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金大事包介のブログ一覧

2015年02月13日 イイね!

パリパリ伝説

パリパリ伝説クルマやバイクに乗り始める。

それには人それぞれ理由ってモンが御座います。
カッコイイ、バリ伝やイニD、月刊オートバイの俺サやバリマシ等の雑誌、WGPやF1等々。

そんなバイクのバの字も知らない中学生の頃の私は剣道部に所属しておりましてね、当然センパイなる方々が当たり前に存在しておるのですが、そのセンパイ達はオール女で御座いまして。
何故かしら男は一人も存在していない珍しい部活だったんですわ。
ま、そこで可愛がられつつ馬鹿にされつつ過ごしまして私が三年生に上った頃には彼女たちは卒業ですよ。

そんなある日。

チャリをギコギコ漕いで市内の本屋へアニメ雑誌を買いに出掛ける途中、後方よりスクーター数台が接近。
中の一台が並走状態でこちらを覗きこみ、

「あら?金大事君~!チャリ漕いでる♪」

卒業した剣道部のパイセンじゃねえか!嫌な奴に見つかったナ、、

「アンタ普段も学校指定ジャージ着てるの?モテないよ♪」

放っとけやと思いつつガン無視。

「ま、頑張ってね~♪」

フザケやがってこのアマァ!待たんかコラァ!!

チャリの変速機をヒール&トゥーで素早くシフトダウン 目一杯加速するも全く歯が立たず、パイセン共のスクターが遠ざかる。

「お前らァ覚えとけ!絶対ブチ抜いてやるからなぁ!!」

それまでバイクには全く興味の欠片も無く、むしろ族の乗りモン程度にしか思っていなかった意識が一気に変化。
復讐の鬼と化した私は本屋でアニメ雑誌に目もくれず月刊オートバイを買って帰ったのでした。
しかしバイクに乗るにあたって問題が一つ。
実家から徒歩数分に高校があり、そこへ進学すると通学用バイクが必要無いワケで。
アソビに使う為だけのモノに厳格でエキサイティングなウチのオトンが買ってくれる確率は皆無。
これは困った。
ならば隣町の高校へ進学すれば良いのだ。
30km離れた隣町の工業系高校、コレだよ!ココならバイク通学可能だしバスの定期代よりバイク通学の方が安上がりだからオトンにバイク買ってもらえるぜ。
一応県立だが自分の名前を漢字で書けりゃ合格するとまで言われた屈指のバカ校、しかも不良の巣窟ときたモンだ。
だが虎穴に入らずんば虎子を得ず。
復讐するは我にあり ダイターン3我とアリだ。俺は行くぜ。

そして見事合格。
やがて誕生日を迎え原付免許取得。
オトンにバイクを買ってもらう。
待ちに待った納車の日、届いたのは白いHONDAタクト(AB07)だった。
早速ライディングしてみると速い!こりゃ速いぜ!!もうチャリなんざ乗ってらんねえ!
ゴキゲンで晩飯食って転がってテレビ点けたHONDAのCMが流れていた。
俺のバイクのメーカーじゃん♪

HONDA NEWタクトデビュー

何ィ!?納車した瞬間に新型出たぞ!

こうしちゃおれん、物申さねば!
オトン曰く、新型出たから旧型値引きしてくれたのだと。嫌なら返すぞと言われたので微妙な気分ながらも渋々納得。
その後、ヤンキーなパイセンや同級生の教えで走りと改造にドップリとハマリまして復讐の事なぞすっかり忘却の彼方。
時は過ぎ、高3になった私は愛車タクトをナポレオンミラー、クリアウインカーレンズ、前後TT100でフルチューン。
マフラーカバーへヨシムラ耐熱ステッカーを貼り、ノーヘルで両股カッ広げて走っておりますと前方から赤いZ10ソアラが。
信号待ちで止まり、ミラーを見るとソアラがUターンして隣に停車。
スルスルと助手席のパワーウインドウが下がると

「あら?金大事君~!原チャリ漕いでる♪」

またお前か!化粧なんぞしやがって、スゲエ乳じゃねえか 発育しとるな。

「アンタ高校生にもなってまだ指定ジャージ着てるの?ダッサッ(笑)」

放っとけやと思いつつまたもガン無視。

「ま、頑張ってね~♪」

信号青と同時にリアタイヤを少しスキッドさせてソアラ発進。
フザケやがってこのアマァ!待たんかコラァ!!
アクセル全開、NS500からフィードバックされたGPテクノロジーの集大成であるホンダ2スト3.2馬力が唸る。
しかし全く歯が立たず、ソアラのテールが遠ざかる。

「テメエェッ!覚えとけェッ、絶対ブチ抜いてやるからなァ!!」


--------完--------
Posted at 2015/02/13 02:08:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | 人生 | 日記
2015年02月11日 イイね!

中二病探検隊が行く 【下巻】

中二病探検隊が行く 【下巻】 その頃、上で待機中のY君。
何時まで経っても誰も穴から出て来ません。
近づいて耳をすませば、暗いの怖いのと騒いでる声がエコー混じりに聞こえてきます。
そこで彼らに明かりを届けなければとY君は思い立ち、5段変速付きのチャリンコ全開で下の雑貨屋へ下って物色。
120円の所持金から桃マッチ一個購入。
戻って穴をマッチで照らしますが奥は何も見えません。
近くを探してみると、ゴミ袋が。
中を物色すると刺身のスチロールトレイを発見。
上に紙ゴミを乗せて点火 そして穴に流れる水に浮かべて放流したのです。

「みんなの元へ届いてくれっ!」

一方穴の中では

「おいっ!何か光が見えるぞ!」

「何だあれは!?」

「何か燃えてるような?」

「おぉぉっ!明るいぞ!これはY君の応援に違いないな」

「と言うことはもうゴールは近い?ヨシっ、ラストスパートだみんなァ!!」

「オウっ! 燃え上が~れ♪」


上のY君、穴の中から翔べガンダムの合唱が聞こえて来ました。

「みんな頑張れ、もう一息だ!よし、もう一発明かりを送るからな!」

今度はゴミ袋から弁当のトレイを発掘し、途中で消えるといけないと考えたY君は燃えそうな紙ゴミを山盛状態で装填着火。
そして放流。

「おいっ、また光が!」

「流石だな!ちょっと待て、何かスゲエ明る過ぎるみたいだが、、、」

Y君放流のゴミ船に搭載された紙ゴミはメラメラと燃えさかり、あたかもファイヤーボールとなって迫り来る。

「ヤベエ!スゲエ燃えてるぞ!」

「上に逃げろ上に!」

「総員退避だぁっ!」

両足を壁に突っ張って回避行動を取るも、紅蓮の炎は少年達の股間を焼き尽くしながらゆっくりと流れていく。

「アッチィィィィ~~~~ッ!!」

「ジャージ溶けたぁ!」

「ケツが、ケツがぁ~~~!!」

「あの野郎、俺ら殺す気か!?」

「上がるぞオラァッ!!」

炎で怒りのパワーを得た少年達、最後の気力を振り絞って全力で穴を登ります。

「光だ!出口だぞみんなァ!!」

「出たぁ、遂に出たァ!」

もうどの位時間が経過したのか、外は夕暮れ。
眼下には海に沈んでゆく太陽が空を赤く染め上げています。
脱出の喜びを全員で分かち合い、下の雑貨屋にて全員出資でファンタレモン1Lを購入。
股間の焼け焦げたジャージを親にどう説明するのか、そして敵前逃亡のホモ野郎の処刑方法を考えつつファンタを回し飲みする少年達。
燃え上がったのはガンダムでは無くジャージだったが、固い友情で結ばれた彼らはまた一つ成長したのだった。

-----------完---------------
Posted at 2015/02/11 00:41:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | 人生 | 日記
2015年02月10日 イイね!

中二病探検隊が行く 【上巻】

中二病探検隊が行く 【上巻】私が中二病真っ盛りの頃、通学路途中にある小高い山を削って新興住宅街の土地造成をやっとりましてね。
道路脇の大きな排水用の側溝に直径1mチョイ位の穴が発見されたのですわ。
それは上の新興住宅街の下水管なんですけれども、その穴を部活の友人達と学校帰りに探検しようぜって事になりまして。
で、5人で挑む予定だったんですが、中でも一番体力の無いY君は安全上の理由で上のゴール地点で我々を待つ任務に。
残る4人は明かりも持たず、学ラン脱いで指定ジャージに着替えて突入です。

狭く長い真っ暗な緩やかな傾斜の穴の中を、両手両足を壁に突っ張った状態でどんどん進んでいきます。
下水管の下は前日の雨水が少し流れていますが、しゃがんで進む程広くはないので問題ナシ。
最初は馬鹿話をしながら進んでいましたが、段々と入り口の穴が遠ざかり、最後には見えなくなってしまいました。

闇の中で少年達の不安は膨らみ始めます。

「お、オイ、何か怖いよな?」

「大丈夫だぜ!行こうぜ!」

「誰だよ、俺のズボン引っ張ってるの?戸田ァ!お前引っ張んなよ!」

「す、すまん、、、」

「うわっ、ケツ触るなよ!ホモかよ戸田ァ!」

「いや、真っ暗だから不安で、、、」

「ケツはよせ!スボンでいいよもう、、」

もう何分経ったのか、いや1時間、暗闇の中で時間の感覚も曖昧に。
もう半分位登ったのか、まだそれにも満たないのか。
ただひたすら同じ体勢で登り続ける彼らの精神にも限界が近づいた。

「なあ?」

「何だよ?」

「今地震来たら俺ら死ぬかな?」

「バ、バーロ、縁起でもねえ!」

「ここ下水だろ?」

「だから何だよ」

「ドブネズミの大群に襲われたら食われて死ぬかな?」

「新しいからネズミ居ねえって!」

「誰かライト持ってねえか?」

「テメエが要らねえって言ったんだろ!」

「、、、、あるよ、、、、」

「えっ!?」

ホモの戸田君の腕にはカシオ製高級デジタル時計。
その文字盤を照らす照明機能があったのです。

「おぉっ!光だ!光だぞ!!」

光を見た全員狂喜乱舞です。

「でかしたホモ!よぉし、光があれば安心だ 進むぞぉ!」

10分程経過したでしょうか。

「おいホモ、光くれ!」

「、、、、、、」

「どうした?オイッ!」

「居ない?」

「何!?点呼取るぞ!金大事ィ!」

「おう!」

「エロ也ァ!」

「いるよ~」

「戸田ァ!」

「、、、、、、」

「野郎、一人で逃げやがった!」

「俺らを裏切って一人下りやがったぜ!」

「ちくしょう、光が無くなった!」

またも少年達を闇の恐怖が支配します。
パニックに陥った彼らを徐々に精神崩壊が蝕んでいきます。

「くそう、もうダメだ、俺らココで死ぬかもなぁ、、、」

「そんな事言うなぁ!よし、エロ也、好きな子の名前を叫べ!」

「エエっ!言うの?」

「死ぬ前に叫べッ!」

「もう、、じゃ言うよ?2組の○○子が好きやぁっ!」

「俺もや!」

「金大事もか!」

「お前誰だよ!」

「同じ班の○美が好きやぁっ!」

「ハアァ?あのブスかよ(笑)」

「デブじゃん(笑)」

「うるさいわ!個人の趣味じゃ 放っとけ!」

「よし、勇気を出す為に歌歌おうや!」

「何歌うん?」

「ガンダム歌おうぜ!」

燃え上が~れ 燃え上が~れ 燃え上が~れガンダム~♪

涙声で熱唱する翔べ!ガンダム。
下水管の中の少年達に明日はあるのか?
脱出か、それとも闇の中で朽ち果てるのか!?
彼らの運命や如何に!?
Posted at 2015/02/10 23:43:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 人生 | 日記

プロフィール

「Re:ゼロから始める赤貧ツーリング http://cvw.jp/b/584962/47559389/
何シテル?   02/28 23:50
峠、サーキットを経て、現在は少ない小遣いで貧乏チューンにいそしむオッサンです。
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カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
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トヨタ MR2 トヨタ MR2
通勤に使用しています。 3S-GEなので燃費も良く、リッター17km。 エコカー並の低燃 ...
ホンダ モンキーバハ ホンダ モンキーバハ
現在のメインマシンです。
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車検切れました
ヤマハ RZ250 ヤマハ RZ250
エンジンと足回りはRZ350用。 現在は友人のメインマシンとなっております。

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