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タジマ-K7のブログ一覧

2023年07月11日 イイね!

特撮夜話34(公式設定)

クルマでもヒーローでも昔からスペックを見るのが大好きでした。
単体の数値を見るだけでなく比べる楽しみが大きかった様に思います。

ブーム時の「フェラーリ512BB」の最高速が302km/hに対しガチライバルの「ランボルギーニカウンタックLP400」が300kmだとか、最高速/馬力表示は特に興味津々で見比べていましたね。アニメ/特撮についても内部図解同様スペックから想像力が鍛えられました。

ヒーローの身長・体重で有名どこは、何と言っても「ウルトラマン」の身長40m/体重3万5千トン、「コンバトラーV」の57m/550トン。この2者のデータは日本人の基礎知識(笑)。
あとは「マジンガーZ」の18m/20トン。「RX-78-2・ガンダム」の18m/43トン…等々。

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小学生時代、5年ほど鹿児島県種子島に住んでいたことがありました。種子島宇宙センターのロケット発射台の高さが50m弱(当時)でして、「マジンガーZがあれくらいで、グレンダイザー(30m)がこれくらいで、コンバトラーは発射台より少し高いんだ…」と、妄想しながら時間を忘れて発射台見上げていたことを思い出します(^^)。

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ヒーローのこうしたスペックですが、詳しくみていくと色々気になる部分が出てきます。突っ込むのが無粋なのは百も承知ですけど「愛ある気付き」ということでお許し願いたい(^_^;)。


               ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ヒーローにとって数値が踊るスペックは切っても切り離せない、また映像の演出にも繋がる重要なアイテムといえます。

基本は製作者側が公式に設定したモノですが、特に昭和の緩い時代は児童誌などの企画で独自に記載されたのがそのまま公式設定になった例もあったとのこと。

例えばウルトラ兄弟の長兄ゾフィーの必殺技「M87光線」。87万度という光線の温度がその由来というのが公式設定ですが、実は光の国のある「M78星雲」をもとに「M78光線」となるはずが誤植で「M87光線」で印刷されてしまいそのまま公式な名称となったとか(諸説あり)。「シン・ウルトラマン」の「ゾーフィー」なんかも初代マン放映当時の児童誌ネタからですよね(笑)。

「初代ウルトラマン」、「ウルトラセブン」、「新マン」、「エース」、「ウルトラの母」の身長は40mです。しかし「タロウ」でいきなり53mになり、以後登場のウルトラマン達は基本50m前後の身長になります。タロウの身長を見た小学校低学年当時の私は非常に驚きました。「ウルトラの父(45m)」よりデカイではないか!
ちなみに「レオ」(52m)、「アストラ」(50m)、「ウルトラマン80」(50m)。ジジィの「ウルトラマンキング」に至っては58m! 

しかし兄弟勢揃いのシーンでは皆同じ位の身長である。これにより幼少ながら設定を脳内変換して視覚的な疑問を排除する術を身につけてしまったのでした。コドモのアタマは柔らかいのです(^^)。

ちなみに、40mのウルトラマンを成人男性の平均身長170cmとすると、53mのタロウはなんと225cmになります。身長の設定はあくまでも「強さの象徴または期待」として許容し、本来作品が伝えたい真意を汲み取れる感性を備えていることが正しい大人というものです。

▼公式設定通りの絵柄だとこうなる。
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(©︎円谷プロ ©︎ぴあ株式会社 「ぴあMOOK ウルトラマン ビジュアルブック」より)

次に年齢を見ていきましょう。

初代ウルトラマンの年齢は20,000歳です。長兄ゾフィーは25,000歳。セブンは17,000歳。新マンはセブンと同じ17,000歳。エースは15,000歳。タロウは12,000歳。レオ&アストラは10,000歳…となります。で、セブンの息子ゼロが5900歳。タロウの息子タイガは4,800歳。キングは圧巻の30万歳!

これまた人間の年齢に換算すると、ウルトラマンゼロが5900歳で16〜17歳相当と言われているのでそこを基準にするとタイガが15歳位。
初代ウルトラマン は57歳、セブン&新マン48歳、エース42歳、タロウ34歳、レオ28歳となります。ゾフィーは71歳…さすが隊長いや会長か(笑)。
ゾフィー、初代マンからみたら、セブンやエースあたりはまだまだ働き盛りです。レオも貫禄がついてきたとはいえ新進気鋭の主任クラスといったところか…(^^)。

しかしここで問題が…。ウルトラの父は160,000歳、母は140,000歳とのことで、上記と同じ公式に当てはめると、父が457歳、母は400歳…キングのお爺ちゃんは857歳となるのです。
ウルトラ族の成長を人間と同じに考えてはいけません。人智を超えた超能力と科学力をもってすれば何ら問題はないのです(^^)


               ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


誰もが気になる巨大ロボットの大きさ。

「マジンガーZ」が18mなのに対し「グレートマジンガー」は25m。「グレンダイザー」は30mです。「ゲッター1」は38m、「ゲッタードラゴン」は50mです。東映まんがまつりでダイナミック・ロボ達が共闘した映画でも身長はみな同じくらいでした。これもウルトラ設定同様、身長の数値は見た目のサイズの差ではなく、数値がデカイほど強く見えるだろうという企画時の提案にすぎません。

▼こうしてみるとマジンガーZとグレートマジンガーの差に驚く。
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(WEB画像収集サービス「Pinterest」より)

スーパーロボットでは「コンバトラーV」や「ガイキング」で50m級が普通で、「マジンガーZ」の18mがえらくちっちゃく思えたのも確かです。そんな中、RX-78-2ガンダムが18mだと知った時も逆にその小ささに驚きました。同プロダクションの前作品「ダイターン3」の身長は120mで、ガンダムは一気に85%も小さくなったのです。しかしそれこそガンダムがリアル路線たる所以。以後のリアル系ロボは10m台、さらに小さくなっていきました。

とはいえ実際に18mのガンダムの迫力は圧巻。30mのリアルロボなんてもうファンタジーだなぁ。ましてや50mをや。
「マジンガーZ」の身長は原点にして既にリアルに近いサイズだったんですよ(^^)。

▼一際目立つ身長200mの「ダンガードA」の出力は1億馬力!
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(WEB画像収集サービス「Pinterest」より)


               ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


さてもう一つの国民的ヒーロー「仮面ライダー」の身体検査の結果は…。
「1号」身長180cm、体重70kg。
「2号」身長172cm、体重65kg。私の身長・体重とドンピシャ(^^)。
「V3」身長180cm、体重75kg。
「ライダーマン」身長175cm、体重70kg。
「X」身長178cm、体重70kg。
「アマゾン」身長175cm、体重62kg。
「ストロンガー」身長183cm、体重78kg。
「スカイライダー」身長180cm、体重70kg。
「スーパー1」身長185cm、体重80kg。
「ZX」身長188cm、体重78kg。

これ、おそらく役者さんの身長と体重をそのままライダーのスペックに反映したものではないでしょうか。何とも良心的というか(^^)。あ、「スカイライダー」の村上弘明さんは185cmですけどね。
しかしBlack/Black RX〜平成以降、設定インフレが加速していきます。

「Black」身長198.7cm、体重87kg。
「クウガ」身長200cm、体重90kg。
「555」身長186cm、体重91kg。
「カブト」身長195cm、体重95kg。
「W」身長195cm、体重85kg。
「響」身長222cm!、体重156kg。

う〜む、ウルトラマン同様、ZXより後のライダーは設定を気にしない方がいいのかも。気にしてる人いないか…(笑)。
「555」は変身者が変わるので誰の時の数値なのかはわかりませんがこれは現実的なスペックだといえましょう。
それはそうと「仮面ライダー響」のスペックはどういうことなんだろう(^_^;)。

昭和10人ライダーの身長体重は納得できるものですが、ショッカー怪人のスペックは中々エグいものがあります。以下全部公式の設定です!

「蜘蛛男」身長198cm、体重96kg。1号よりだいぶ大きいことが分かります。
「こうもり男」身長205cm、体重115kg。格闘家・前田日明さんよりデカイ。
「さそり男」身長185cm、体重94kg。常識の範囲内かな。
「サラセニアン」身長230cm、体重65kg。これだとガリガリの体型かと…誤植→公式のパターン?
「かまきり男」身長175cm、体重68kg。一気に小さくなったけど普通の大人の体型。
「死神カメレオン」身長180cm、体重89kg。さそり男と同じく、これくらいが改造人間としてはベストなプロポーションに思われる。
「蜂女」身長157cm、体重46kg。これは役者さんのデータかと思われます。2mとかの設定だと怒られるよね(笑)。
「コブラ男」身長220cm、体重125kg。これもデカイが体重とのバランスは取れていると思う。ちなみに故アンドレ・ザ・ジャイアントが223cmである。
「ゲバコンドル」身長153cm、体重82kg。衝撃!ゲバコンドルは1度ライダーを敗退させた強力な怪人なんですよー。
「トカゲロン」身長190cm、体重183kg。彼こそ2m以上であって欲しい。
「ザンブロンゾ」身長126cm、体重27kg。これは何かの間違いが放置されているとしか思えない。今からでも遅くないので修正した方が…(^_^;)。
「ドクガンダー(成虫)」身長230cm、体重120kg。もう投げやり感さえ漂うスペック(笑)。

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©︎石森プロ・東映 ©︎日経BP社2012「日経BPムック 仮面ライダー1号2号Special」より

他にもショッカーの怪人は2m級の者(設定上)が何人かおりますが同じ数くらい150〜160cm台の怪人もいて、スペックを眺めてるだけで楽しめてしまいます。

アニメも特撮もあくまでも想像の賜物。設定を知ることによってさらに想像の余白に自分だけの新たなイメージが彩られるのです。


               ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


最後に、大きさ比較みたいなネタは昔から大好きで、YouTubeでよく「宇宙の大きさ」を解説している動画を観ます。死ぬときに一つだけ願いを叶えてもらえるなら宇宙がどうなってるかを知りたい。
きっとウルトラマンみたいな人たちがいるんだろうな(^^)。


▼これはロボの大きさがわかりやすい。後半すごいことになっていきますが(笑)


▼オマケ。人工物ってどこまで大きなものが可能になるんだろうか。
Posted at 2023/07/11 18:04:43 | コメント(4) | トラックバック(0) | 特撮夜話 | 趣味
2023年01月19日 イイね!

特撮夜話33(仮面ライダー展)

2022/12/23(金)~2023/1/15(日)に池袋サンシャインシティにて開催された
「生誕50周年記念 THE仮面ライダー展」を観に行ってまいりました。

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池袋に降り立つのも久しぶりです。学生の頃は所沢に住んでいたので、御茶ノ水の学校の通学の乗り換え駅でもあり、よく道草していたものです。東急ハンズもあったしね(現在はニトリ)。

今年初の「特活」は、幼少の頃よりこれまで絶大な影響を与え続けてくれる
「仮面ライダー」の記念展示会。
思い入れが半端ないだけあって、満足感と収穫は入場料のお値段以上でした!

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混雑を予想してあえて平日の午後に行ったのですが、それでも結構な数の来場者であちこちで渋滞が発生していました。平日ゆえ子供さんは少なかったかな…代わりに大きなお友達がたくさん(笑)。

旧1号の第一話はリアルタイムで白黒テレビで友達と見たのを覚えています。
オープニングに間に合わず途中からチャンネルをあわせたものの、あまりにダークな映像に最初チャンネルを間違えたかと思ったものでした。それくらい子供に阿っていない画期的なヒーローだったんですね。

さて展示内容の方ですが、仮面ライダー旧1号から現在放映中の仮面ライダーギーツまで、作品紹介/着ぐるみ/バイク/武器&小道具を惜しげもなく展示。
作品紹介は1作つづ丁寧に映像が常時流れていました。あと藤岡弘、氏のメッセージ映像も新撮、シリーズ全体への深みを与えてくれていましたね。

写真は結果的に300枚近くに…(^_^;)、撮りすぎて途中ミラーレス一眼が不調になる始末(しばらくして再起動で復活)…。しかしこんなこともあろうかと持参したiPodのおかげでことなきを得ました。

もちろん肉眼でもしっかり観察しましたよ!
各シリーズの映像紹介についてはほぼ存知のものばかりだったので、基本、本物の着ぐるみとバイクの観察で大部分の時間を費やする羽目に(^^)。

お触りはNGですが、おでこがくっつく位の距離で凝視できたのは感動、これは非常に有意義でした。雑誌のグラビアのどんなに精細な画像より、やはり実物の迫力、説得力は違う。
そしてこれを着てあの激しいアクションをこなすスーツアクターの凄さをあらためて思い知りました。

▼個人的にはこれを超えるライダーは50年間でいない。原点にして頂点!
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▼「THE NEXT」の1号。ダメージ表現が秀逸。
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▼藤岡弘、さん出演の進化した1号。ゴーストと共演。
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▼石ノ森先生の原画ブースも興味津々。
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▼伝説のダブルライダー。しびれます!
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▼まさかのライダーマンのアームたち
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▼ブラック以上の存在感を放つシャドームーン。いや〜カッコいい。
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▼ブラックRX。仮面ライダーシリーズ中興の祖。大人気です。
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▼めっちゃ怖い蝙蝠男。こんなのに夜道で遭遇したら腰を抜かす。
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▼ショッカー首領と幹部ガラガランダ(地獄大使の正体)。
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▼時代をゼロから初めた偉大なクウガ。
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▼神々しささえ感じるアギト。
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▼龍騎もこうしてみると秀逸なデザイン。
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▼555。どこから視界を得ているのか? ファイズは面白かったなぁ。
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▼カイザ。歴代ライダーの中でもカッコ良さは上位定位置。
演じた村上さんは今や芸能界の「ザリ王(ザリガニ王)」。そこも好き(^^)。
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▼和のライダー。マスクの小ささに驚愕。
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▼ディケイドのマシン。初のスクーター形マシン。
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▼令和初ライダーのゼロワン。色が斬新。
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▼実物はハッとするくらいカッコ良かった現在放映中のギーツ。
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▼ご存知V3!「FIRST」「NEXT」のライダーのデザインは最高としか言いようがない。
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▼アマゾンアルファ。見惚れてしまう〜(^^)。
禍々しくもありますが、戦闘スタイルはいたってクール!
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▼アマゾンプライムで視聴中のブラックサン。
改造人間感が半端ない。仮面ライダーからヒーロー要素を除いたら
こんな感じになるんだろうな。
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▼ブラックのバイク。これはこれで只者でないオーラに溢れている。
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▼いよいよ今年公開の「シン・仮面ライダー」!まさに「旧1号」。
桜島カラーですが、個人的には最初の青系がよかったかな。
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「シン・サイクロン」?。
やっぱり6本出しのマフラーこそがサイクロンの証。
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実際の展示はこんなもんじゃないんですけど、誌面(?)の都合上このくらいで。
新年早々、仮面ライダーにエネルギーをいただきました。
Posted at 2023/01/19 17:51:31 | コメント(4) | トラックバック(0) | 特撮夜話 | 趣味
2020年08月30日 イイね!

特撮夜話32(隊長)

今回はオタク要素が特濃です(笑)。

趣味と実益を兼ねて、新旧の特撮番組を継続的に視聴する日々…。ネット配信で全話もピンポイントでもいつもで見たいものを観れる、いい時代になったものです。

さて、ウルトラマンシリーズでほぼ必ずといっていいほど設定されている『防衛隊組織』。
ご存知「科学特捜隊」「ウルトラ警備隊」に始まり、「MAT」「TAC」「ZAT」「MAC」「UGM」…近年では「GUTS(ティガ)」「XIG(ガイア)」「TEAM EYES(コスモス)」「TLT/ナイトレイダー(ネクサス)」「DASH(マックス)」「GUYS(メビウス)」「Xio(X)」…キリがないので止めますが多くの組織が地球を守ってくれました(^^)。

▼科学特捜隊(ウルトラマン)
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©︎円谷プロ 

▼ウルトラ警備隊(ウルトラセブン)
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©︎円谷プロ 

▼MAT。海底基地です。(帰ってきたウルトラマン
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©︎円谷プロ 

 ZAT。千代田区です。(ウルトラマンタロウ)
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©︎円谷プロ 

▼ MAC。宇宙空間。(ウルトラマンレオ)
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©︎円谷プロ 

▼UGM。ビルの形がUGM!(ウルトラマン80)
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©︎円谷プロ 

▼ GUTS。(ウルトラマンティガ)
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©︎円谷プロ 

▼スーパーGUTS。(ウルトラマンダイナ)
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©︎円谷プロ 

▼ XIG。成層圏。(ウルトラマンガイア)
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©︎円谷プロ 

▼TLT/ナイトレイダー。ダム湖。(ウルトラマンネクサス)
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©︎円谷プロ 

▼ GUYS。基地本体が変形して飛行可能。(ウルトラマンメビウス)
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©︎円谷プロ 

▼ Xio。上空から見ると「X」のカタチになっている。(ウルトラマンX)
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©︎円谷プロ 

各組織のメカや特徴についてはまたの機会に譲るとして、それぞれの組織のリーダー(隊長)の個性も見どころのひとつになっていることに最近気づきました。年齢を重ねてきた故ですかね(笑)。

私個人は40代前半までは会社勤めのサラリーマンデザイナーでしたが、元々リーダーとか長の素質は無いと思ってましたし手を動かしていたい性質だったので、今のフリーランスの職人的な働き方はすごく性に合ってます(^^)。ですが「隊長」たちのリーダーたる素質はそのベースの人間性がにじみ出ていて、学ぶべきものが多い。もちろん限られた尺の中で隊長のプライベートがフォーカスされることは少ないですけど、脚本家の頭の中にはきちんと設定されているのではないでしょうか。


               ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ジェンダーフリーの現在、リーダーは男でも女でも素養があればどんとん登用されるし女性の社長の活躍も当たり前。私もいくつかデザイン会社を転職しましたが、なんと全て女性社長でした。

昭和は「女性が強くなった」と言われたくらい、基本まだ「男社会」でした。よって特撮やアニメでも女性がリーダーや隊長ってのはほとんど見られません(ドロンジョ様くらいかなぁ)。「科学特捜隊」〜「UGM」あたりまでの組織内でも女性隊員はほとんど現場でも補佐役か通信・オペレーター職が多い印象。戦闘機パイロットはTACの南夕子くらいかと。

それが平成の「ウルトラマンティガ」以降になると、組織の中核を担う女性が格段に増えます。ティガに登場する「GUTS(ガッツと読む)」の隊長がいきなり女性のイルマ・メグミ(高木澪さん!)。エースパイロットも女性のレナ隊員。続くシリーズでもほとんど女性パイロットが活躍してますね。「ウルトラマンガイア」の「XIG(シグと読む)」に至っては女性だけのパイロイットチームさえあります。

平成にあっては仕事と能力に性差はない時代になりました。しかし女性リーダーの時は頼りになる男性副隊長の存在も見逃せません。現実でも補佐役がきちんとできる人こそが本当は凄いと思うんですよね。

女性隊長はイルマ隊長のみですが、「ウルトラマンネクサス」の「ナイトレイダー」、「ウルトラマンX」の「Xio(ジオと読む)」では有能な女性副隊長が活躍して存在感を出しています。ちなみに「TLT」「Xio」の副隊長、両名ともウルトラマンに一度だけ変身するんですよ(^^)。有能すぎてあえて選ばれた?

女性隊長&副隊長は能力はもちろん経験もあり、年齢もそれなりです。よって家庭があり、子供がいたりしてちゃんと物語上で語りられてたりします。このあたり、昭和とは隔世の感がありますね。

ちなみに「Xio」の神木正太郎隊長には年頃の娘(日産ディーラーで働いている!)がいて、結婚式当日によりによって怪獣出現(安定の展開なんですが ^_^;)。事件解決後に結婚式場に必死の思い出到着するも全て終わった後で誰もいない、呆然…かと思いきや、娘がひとり父を待っていたという泣けるエピソードがありました。仕事で病床の妻の最後を幼かった娘に看取らせてしまったという過去があり、それ以来親子の距離ができていた…と言うバックボーンも…。長年娘との距離が縮まらなかったので結婚式も欠席する予定だったのを、女性副隊長が後押し、隊長不在の隊を守ったのでした。

余談ですが、スーパー戦隊「未来戦隊タイムレンジャー(2000〜2001)」のリーダーはピンクです(もちろん女性ですよ)!名乗りの際、中心にいたりすることもたまに…(その時はレッドがピンクの位置に)。


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昭和の組織の隊長では「ウルトラマンレオ」の「MAC」のモロボシ・ダン隊長が印象深いです。常軌を逸したシゴキ(相手がレオだからこそですけど)は現代では問題になりかねないレベルかと…(^_^;)。「ウルトラ警備隊」のキリヤマ隊長や、「MAT」の加藤隊長/伊吹隊長あたりは理想像というか、完璧なリーダーですね。

個人的に私が知る特撮界の『防衛隊組織』の中で、一番好きな隊長は「ウルトラマンネクサス」の「ナイトレイダー」の和倉隊長(演:石橋保)です。

昭和の隊長達と比べると若干若い。従来想像する「隊長」というより「現場監督」のイメージに近いかも。深い人間性がより垣間見える言葉と行動力。深く掘り下げられることはありませんでしが、短時間でも魅かれるものが大いにありました。石橋保さんは昨年「ウルトラマンタイガ」でナックル星人の人間体の役でゲスト出演されましたが、これが「帰ってきたウルトラマン」を想起させる展開、さらに極悪ナックル星人のイメージがガラリと変わるジ〜ンとくる内容です。石橋保さんの演技力はいいですね〜(^^)。


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さて、新しい総理大臣がだれになるのか?しばらくはニュース欄もその話題で賑わいそうです。世界には女性が一国のリーダーという国も少なくありませんが、わが日本においては、総理大臣が女性って考えにくいのも事実。エンターテインメントや庶民の意識は男女の間で差がなくなってるのに、未だに旧習が跋扈しているようにしか見えない「エラい人」の世界…。

「理想と現実は違う」とよく聞くワードですが、そう思ってる時点で既に後退だと思うんです。政治家もしくはリーダーたる立場の方々、もう一度理想を思い起こしてほしいです。

そうそう、「科学特捜隊」から始まる防衛隊組織の「隊長」達はほとんどが30代です!どんだけ有能なんだ(笑)。それよりも驚いたのは「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長が52歳だってこと! 当時は55歳が定年の時代。今とは感覚が違ってたんでしょうね(「2199」ではさすがに設定年齢が上げられます…)。

人生に大切なものは特撮(とアニメ)が教えてくれました。いや、若い頃とはちょっと違う感性になったからこそ、今でしかキャッチできないメッセージを発見できるのです。温故知新…なのかな(^^)

※画像は竹書房『ウルトラ超兵器大図鑑』より
Posted at 2020/08/30 14:10:09 | コメント(4) | トラックバック(0) | 特撮夜話 | 趣味
2019年02月14日 イイね!

特撮夜話31(トクサツガガガ)

〜 好きなものは好き! 〜

現在NHK「ドラマ10」で放送中(全7回)、特撮オタクのOLが主人公のドラマです。
私があれこれ書くより、予告動画を見ていただければ、内容がよくよくわかるかと思うので見てくれよな(ウルトラマンオーブの予告風に)!



ドラマの中で幾つかの特撮ヒーローが登場するのですが、これがガチで作り込んであって、手抜き感一切なしの、ホントに日曜の朝にテレビ朝日で放送している作品と見まごうほどの精度。


▼獅風怒闘ジュウショウワン(獣将王)。ドラマ内では日曜朝に放映中らしい。
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▼救急機 エマージェイソン。仲村叶が小さい頃に見ていた、特撮ヒーロー番組です。
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なんとエマージェイソンのスーツアクターは、スーツアクター界のレジェンド、岡元次郎さん!


「特撮」…大っぴらに言えない微妙な趣味なるが故の、日々の葛藤と社会生活との摩擦が実にリアルで、体験したものだからこそわかるアルアル。他にも「アニオタ」「ドルオタ(アイドルオタク)」の面々も登場。

タジマ家は女ばかりの家庭ですが私のオタク方面趣味でいえば、まだガンダム(+アニメ)は理解してもらえます。仮面ライダーもオダギリジョー氏の登場以来、佐藤健さんや菅田将暉君を輩出し、それほど肩身がせまいコンテンツでもなくなりました(作品の完成度も半端ないが)。

しかし、昭和特撮に目を移すと、百花繚乱・魑魅魍魎(笑)の底なし沼の様相を呈してきて、場合によってはそれらを口にすることで蔑みの眼をむけられることさえあるのデス(^_^;)。だがそんな周囲からの風圧こそが胸のエンジンに火を点ける!(…これはリアルにそうなのです:笑)

心の秘めたウルトラダイナマイトを発散できない目に見えないストレスも、このドラマを見ることで少し解放されたような気がします…。共感って大事だなぁ。ドラマもですが、ネットでの同志との交流も然りです。

年齢を重ねて益々重症化していることを実感する今日この頃…。特撮は卒業するものではない、今でも大切なことを教え続けているのだ(仮面ライダーのナレーション風に)!

ゴールデンボンバーの主題歌も秀逸!



そういえば…。ドラマの主人公のお部屋と、私の仕事部屋の一角は似ている(^_^;)。
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Posted at 2019/02/14 00:43:32 | コメント(6) | トラックバック(0) | 特撮夜話 | 日記
2018年11月04日 イイね!

特撮夜話30(天空の覇者)

1年半以上の空白期間をおいて久しぶりのこのシリーズです。

先月V-テッ君♂さんとの伊豆ツーリングで城ヶ崎海岸のつり橋に寄った時に、思い出したのが数々の特撮のシーンと2時間ドラマのクライマックスです。実際そこに立つと吸い込まれそうな岩壁に足がすくみました。

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東京タワーや高層建造物の展望台はがっちり守られている空間にいるので、確かにすごい眺めだけどさほど高さに震えることはありません。飛行機も同じでどんなに高くても怖い思いはありません。もちろん飛行機のトラブルは起こってしまったら怖いを通り越して覚悟を決めなれけばならない状況でしょうけど…。

城ヶ崎海岸のつり橋は海面から十数メートルでしょうか…、東京タワーの展望台に比べれば何てことありませんが、意識的に柵を乗り越えようと思えばできてしまうところが「怖い」のです。さらに岩場に至っては柵などなく、一歩踏み出せば簡単に波浪がのたうつ岩場にダイビング…。

高さという数値より、自分を守ってくれる壁がないことが怖いのです。スカイツリーの展望台より、5メートルの岩壁の方がはるかに怖い。あくまでも私個人の感覚ですが。

前置きが長くなりましたが、ヒーローは高所にスクッと登場するシーンが最高にかっこいいことはいうまでもありません。しかし、大人になって冷静に見てみると、スーツアクターさんの度胸というかプロ意識の凄さにひれ伏す思いです。今でこそyoutubeなどで高いところでのパフォーマンスを動画にしてupしているヒトがおりますが、スーツアクターさんはマスクを被っている分、危険度も格段に上がっているはずなんです。
そこでヒーローがいかにすごいか、私の持ってる資料に限りますが、少しだけ紹介しますね。


▼仮面ライダーのED
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いやはや冷静に見て尋常ではありません。前転して背中から落ちるなんて普通のヒトなら背骨折れちゃうんじゃないでしょうか? ぱっと見でも5m以上はゆうにある。御多分に洩れず戦闘員が次から次へとライダーによって水面に落とされていきますが、なんと最後にライダーも戦闘員とともに水面へジャンプ!
戦闘員は目口鼻が露出していますけど、ライダーと蜘蛛男(?)はマスクに水が入って大変だったはず。

スーツアクターを務めた大野剣友会の猛者たちは仮面ライダーに限らず、このような数々の命がけのスタントをこなしています。



▼仮面ライダーV3
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仮面ライダーって実はリアルにいるんじゃないかと思えるシーンがこちら。50メートルの煙突の上に命綱なしで(これホント)颯爽と立っています!間違いなく何かが改造されている…そうでなければこんなことできるはずがない!(保険とかかけてたのかなぁ…)



▼仮面ライダーアマゾン
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遊園地の野外アトラクだと思いますが、人間が登ることなど考えてない構造物で、おそらく表面も滑りやすいはず。アマゾンライダーならそんなことはないでしょうが、ツルっといったら普通のヒトなら大怪我モノ。下から見るより登ってみて絶望的な気持になるであろうロケ現場!



▼宇宙刑事シャイダーのED
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岩山でレーザーブレードを構えるシャイダーがなんともカッコイイ名シーン!
カメラが回り込むとキラキラとレーザーブレドが光るんですよね(^^)。

しかしシャイダーの足元を見てください。まだ雪が残っていて部分的には凍結していると思われる、一歩間違えれば大事故もありえる過酷なロケーションです(群馬県の妙義山のどこからしい)。
それにしてもどこからどうやって登ったのか? スーツを着て登ったのか、それとも頂上に着いてから着替えたのか? はたまたヘリから降ろされたのか? いやいや、リアルに頂上で焼結したのかもしれない(笑)。
なんにしてもこれもまた命がけの撮影なのです。

危険な高所に限らず近距離の連続爆発など、CGがなかった時代の『本物』ならではの迫力。柵のない崖に立つ時、ほんの少しだけヒーロー(スーツアクター)たちの命をかけた仕事っぷりをあらためて思い知るのでした。
Posted at 2018/11/04 16:13:04 | コメント(6) | トラックバック(0) | 特撮夜話 | 日記

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停まっていても走っていても存在感に溢れています。 もはやウエポンと呼べるシロモノなのに、 ...
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2018年に家族のクルマとしてやってきました。 2007-2008日本カー・オブ・ザ・ ...
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)
何も足さない、何も引かない。それで全て足るクルマです。
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)
ゴルフIIIからの進化ぶりに驚かせてくれましたが、 クルマとしてはやはり紛う事無き「ゴル ...
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