• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

zen.4のブログ一覧

2018年09月17日 イイね!

ツーリストが体験して感じた北海道地震について 

北海道から帰宅して3日・・・

遅ればせながら、北海道からの土産が届きました。
そこに同封されていた手紙に、地震の影響の大きさを感じ

自分自身の体験したこと、思ったことを、
記憶が曖昧にならないうちに記録しておくためにも
当ブログに記します。

なお、本件は文章のみで、体裁も整え切れていない状態であることをご了承ください。





≪地震発生時≫
私自身、地震に遭遇したのは、帯広の小さなホテルで就寝中のことでした。
揺れと同時にスマホの緊急地震速報のアラームが鳴り始め、強い横揺れに見舞われたことを覚えています。
(東京で経験した東日本大震災の廻るような揺れ方とは違い、左右の同一方向の揺れでした)

揺れが収まり、テレビで地震速報のテロップを見ていると、突然テレビが消え部屋の照明が非常照明に切り替わりました。
窓から外を見てみると、周囲は真っ暗で事務所と思われる建物だけが非常電源でぼんやりと明かりが漏れている・・・との情景でした。

そのときは、停電も時機に納まるだろう・・・とベッドに戻ったのですが、非常照明が眩しくて寝にくかったのは皮肉なものです。

空調が停まっていたので、窓を開けていたのですが
夜が明ける前の、かなり早い時間から交通量が多かったのを覚えています。
(この時点でインフラ事業者は非常態勢が発動されていたようです。)


≪地震当日≫
午前5時過ぎに起きた時点で停電が復旧しておらず、スマホで情報収集(サイトやラジコ)すると
 『最大震度は6強(後に震度7に訂正)』
 『北海道全域で停電』
 『北海道全域で鉄道運転見合わせ』
と、北海道全域に渡って影響が発生していることだけは把握できました。

この日は、帯広から屈斜路への移動日だったのですが
被害の大きい震源付近から離れることになるので、予定通り移動することにしました。

バイクに荷造りをしている間に、声を掛けてくれた地元の方から
信号機は点いていないこと、ガソリンスタンドは開いていない/開いていても並んでいることを教えて頂きました。(ご自宅の被害(モノが倒れたりも含めて)は無かったようです。)

地元の方の「震度4位でねぇ・・・」との言葉は、このときの正直な気持ちだったと思います。


帯広の宿泊先を出発したのは、警察や自治体などが活動し始めたと思われる午前9時過ぎ。
信号機の多い市街地を慎重に抜け (譲り合いが浸透して平穏の印象でした)
交通量の多い国道への右折合流には神経を使いましたが、要所要所の交差点には警察官が立ち大きな混乱もなかったです。

広大な北海道では、市街地を抜ければ信号機など皆無な交通事情もあり
それほどの影響を感じなかったのが正直なところです。(交通量自体も少ないですし)

なお、帯広から屈斜路への道中ですが
信号機が機能していないことと、ガソリンスタンドが営業していないこと以外の異常(道路の陥没など)はなく、隊列を組んだ多くの自衛隊車両とすれ違ったのが、只事ではないことが起こっていることを感じさせた唯一の出来事でした。

ただ、スーパーやコンビニ(※)は営業をしていたものの、早くから売り切れ状態となり
食料調達が唯一の苦労だったでしょうか。
(※)POSの使えない停電中は、基本的に店舗は閉鎖していたところが大半で、レトルトや水、電池などに限定して店頭販売していました。セブンイレブンやローソンは早々に閉店していましたが、北海道のコンビニ「セイコマート」だけはハンディ機(クルマから電源を調達)による清算を行っており、商品がある限り営業を行っていたところが多かった印象があります。

停電の影響を受けない例外的な施設として、釧路空港では非常電源で通常通りレストランも売店も営業中でした。阿寒の道の駅でも非常用電源で食事が取れました。

東日本大震災の経験から、小売店から商品が消えると、暫くは流通がマヒすることが予測でき
備蓄を持たない旅行中(しかもこの日からの宿泊地は一番近いコンビニまで20km!?)だったこともあり、食料の確保には気を使いまいました。

結果的に、この日から宿を共にする、別行動だったレンタカーの息子とともに調達した食料は以下となります。
・助六寿司(3パック)    ※当日の夕食   
・カニカマ、ホタテカマ       〃
・カット野菜              〃
・インスタントご飯(×6)   ※翌日以降の夕食
・インスタントカレー(×4)     〃  
・インスタントスープ(×6)     〃
・菓子パン (×10)     ※翌日の朝食、昼食、翌々日の朝食
・カップ麺/焼きそば(×6) ※緊急用
・お茶(×4)
スーパーに品物が並ぶまでの2~3日間は、持ちこたえるほどの備蓄を確保できました。

【夕食】
助六寿司、カニカマ、ホタテカマ、カット野菜、インスタントスープ

なお、この日から滞在する宿は、市街地から離れた林に囲まれたログハウスでしたが
震源から遠く離れていることもあり揺れは震度2との事(以降の余震も感じず)。停電以外の影響はなく、水道、特にガスが使えたのが幸いでした。

インスタントとはいえ暖かい食事が採れたことに加えて
大鍋を沸かして風呂へ運び、入浴が出来たことは、気持ち的に助かりました。
(コンロで沸かした大鍋7~8杯の熱湯+足し水で半身浴位の水量となり、身体と頭を洗うに事足りる位でした)

暗くなると、宿が準備してくれたランタンで過ごしたのですが
スマホのバッテリーの心配もあり、20時には床に着くこととなりました。

なお、不謹慎ではありますが
広範囲で街明かりの消えた夜空の、星空の美しさは、言葉を失うほどだったことを記しておきます。



≪地震翌日≫
停電は解消されつつありますが、道東地方、特に人口密度の低い屈斜路では停電は解消されませんでした。
コンビニもある川湯温泉でも停電中で、区画一つ挟んだ町役場地域は電気が来ていた様で、そちらのガソリンスタンドも上限20リットルで開いていました。
※製油所が被災した訳でないので、停電さえ解消されればガソリンは問題ありません。(ホクレンのトレーラーは地震後も普通に走ってました)
昼過ぎに立ち寄ったコンビニ(セイコマ)では、早くもカップ麺やレトルトカレーなどの補充が行われ、野菜や卵も入荷されていました。
なお、停電により常温となったことから、飲料は缶、ペットボトルに限定しての販売となり、紙パック飲料(野菜ジュースやコーヒー飲料)は販売中止としていました。
【朝食】
・パン
【昼食】
・パン
【夕食】
・レトルトご飯+レトルトカレー+モヤシ炒め+目玉焼き+たまごスープ

屈斜路湖の砂湯や摩周湖に立ち寄りましたが観光客は皆無でした。
この日から、同じ敷地内にある他のログハウスへの宿泊はありませんでした。

なお、この日の夜
大鍋での風呂とランタンでの夕食後、早々に寝入った21時半頃に停電は解消し、電気のありがたさを再確認した次第です。



≪地震翌々日≫
停電が解消した地震発生から3日目は、美幌の市街地へ。
一部のガソリンスタンド(ホクレン)は、10リットルの給油制限を行っていましたが、満タンOKのスタンドもありました。(そのスタンドは貯蔵満タンで補給の目途も立っているとの事)

スーパーによっては、弁当類の販売も再開していましたが、基本的に品薄の状態が継続中でした。
⇒パン・肉は全滅、野菜・水産は再開、惣菜は限定

【朝食】
パン
【昼食】
カップ焼きそば
【夕食】
ジンギスカン、ホタテ、お惣菜等(当日購入)

※この日以降、制約はありますが食料の調達は普段通りスーパーで購入が可能となりました。


≪地震発生4日目以降≫
停電は解消しましたが、食料品には影響がしばらく残りました。
・お弁当・惣菜類
 ⇒ スーパーによっては、早い時期から店頭に並びました。
 ⇒ コンビニの復旧は遅かったです。
 (例外的に、店内で調理するセイコマのクックシェフシリーズは重宝しました)
・肉、鮮魚
 ⇒ 物流が正常化次第、速やかに復旧したようです。
・野菜類
 ⇒ 地場産を中心に早い時期から店頭に並びましたが、高値でした。(キャベツ1個300円)
 ⇒ カット野菜は最後まで流通せず
・牛乳
 ⇒ 店頭に並び始めたのは1週間ほどたってからでしょうか
・納豆
 ⇒ 生産再開から出荷まで時間が掛かるとのことで、北海道を離れるまでに再開出来ず。
・パン類
 ⇒ 店頭に商品が並び始めたのは1週間ほど経ってからでしょうか。
   (地元の焼き立てパンは早急に復旧しましたが、大手パンメーカーの復旧は遅かったです)

≪地震発生6日目以降≫
この日以降、道東の屈斜路から道央の富良野に移動しました。
震源地に近くなることもあり、地震による影響も心配しましたが
道路等の被害はなく、富良野の方によると地震の影響はないとの事でした。
また、スーパーの品揃えが戻り始めたことを実感したのはこの頃です。
⇒ 豊富とは言えませんが、パン類は選べるようになり、お弁当・惣菜も増えてきました。
観光客のレンタカーもチラホラと見かけるようになりましたが、キャンセルも多いようで、通常の富良野/美瑛と比べて全然少なかったです。(特に観光バス)

富良野の六花亭では、喫茶で楽しめる生菓子などはこの頃から再開されたようです。また、お土産の配送も、物流の影響で+1日余計にかかることで、賞味期限の短く送れないものがありました。

なお、この時期に新千歳空港から北海道を離れた息子ですが、建物の損傷につき商業施設は閉鎖されており土産は購入できず、トイレは200mなど、不自由をしたようです。


≪地震発生9日目≫
北海道離れるため、富良野から苫小牧へ移動しました。
震源地に近い太平洋側に近づくにつれ、自衛隊の車両が目につき始め(コンビニの駐車場で水の配給等)、道路は陥没し、建物は潰れ、遠くに崩れている山肌が見え、被害の大きさを目の当たりしました。
鵡川の道の駅などは、道内各自治体からの職員と自衛隊がサポートしての避難所となっており、力になれない歯がゆさを感じたものです。

なお、苫小牧東港のフェリーターミナルから見える施設は、地震により休止している苫東厚真火力発電所となります。

地震直後、北海道を離発着する交通網が遮断されたことから、唯一運航していたフェリー航路に殺到したらしいですが(通常の乗船率20%が満席100%に)、乗船したフェリーはいつも以上に空いており、オートバイは3台のみでした。




≪横浜に帰宅して≫
北海道を離れて、地震発生時の新聞を見直してみると、北海道では伝わり切れていない被害の深刻さが報道されていることに驚かされました。

ただ、札幌市内でも、被被害の深刻な地域は限定的であり(札幌在住の方談)
旅した範囲(道東、富良野・美瑛)では、地震による影響は特に見当たりません。

それもそのはずで、北海道と一括りとされても、札幌と帯広までは200km、釧路までは300km以上も離れており
東京からだと、それぞれ浜名湖と、琵琶湖に行けるほどの距離となりますからね。


地震後のキャンセルは94万2千人、観光全体の損失額は推計約292億円とも報じられています。

停電も解消され、日常に戻りつつある北海道です。
秋の行楽シーズンは、復興のためにも、キャンセルせずに出かけて欲しいものです。



※関連する画像等は、別途、北海道ツーリングを紹介するときに展開します。


Posted at 2018/09/17 18:01:52 | コメント(2) | トラックバック(1) | 北海道 | 旅行/地域

プロフィール

「本日も絶景なり😋」
何シテル?   03/30 09:18
晴れたら何処に行こうか・・・

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2018/9 >>

      1
23 4 5678
9 1011 121314 15
16 171819202122
232425262728 29
30      

愛車一覧

スバル XV スバル XV
ミカン色のXVです。じゃんじゃん走って遊び倒します♪  2014年12月14日納車。
ホンダ CB1300 SUPER FOUR (スーパーフォア) ホンダ CB1300 SUPER FOUR (スーパーフォア)
2011年12月納車。大切な散歩の相棒です♪ 希少なブラック&グレーラインの中期モデルで ...
スズキ ジクサーSF250 スズキ ジクサーSF250
カッコ良さと油冷シングルに魅了されて購入。 コロナ禍の影響により、商談時点(2020年7 ...
マツダ ユーノスロードスター マツダ ユーノスロードスター
最高の一台でした。赤のボディとVRリミテッドのグリーンの幌で、ちょっと違うロードスターで ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation