自然界ってのはどこかでバランスを取るようにできてる気がします。
やたら早い梅雨明けでしたが、その分7月に入ってから連日雨、あめ、アメで、もう本当にクサクサします。。。
ハイシーズン料金になる前に一度日本アルプスのどこかに行っておきたかったのですが、結局休み(シフト勤務なので不定休)は全て天候不順で、登山初心者の私は二の足を踏んでしまいました。
7月18日、ようやく概ね晴れ予報となったので、日帰りで行けるアルプス、甲州アルプス縦走へと出かけてみました。
日帰りですが、例によってトレーニングも兼ねて、もともと行こうと思っていた中央アルプステント泊装備をそのまま背負っていきました。
食料・飲料込み14kg、アルコール抜きの純粋な?登山装備です。
4月の百蔵山以来、秀麗富嶽十二景はいずれ全て登ってみたいと思っていて、今回もこれに含まれる山稜域のひとつになります。
目指すは二番峰、「小金沢山」「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」のあたり。
なるべく早朝から登り始めたいところですが、青梅の自宅から公共交通機関を使ってだと最速で9時頃からになってしまいます。
5:21東青梅 ー(青梅線)→ 拝島 ー(八高線)→ 八王子 ー(中央線)→甲斐大和7:42着と乗り継いで、甲斐大和駅からは栄和交通の上日川峠(大菩薩峠)行きバス。
大菩薩嶺は人気のある山なので登山客も非常に多く、従って本数もけっこう多く運行しています。
ハイシーズンかつ祝日ということで、臨時便もバンバン走っていました。
平素は8:10の便になるのですが、とても1便でこなせるような登山客数ではなく、7:42~8:10の短い間に臨時便2本を含めて3便が、登山客を満載して走っていました。
文字通りの「満載」で、中央の折り畳み椅子含めて3便全てが満席。
私は終点まで行かずに「小屋平」というバス停で下車。
ここで降りた登山客は、私を含めてたったの9人でした。
とりあえず軽く行動食と水分を取って、9時10分、まずは「石丸峠」を目指して登っていきます。
コースタイムは1時間10分。
なのですが、上り始めからとにかく身体がしんどい。
実は前々日からどこがどう悪いかよくわからない体調不良でしんどかったのでした。
頭痛がする、カラダがだるい。
熱はないし血圧も異常ないのに何かがおかしい。
しかし、この晴天を逃すと次はいつ山に行けるか。。。と思って、押して出かけてきました。
でも、カラダは正直なもので、のっけから息はあがるし足はだるいしでつらい。
それでもなんとか10時頃に石丸峠に到着。
見晴らしの良い稜線を歩き、最初のピーク「天狗棚山」1957mに10:21着。
そして2つ目のピーク「小金沢山」目指して歩きます。
石丸峠手前~天狗棚山を越えてしばらくは、とにかく眺望の良い稜線歩きで気持ちがいいです。
しんどいのを眺望でごまかしごまかしして歩いていきます。
下に見える湖は大菩薩湖(上日川ダム)。
写真を撮ったり、行動食と水分を摂ったりと休憩したりしていると、あっと言う間に10時40分。
小金沢山へ向けて再スタートします。
2000mくらいの稜線なのでさすがに気温も下界とは段違いです。
11時頃の気温は18℃でした。
それでも体調が悪いせいでイヤな感じの汗がひきません。
小金沢山への登りは樹林帯になります。
眺望がなくなり、延々と同じような道をたどるのでキツイ。
11:25、小金沢山に到着。
標高2014m。
今日の、そして秀麗富嶽十二景の最高地点です。
雲が多くてずっと富士山は見えていなかったのですが、10分ほど粘っていたら一瞬だけ頭をのぞかせてくれました。
ここからまた稜線を歩いて今日の3番目のピーク「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」へ向かいます。
そして12:25、「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」到着。
変わった名前ですよねー笑
このあたりには雁ヶ腹摺山がいくつかあるのですが、この「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」は日本で一番名前が長い山らしいです。
「うしおくのがんがはらすりやま」と読みます。
さて、どうにもカラダがしんどくてたまらないので、どこか人目を避けてひと眠りできるところがないかと探してみます。
しかし、場所はなくはないのですがハナアブやらアブやらブヨやら、やたら羽虫がたかってきて、とてもじゃないが眠れそうな環境ではありません。
時間も押しているのでここで昼食をと思ったのですが、どうにも食欲がわきません。
食い意地が張っているので疲れていようが食欲が失せるってことは滅多にないのですが、どうもその「滅多にない」体調不良に見舞われてしまったみたい。
いったん次のピークに向かって歩きだしたのですが、待て、落ち着けと自分に言い聞かせて時間と残行程をチェック。
チェックするまでもありません、このままだとゴールに着く頃には予定より2時間押しになりそうなローペースなのです。
意地を張ってここまで歩いてきましたが、山で無理は禁物。
ちょうど西側に雨雲も湧いてきたので、それを機に潔く下山することに決めました。
幸い大菩薩嶺へのバス経路にあたるルートなので、途中のバス停に向かって下るエスケープルートも要所要所にあります。
この牛奥ノ雁ヶ腹摺山からも「すずらん昆虫館前」というバス停に向かって下るルートがあり、このルートで下山することに。
正直、下りすらしんどい状態だったので、この時間で下山を決めてよかったでした。
バス停のそばに咲いていた花に慰められたような気持ちがしました。
本当はあそこからさらに川胡桃沢の頭、黒岳、白谷ノ丸と縦走する筈で、特に最後の白谷ノ丸からの眺望が素晴らしいと聞いていたので口惜しかったです。
近いうちにリベンジしたいと思います。
P.S.
ささやかですが収穫もありました。
行きがけにファミマで買ったこれ、行動食にピッタリでした。
この日家を出てから口にしたのは、結局このナッツ&フルーツ2袋とチョコバー1本、それに水分750ミリリットルくらい。
※家を出る前に、朝食はちゃんと食べて出ました