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トップ画を観て露出が多いとか猥雑だとか青少年の教育に良くないなどと思ってはなりません。

映画の前衛であり芸術であるジャン・リュック・ゴダール監督の「軽蔑」という作品のワンシーンですから、これに異議を唱える事は映画界への反動ですし、エロいと思った人自体がエロいのでありますし、芸術は官能性を帯びた何かを表現するものです。

今から30年くらい前の話ですが、特に女性の間で「タンカンケイ」の映画がちょっとだけ流行りました。



タンカンケイと言うと舌(タン)と舌が絡みあう大人の禁断の関係性のようですが漢字で「単館系」と書きます。

若い方はあまり耳にしない言葉でしょうが、今の言葉だとミニシアターで掛かる映画で難解でアーティスティックな映画のことです。






「映画好き」を公言していた僕は友達や同僚の女性達が観た「パリ、テキサス」や「気狂いピエロ」や「コックと泥棒、その妻と愛人」や「ベティブルー」や「ミツバチのささやき」や「華氏451」や「バクダッドカフェ」や「サクリファイス」や「天国の日々」や「旅芸人達の記録」や「シルバーグローブ」などを勧められ半強制的に観ないといけないハメになります。

何せ難解で芸術的で前衛的な映画だから面白さなんざ皆無です……いや退屈で冗長だからこそ芸術であり面白くないからこそ前衛であると言っても過言ではないでしょう。






当時の僕は「エイリアン」や「未来世紀ブラジル」や「トップガン」「超時空マクロス　愛おぼえていますか」や「トータルリコール」や「ロボコップ」や「アマゾネス・プリズン」とか「処女ゲバゲバ」とかが観たかったのですが、そんな事は許される筈もありません。

映画好きを気取った代償はあまりに大きく、次の日に感想を聞かれるので観ない訳にはいきません。

当時は今みたいに外部記憶装置でパパっと調べて観たフリは出来ないのです。

2時間の映画はもはや娯楽ですらなく、ただひたすら苦行であり、映画と向き合うことの厳しさと自分自身の勉強不足を思い知らされる事になります。






ジャン・リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、ヴィム・ヴェンダース、ピーター・グリーナウェイ、フェデリコ・フェリーニ、アンドレイ・タルコフスキー、ジャン・ジャックス・べネックス、テレンス・マリックなんていう監督の名前を聞いてゾワゾワする方はきっと同じような思いをした同志に違いありません。

誤解でも曲解でも「解る人」には解り、「解らない人」には全く解らないという事が解る映画達でしたが、2時間の修行が無駄だとは思いたくないのできっと必要な時間だったのでしょう。






でも、クルマを理解する事も映画を理解する事と同様に難しいからこそ楽しいんでしょうね？

皆さんは悪夢のような映画体験と言えばどの映画が思い浮かびますか？

ディーラーにジムニーがありました。

新型ジムニーに興味があった僕はすぐさま試乗させて貰う事にしました。

ベンツのグレンケ……





いや、ベンツのゲレンデのようなデザインにも見えますが、この手のクロカンに詳しくない僕が見ればゲレンデ以上にまとまっているデザインに見えるのは気のせいでしょうか？






何せゲレンデの実物をちゃんと見たことないので当てにはなりません。

無知であることはクルマのサイズと価格を凌駕します。






乗ってみると出だしがちょっと遅いし、やたらとボディがしっかりしてる感じがするのできっと重いクルマなのでしょう。

調べてないので重量がどのくらいあるかも知りませんけど……。

しかしこの重さはネガティブではなく、ボディの剛性感を優先してクルマの動きにしっとりとさせ、ブレーキもよく効き、割りと硬めのサスと相まってリッチな感じがします。

的外れかもしれませんが、ヨーロッパのコンパクトカーのようです。

車高が高いからか何なのか知りませんがコーナリング中のロール感はありますが、嫌なロールじゃありません。

何せクロカンには疎いのでよく解りません。

ペニャペニャした鉄板感もなく高級感のあるジムニーにシビれました。

今の軽自動車って本当に凄いと思います。






実は中高校生くらいの時に大好きだったアニメーター(アニメの作画をする人)の金田伊功さんって人が赤いジムニーに乗っていて僕も大人になったら同じクルマを買おうと真剣に思っていました。


(若き日の金田伊功さん)

思春期に夢は稚拙ですが本気です。






金田伊功さんといえば「銀河鉄道999」の惑星メーテルが崩壊するクライマックスや






「幻魔大戦」の火炎龍や






「風の谷のナウシカ」の蟲に襲われたペジテの船が風の谷に不時着するシーンの素晴らしい作画や







「銀河旋風ブライガー」のオープニングや、






「サイボーグ009」のオープニングや、






「天空の城ラピュタ」の親方との四バカ息子の乱闘のシーンが一部のマニアで有名です。




そのトリッキーなタイミングの作画は今だに後継者がいて模倣され続けているくらいのカッコ良さです。

最近では「天元突破グレンラガン」などで金田作画の快楽が味わえました。

あ、話がそれてしまいました。





新型ジムニー、クロカン乗りじゃなくてもオススメです！

人間の好みなんざそうそう変わりません。

思春期に刷り込まれた記憶は脳内にくすぶり大人になっても忘れ去られる筈もなく、ある日突然それに気づかされるのはきっと僕だけでは無い筈です。






スーパーカーのダクトに憧れ、






アニメのメカデザインのケレン味を刷り込まれた思春期でした。






その記憶が残っている僕がエボシリーズに20年も乗ってきたのはある種の必然だと言えるでしょう。






しかしどんどん大型化しハイパワーになりタイヤがハイグリップになり高性能化していったエボシリーズはもはや僕の運転技術では手に負えなくなりました。






いや、カッコつけました。






エボシリーズは初めから全く僕の手に負えませんでした。











そしてBRZに乗り換えましたがコイツはなかなかクセの強いクルマです(もちろん乗りこなせているなんて全く思いません)






最初乗った時はあまりの乗り難さに愕然としたものです。

少しずつ少しずつ乗り難い原因を探してちょっとずつイジりました。

最近はようやくちょっとばかり馴染んできましたが、やはり物足りない点があります。






そうです、アニメのロボットにありがちなダクトと金網とケレン味、圧倒的なガンダム感が86/BRZには有りませんから、とりあえずボンネットに穴の開いたものに交換しました。






ん？

何かちょっとエボXに似てきましたか⁇






はっ？

WRXにも似てきた⁇






いやいや気のせいですよね……

「みんカラは投稿してもフォローしているみん友さんや同一車種の方のみが読んでいて限定されているように感じます」とおっしゃっている方がいました。

その方は「みんカラはいろんな部門のランキングを付けていますが、そのせいで競争のようになってしまい純粋にイイねをしたりしなかったりが有るように感じるし順位発表は無くした方が良い」と思っているそうです。

なるほど、考えた事もありませんでした。







面白い事に別の方も「みんカラのイイね！の数の非表示にしてランキングも廃止にしたらどうだろう？」とおっしゃっていました。

「イイね！ランキング」を止めれば、その順位に一喜一憂してる人も居なくなりますし、「イイね！」を沢山集めたいが為に内容なんか読まずに誰彼構わずに沢山の「イイね！」を大勢の人に付けまくりお返しイイねを狙ってる人もいなくなるという事らしいです。







インスタはイイね！の表示を止めたそうで、それによってイイね！をめぐる様々なトラブルを回避しているそうです。

それが意味するのは「イイね！を純粋に貰いたい」のではなく「沢山のイイね！を貰っている自分」を他者に認めて貰いたいという事なのでしょう。

そんなイイね！をめぐる深い駆け引きや壮絶な争いがあるとは全然知りませんでした。

恐るべし、イイね！

侮りがたし、自己承認欲求です。

ちなみにカーチューンはイイね！ランキングもメッセージ機能も無いらしくとても平和的だそうです。


　


　

僕がみんカラを始めたばかりの頃のある日、突然愛車ランキングの5位か何かに入っていた事がありました。

その頃はパーツレビューや整備手帳やフォトにイイね！がつくとランキングに関係するなんて知らなくて何故ランキングに入ったのか解りませんでしたが、それでも嬉しかったのを覚えています。

イイね！がつけば単純に嬉しいしコメントが来たら内容に共感もしくは反感があったのかな？と思ってましたが、どうやら世の中はそんなに単純じゃないようです。

先の二人の方の言っている事がよく解る気もしますし、愛車ランキングなどのある種のゲーム性もあっていい気もします。

一体どっちがみんカラユーザーにとって良いんでしょうね？