演出なのか?偶然なのか。
この時はゲームだということで冷めた態度に徹していた自分もアツくなった笑

コースのイン側を走るAIの白いコルベット。
コルベットのライン上前方には周回遅れのアルピーヌ。

長男のS800はアウト側からオーバーテイク。
たぶんコルベットは周回遅れ車とラインが被って減速しているんだと思います。
AIだからか。それは長男には言わない。

オーバーテイクしてアクセル全開体勢のS800。演出されているかのように前方の周回遅れ車がラインを開けてくれました。ファイナルラップに起きたドラマ。

抜き去ったコルベットをバックミラーにとらえるS800。
ちなみにヘルメットは自分がデザインしました笑
このオーバーテイクシーンは時間にして5秒程度。
運転している長男も自分も「おー、おおおお!」みたいな言葉にならない声を発していました。

長かった1時間のレースをトップでチェッカー。
長男とはマリオカートやスプラトゥーンをプレイしましたが、ココまで没入というか結果を喜んで分かち合えた事は無かったかも。

次に長男と二人きりの時は、3時間耐久に挑戦しようと約束しました。
いまの長男と同じくらいの頃、自分も父と「パワフルプロ野球」で対戦しました。
なんとなく投げて打って走って、試合は成立していた記憶があります。
でも楽しかった。
普段ゲームなんて一切プレイしない父が、一緒にゲームしてくれたのが嬉しかったというのが大きかった。
長男にとっては、父である自分はいつもゲームやっているオッサンに映っていると思いますが。
それでもゲームとはいえ、こんなに二人で手に汗握って協力して結果が残せるのは楽しい。

つい最近までオムツ替えてやってたと思っていた長男も来年は中学生。
もう間も無く自分とは遊んでくれなくなりそうですが、グランツーリスモはあと何回か一緒にプレイしてくれそうな感触です。
そんな感じです。