去る9月8日。
筑波サーキット1000にてセッティングしてきました。
雨の中のテストでしたが、低ミューならではのテストもできたので
結果的によかったです。
前回の走行時に気になってた “ リヤのスライド ” を解消するために
前後のロール剛性を変えてみる。
まずはリヤスタビリンクを短いものに交換。
ロールし始め=スタビの動き始めの動きをスムースにするというのが狙い。
これに関しては狙い通りの評価だったので、次にリヤスタビを交換。
さらにロール時のリヤの動きがしなやかになり、最適なロール剛性が見つかった。
次にリヤスプリングのレートを1kg/mmアップ。
これの狙いはトラクション性能向上と、
トラクションアップに対してフロントの荷重キープが目的。
アクセルON時に姿勢変化が少なくなることにより、フロントの荷重抜けを防ぐことができ、
最適なラインをキープすることができるようになった。
これも狙いどおり。
結果、最終バネレートは フロント14kg/mm、リヤ15kg/mm に決定です。
FDのときも年月重ねてセッティングが進むにつれ、前後のバネレートが逆転したからね。
RX-8も同じ方向に進んだってことになるのかな。
あと、途中
『 インフィールドは濡れているけど一部レコードラインは乾いている 』
という状況もあったので、ドライでの動きも確認できたし。
逆にドライではわかんなかった、雨だからこそ確認できた部分として、
『 ステアリングを切り足した時の反応遅れ 』
が露呈された。
これに関しては、フロントショックをバラし、特定ピストンスピード領域の減衰力を変更。
オーリンズのマイクロバスの中で、テストに毎回付き合ってくれる
開発担当の丸山氏による手際よい作業です。
再度コースに出て、ピットに戻ってきた木下選手は
「 バッチリ! 」
オーリンズ丸山氏の、一発で最適なシム(※)を選択する技術力とノウハウに
感動さえ覚えたよ。
ちなみにこの日のタイムは41秒5
新品タイヤで、寒くなったときにどれくらいタイムが上がるかがとても楽しみ。
あ、勿論完全ドライって条件でね。(笑)
木下選手曰く
「 サーキットではもうやることがない 」
ということで、 “ タイム出す足 ” としては完成なんだけど、
「 ストリートで最終確認したい 」
と言ってくれたので、近々ウチの会社に来てもらい、近所をドライブしてもらい
乗り心地なども確認してもらってから販売開始の予定。
商品化まではもう少し待ってて。
※ショック内部のピストンの上下に数枚重ねる薄い金属パーツ。
このシムの直径と厚さ、重ねる枚数によって減衰特性がガラリと変わる。
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R Magic D1 & タイムアタック | 日記
Posted at
2010/09/26 17:34:02