タジマ-K7のブログ一覧

1月頃からとあるCDジャケットのイラスト作成の仕事を進めていました。

依頼内容は爽やかなドライブのイメージ、クルマは軽自動車限定。クライアントから4つの候補車の提案がありました。その中でスズキハスラーとラパンの2案のラフを提出。

実はどちらもみん友さんがユーザーのクルマで、機会を見て愛車を撮影させてもらって資料にできるかと考えたのもあります。ネットで画像を検索しまくっても、ぴったりのイメージは中々見つけられないモノなのです。

結果はラパン案に決定。

そう、そのラフ案はcanonさんの愛車をイメージしたものでした。
canonさんのラパンには、巷のラパンではあまり見ることのないルーフキャリアが装着されていてこれがオシャレ。目論見通りになったカタチです（^^）。

撮影を理由に房総に行きたいと思っていたものの、2月になりコロナが再流行してきたのとこちらの予定も調整できず房総へ足を運ぶのもままならない状況に…。

とりあえずcanonさんに直で連絡したところ、
ラパンの撮影を快く引き受けてくださいました（^^）。

こちらから送ったラフ画の角度に近いアングルの写真を多数撮っていただき、その日のうちにメールで送っていただくという神対応でした。肝心のルーフキャリアもバッチリ！

そして完成したのがコチラ → ■　■。
Twitter → ■。

本日発売なので公開させていただきます。

色はピンクに変更されていますが、
このラパンはcanonさんのラパンなのです（^^）。

穴が開くほど見てしまう内部図解。
私にとっては大人の絵本でもありまたバイブルでもあります。
なんでこんなものが描けるんだと不思議でなりませんが、挑戦もしたくなる元気がでる一冊達です。ご存知マジンガーZのエンディングを筆頭に、昔のロボットアニメではよく内部図解の映像が出ていたもので、これが今に至るまで大いに刺激を受け続けている土台であることは疑う余地がありません。

こういう図解、実在のものを描くのと、空想のものを描くのとではどちらが大変なのでしょう？個人的には好き勝手に描ける空想ものの方が楽しいように思いますが。


▼マジンガーZのエンディング並みに衝撃を受けた「スターウオーズ・クロスセクション」シリーズ。
大人になってから何らかのスイッチが入りました（笑）。


▼驚くべきは全てが手描きだということ。CGにはない温かみがあります。


▼イラストレーターのアタマの中を覗いてみたくなる…。
温かみもあるが何ともいえない緊張感もある。


▼萌え死しそうです（笑）。


▼ヤマトもあります。いつか自分なりに挑戦したい素材です。


▼実に見応えがある設定資料集です。多くの細かい設定は、本編でも見事に活かされていました。スタッフ、いい仕事していますね。


▼これまた珠玉の画集。


▼細かい部分が徹底的に描かれている以上に、全体のバランスをコントロールできるのがまさにプロ中のプロ。


仕事柄気になるのは、1枚を描くのにどれくらいの時間がかかっているのかということですね。中には実作業より資料集めに費やす時間の方が多かったりするものもあるかもしれません。気が遠くなる作業を黙々とこなす、まさに職人。一生を費やしてみたい仕事です。

仕事でクルマを描くことがあります。取説などのカットが主なのですが、原稿に指示された角度でクルマを描くのはとても難儀です。以前は手持ちのミニカーを撮影して下絵にしたり、ネットで指示に近い画像を探しまくっては参考にしたり、実際に描く為の準備にえらく時間がかかっていたのですが、近頃はそんな苦労はおさらばの素晴らしいアイテムを使わせてもらっています。

それがこの3Dビュー。ご覧になった方も多いかと思いますが、あらゆる角度からクルマを見ることが可能です。色が反映できるのも嬉しい。エクステリアだけではなくインテリアも同じように全方向から眺められます。全メーカーをチェックした訳ではないのですが、一番使わせてもらっているのはHONDAですね。車種も多いのでいろんなカタチのクルマを描くのに十分です。次にSUZUKIかな。スバルは横方向のみで上下回転はなし。トヨタはなんとMacは不可（なんてこと）！　日産はこの機能さえ無い（車種によってはあるのかな？）。サイトのデザインもHONDAが洗練されてるような気がします（好みの問題ですが）。


↓普通は見ることのない角度もOK！



↓見積もりも一緒。この発想はユーザーの為。エラい。



↓横にぐるっと回るだけ。ポイントを拡大。このパターンは多いような気がします。



この機能はネットカタログならではですね。まあ、これでグレードなどを決定することは無いでしょうけどイメージをふくらますには十分です。必要ないと言えばそうなんですが、仕事で使わなくてもこのような心遣い（かな…）があるのには大いに支持率アップです！　将来はGT5くらいのクオリティ、オプション装着も反映できるようになることを期待しています。

私、小さな頃から絵を描く仕事に就きたいと思っており、当然の進路としてデザイン系の学校に通わせてもらいました。しかし若気の至りで違う事もしてみたいと、結果プログラマー→SEを4年半やることに。職場が日産でクルマ好きにはたまらない環境ではありましたが、逆にプログラマーをやってみてよりはっきり『ホントにやりたい事』が鮮明になりました。時はバブル期であり転職も難なく成功。未経験ながらもめでたくデザイン会社に就職。給料は激減しましたが、ちょっと夢に近づいた感じがして毎日が楽しかった。人間やろうと思えば何でも出来るのかもしれませんが、持って生まれた適性は変えられないんだと痛感しました。ならば身体がやりたいという欲求に逆らわずにやっていこうと思ったのです。

↓【これを売っていた会社です。大好きなCR-Xが買えなくなったとちょっと凹みました（笑）】



しかし最終形と思っていた独立に関してはさすがに簡単には決断できませんでした。具体的な準備をし始めたのは稼働1年前からですが、ふつふつと「飛びたい」と思い始めて何年経っていたか分かりません。決断を鈍らせた一番の理由はやっぱり『家庭』で、小学生と、未就学児童がいましたからね〜。ある意味、それがあきらめても仕方が無いよという逃げの理由になっていたのかもしれません。

…ですが、どうしても現状に割り切れなくて（これはホントに性質みたいなモノ）、副業でもいいからテクニカルイラストをやろうと決め二足の草鞋で会社という保険を残しておいて前に進もうと決めました。テキストを買ってきて早朝勉強したり、作品の制作を開始して、密かに面接にも回りました。クライアントのイラストレーターさんに会社には内緒でアポを取り相談に乗ってもらったり、アフター5に出版社に売り込みに行ったり。情熱は身体を動かしてくれますね。

そんな中、とある会社の面接（売込みではなく）に行った時のこと。最年長の私の他に４名の若い人たちと一緒に狭い事務所で社長との面接兼懇談になりました。ああ、こりゃ分が悪いわ（汗）。名古屋弁でズバズバ言う社長でしたが、予想通り年長の私には容赦ない攻撃が（涙）。作品を見ながら「やりたい事がありながらこれまで何をやっとったんじゃ！」みたいな…。なんだか迷っていた冴えない現状を見透かされてしまい、「ああ、縁のない会社だったか」と落ち込んで帰路につきました。

しかし、数日後その会社から私だけ１次面接に通った、２次面接は名古屋の本社にてとの連絡が！　ええ、もちろんゴルフで行きましたとも。そこで適性検査や様々な具体的なハナシをされ、もう内定状態だったのですが、決定的な条件が勤務地が名古屋だということ！　社長からは「絶対来い！」「家族で引っ越してくるなら住むとこくらい探しといてやる」と言われました。元々、外部スタッフのつもりで応募したので、まあ、有難いお話ではあるのですが、却って悩みが大きくなってしまいました。悩みに悩んだ末に名古屋には行く事は出来ないという結論になり丁寧にお断りしました。この時ばかりは胃が痛くなりました…。申し訳ない気持ちもありましたし。

↓【一人で名古屋までドライブできるチャンスの方が嬉しかったり…】


いいハナシはお流れになってしまったかに思われましたが、この事で何かが吹っ切れたのです。独立1年前のことでした。あの口の悪い社長には感謝しております。

フリーになって…。
なんとか家族4人で暮らし、クルマの趣味にうつつを抜かしながらやっていますが、10万円、いえ5万円をを稼ぐ事がいかに大変なことかがよくわかりました。会社勤めの頃は、営業の無理難題に渋々引きつった笑顔を作っては心の中でぶつぶつ言いつつ対応していましたが、今にして思えば反省しきりです。あらためて「やりたい事って何だろう」って考えると、寝食忘れて没頭できる『何か』かなと思います。そして「独立するにあたり大事なこと」は円満退社と目標でしょうか。フリーになったら会社勤め以上に人間関係が大切になったように思います。そして、やりたかった事をやっている訳であり、今後どういう展開になろうと、多分この先後悔の念を抱く事はないだろうと思っています。

駄文におつき合い頂きありがとうございます。
…あ、没頭できるといえば、非常識ともいえる長時間ドライブもありますね。自分のクルマを運転するだけでお金になる商売を考えようかなぁ（笑）。

永らく相棒として頑張ってきたPowerMacG5がちょっとくたびれ気味になってきたので、後継機の導入とあいなりました。27インチのiMacです。

それにしてもデカイ、デカすぎる（笑）。まあ、使っていれば慣れるんでしょうが、これまでがCRTの21インチだったので、こんなに大きくならなくてもといった感じです〜。MacBookと比べても大きさの実感が薄い（^ ^）。しかしほれぼれする程きれいな画面です。このきれいさが印刷の仕事においてはちょっとやっかいなこともあるんですけどね。

画面は思いっきりデカくなりましたが、キーボードは限界なくらい小さくなりました。大丈夫かっていうくらい小さくて薄いんですが、触るとこれが質感がちゃんとあっていいんです。それにしてもアップルのマウスに対する情熱はスゴい。

これまでに何台かのMacを買ってきましたが、性能はもちろん最高ですが、値段は一番安いMacになりました。ホントにパソコンは安くなりましたね。