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先日のブログで、
「純正が製造廃止になったものや、異常に価格が高騰しているものや
今後供給が止まりそうなパーツの代替品で、かつ高性能なモノを開発してゆくつもりです」
と書きましたが、
最近、FC3Sの社外足回り(車高調)の選択肢がないとお嘆きの方々が多いように思うのですね。
今使っている車高調がへタってきているからメーカーにオーバーホールを依頼しようとしたら
古いモデルなので対応できないとか、
対応できたとしても昔のトレンドで作られたものが果たして性能が高いのかとか考えると
いっそのこと買い直そうかと考えるオーナーもけっこういらっしゃる。
FC3S用の車高調なんてすでに廃盤になっているメーカーがほとんどで、
販売しているメーカーが少ないので、選択肢が限られている。
しかも、決して安くはなかったり、安っすいモノだと「性能がねぇ…」ってことも多いですよね。
固いだけだったり、「乗り心地を重視」ってやつはふわふわで、
「乗り心地」って言葉の解釈が間違ってんじゃないかってのもあるしね。
「じゃぁうちで現代の技術を盛り込んで作るか」
てことで、「現代の技術を盛り込んだ」いいものを作ろうと企画中です。
ただ、高性能なものを作ると言ってもコスト度外視ってわけにもいかないので、
そこそこ性能が高くてわりとリーズナブルと好評な「Second-Lineシリーズ」として作っちゃおうかと。
ただし、FC3S用は性能に妥協したくなかったので、使うバネメーカーは「HYPERCO(ハイパコ)」です。
HYPERCOを選ぶ理由は、ズバリ乗り心地です。
旧車のFC3Sの車体はかなりヤレていることが多く、車体をいたわってあげる必要があります。
また、サーキットを走るわけではないオーナーの場合高いバネレートは必要ありません。
運動性能を重視するとタイヤの許容する限度ぎりぎりの高いバネレートがいいのだけれど、
低いバネレートでもしっかりと路面に荷重を乗せることができ、
乗り心地がすごくマイルドな中反発バネがベストだと判断し採用しました。
各メーカーのサイズ別固有振動数を調べた結果、HYPERCOの自由長8インチのバネの
固有振動数(周波数)が、大多数のFC3Sオーナーの求めるものに近いと判断しました。
同じバネレートでも7インチよりも8インチの方が乗り心地が良いと感じるはずだし。
ただ、ちょとお高い。
1本14,000円もしますので、通常のSecond-Lineよりも単純に5万円近く高額になります。
また、ストラットなのでウィッシュボーンのFD3SやNDと比較するとケース本体も高額になります。
要求スペックとして…
ストラットだったら倒立ショックにしたい。
ストラットのフロントには、数年前には無かった「ベアリングロワシート」は採用したい。
※リヤは…あった方がいいかもだけど、たぶん体感できないレベルだろうから無くてもいいかな。
フロントはキャンバー調整できるピロアッパーも欲しいし、そうなるとリヤもピロにしたい。
これら諸々を妥協せずに作るとしたら…
想定価格は24万くらい。
※オプション:リヤ用ベアリングロワシート2枚 ¥12,000円
これはもはや「Second-Line」の域を超えているシロモノなので、「Second-Line Type-R」
とネーミングしました。
すでに図面は出来上がっているので、あとは実際に試作品を作るのみという段階まで来ています。
そこで!
モニターを募集します。
FC3Sオーナーで、 “ 現代の技術を盛り込んだいい感じの車高調 ” が欲しい人。
試作品を取り付けて、しばらく(数日~1週間以内)ぼくが乗り回すことを許してくれる人。
その後モニターしてくれる人。
もしかしたら、何度かモディファイするかもですけど、それに付き合ってくれる人。
最終的に車高調を買ってくれる人。
※車高調はモニター価格、工賃は何回でも無料、アライメント代は1回分だけご負担いただきます。
上記条件で手を挙げてくれる人、若干1名募集しますー
実作業は10月くらいを予定しています。
【 RM FC3S用車高調Second-Line Type-R 】
仕様
全長調整式車高調
HYPERCOスプリング 8インチID65
バネレート フロント:7.1kg/mm リヤ:5.4kg/mm
前後20段調整式ショックアブソーバー
フロント倒立式
アッパーマウント フロント:キャンバー調整式ピロアッパーマウント リヤ:ピロアッパーマウント
ベアリングロワシート(フロントのみ) ※リヤはオプション
価格(予価)
240,000円(消費税抜き)