
今日はもう一台の相棒、S41年型RT40Dを紹介。
今から10年程前、シングルナンバーでワンオーナーという希少な車両を発見。幾度かの交渉を経て地元の名士T氏から譲り受ける。
この車両はディーラーから納車されるのを待てずに、工場から出荷されるのを狙って愛知まで直接引き取りに行ったというエピソードを持ち、出荷時の車両伝票(通常はエンドユーザーには渡る筈がないのだが)まで30数年間大切に保管されていた。
譲渡時の走行距離は40万キロ超。外装や機関は相応に手を入れる必要があったため、トヨタ共販から個人まで部品を求めて奔走。同時期に部品取りとして購入した同車両のトヨグラが、このRT40よりも程度が良かったこともあり、レストアに時間をかけることとして暫く保管しておくことになったのだが、一年後、トヨグラを売却することとなり、同時に車検取得を目指して復活させることとなった。
購入から足掛け2年、ある程度のレストアを終えて無事に車検を取得するも、脆弱な自家塗装の影響で塗膜ヒビ割れと剥離が発生、再塗装のために外装を全バラとしたのが災いし、殆ど乗る機会なく再度倉庫の隅に眠ることとなってしまう。
それから7年、紆余曲折の苦労はあったが、3年分の重量税を納め(何年保管していても3年分の税金を納めれば継続車検とすることができる)て二度目のレストアを開始し、この度ようやく公道復帰の運びとなる。
旧車を弄る度に思うのだが、昭和の車はシンプルで分かりやすく、造りが良くて時代や芸術性も感じられ、なによりも今どきの車にはないほのぼのとした暖かさがあって、故障や不具合が苦ではなくむしろ楽しみに近い感覚となってしまう不思議な魅力を持っている。
金額をかけて業者の手により完璧に仕上げるのもいいが、私は「普段乗れてなんぼ」という主義で旧車弄りをしてきた(実はビンボー)ので、これからもこのRT40Dとは金をかけずに長く上手に付き合って行こうと考えている。
画像は一回目のレストア後のもの。今回のレストアも基本的に同じであるが、純正色を調色して塗装したので少し落ち着いた白となっている。
Posted at 2010/12/15 15:07:28 | |
トラックバック(0) |
現在の愛車達 | クルマ