セラフィム2501のブログ一覧

僕はイスラム教徒やユダヤ教徒やキリスト教徒ではないのでエルサレムに行ったことはありませんし、ヒンドゥ教徒やボン教徒ではないのでカイラス山を目指した事もありません。

いつ頃からアニメの舞台となる市や街を聖地と言い出しそこを訪れることを聖地巡礼と言い出したのかは知りませんが、オタク達はきっと本気です。

しかし聖地に行って何が面白いのかオタクのはしくれである僕には謎でしたし、さしたる興味もなく54歳になるまで生きてきました。

そうなんです、エルサレムやカイラス山に行く気持ちはよく解るのですが、アニメに登場する舞台に行く事に意味があるとは思えなかったのです。







そんな僕がはじめての「シン・エヴァンゲリオン」の聖地巡礼をしました。







もうネタバレをしても大丈夫だと思いますが、シン・エヴァのラストは僕が住んでいる福岡県の隣の山口県の宇部市にある宇部新川駅で終わります。







九州に大雨が降り続けたお盆休みの最終日にようやく晴れたので弟に連れて行って貰いました。

えっ？

自分で運転して行け⁇

いやあ、片道60kmくらいあるのでなかなか行けなかったんです。







宇部新川駅の周辺にたどり着いた時初めて来たにも関わらず懐かしい感じが漂い、まるで初恋の人に邂逅したような気持ちになり、自分の心象風景のようです。







工場、石油コンビナートの存在感が北九州市のそれに似ているからなのもありますが、宇部新川駅に着いた瞬間、動悸が収まらなくなりました。





(庵野秀明監督サイン入りポスター)


ほぼ映画に登場したままの姿が眼前にあるのです。







しかもアニメ映画のシン・エヴァの劇中に出た宇部新川駅は絵に描いただけのものではなくCGで多少加工してはいるものの実写パートもあります。







この日は大雨で電車が止まっているのにも関わらず駅に人がいます。

という事は全員の目的は同じで聖地巡礼にきているのであり、「君は僕と一緒だね」的なエヴァ同志である訳ですから思わずニヤけてしまいます。







同志は皆それぞれのエヴァを語りながら様々な写真を撮っていて、駅中に両手いっぱいのエヴァ愛が溢れています。







その時若い二十代のイケメンから「あの、写真撮って貰えませんか？」と声を掛けられました。

「もちろんいいですよ〜」と快諾するとイケメンは何故か二台持っているスマホの一台の写真を見せて







「このアングルで撮って欲しいんです！」と言ってきました。

「フッ、アンタの気持ちは痛いほど解るぜ、坊や。映画のワンシーンを完全再現したいんだな？ホンキの人間にはホンキで返さないといけねえ」と片手に彼の参考用の写真が表示されたスマホを持ち片手には撮影用のカメラを持ちアングルを決めて撮りました。

側から見ると二台のスマホを駆使している僕はまあまあヤベえヤツです。







しかし写真を撮っていると何かが違います。

「何が違うんだ？何が違うんだ？何が違うんだ？何が違うんだ？何が違うんだ？何が違うんだ？何が違うんだ？何が違うんだ？」と考えていると、サイズが違う事に気づきました。







シン・エヴァの映画はシネマスコープという最近のテレビのサイズの16対9ではなくもっと横長の画面です。

しかしスマホの写真は4対3です。

同志の本気には本気で返すのがマニアの流儀ですからイケメンに「画面のサイズは変えられないんですか？せめて16対9にしたいんですけど！」と聞きました。

返ってきた言葉は「あ、そこまでしなくていいです」でした。







僕はよほど寂しい顔をしていたのでしょうか？

イケメンは「いや、そんな意味ではなくそこまでして貰ったら悪いと思ったんです！ありがとうございます〜！」と言ってくれました。







その後軽くエヴァ談義をして別れましたが、マニア同士って年齢や住んでいる所を超えてすぐ仲良くなれるから良いですね？

皆様のおかげで愛車ランキング39位になりました。

ありがとうございます！

えっ？

そんな事書くのはランキング上位の人が書く事であって39位の人が書く事ではないですって⁉︎

それは失礼しました。







ところでSNSには様々な考え方や色々な思いで人は集います。

僕はたまたまクルマが好きで外部からみんカラのパーツレビューを見ていて参考にさせて貰っていました。

ふとある日、自分も登録してみようって思いみんカラを始めてみたのですが、右も左も上も下も解らない僕をみんカラの皆さんは優しく接してくれました。

ですから僕も基本的に同じクルマに乗ってる人と情報を共有したいし、何かパーツレビューなどが誰かの役に立てば良いと思っています。

ブログは思った事を適当にあまり調べ物なんかせずに散文的に書いていますから、違うクルマに乗っている方にも読んで貰えると嬉しかったりします。

特に初めての方からブログにコメントを頂くと物凄く喜んでいます。

自分が嬉しいので僕もなるべくみん友さんやそうではない方の気になった記事にはなるべくコメントしたいと思っています。







みんカラのようなSNSやネットは本来普通に生きていれば出会う筈のない人達が出会えてコミニュケーションが出来る素晴らしいツールです。

確かにイイね！を集めるのも楽しいでしょうし、愛車ランキングを狙うのも面白いでしょうし、己が鬱屈した不満をブチ撒けるのもある種の快楽を伴うのでしょう。


それらを楽しむのは全然悪い事ではありませんが、僕は出会う筈のない人とのコミニュケーションを大事にしたいと思っています。

一部では他者に同調したり共感したりする事をおべんちゃらや馴れ合いコメントとして嫌う方もいらっしゃるようですが、それもその方達の個性です。

僕は共感したらそう伝えたりしたいし、違うと感じたら喧嘩越しでなく普通に伝えたいと考えています。

「みんなでハッピーになる」って難しいんでしょうかね？

みんカラを徘徊していますと面白いブログに巡り会う事があります。

最近読んだのは「クルマイジりに年齢は関係あるのでしょうか？」と言うブログでした。

僕のようなクルマ好きなおっさんには耳がちょっとイタイ話でしたが、興味深い内容です。

そのブログの内容を要約すると嫁さんの実家に娘達を迎えに訪れた際に見送りに来て下さった義理の母がその方の高級ミニバンを見て「もうちょっと落ち着いたクルマに出来ないか」と言われたそうです。

その方の高級ミニバンのポジションランプのアンバーカラーが派手だったり、エアサスやホイールやエアロなどが華やかだった事が指摘されたようでした。

歳相応の良識的な大人なカスタムと言うのがおそらく世の中に漠然とあり、それは曖昧模糊とした一般的なイメージでありますが、実態や定義はないように思います。







大人のカスタムという概念があるようでないので、いまいちよく解りません。

それはクルマ好きであればある程解らなくなるものなのかもしれませんし、そのクルマのキャラクターとオーナーなキャラクターにあったカスタマイズというものが存在するのかもしれません。

例えば54歳の僕がピンクのBRZに乗っていると近所の人々はザワザワ騒つくと思いますが、20代の女子が乗っていると多分可愛いと思われる受け入れられる筈です。

オーナーのキャラクター性は愛車のカスタムに反映するのは必然で外観に拘る方は愛車のエクステリアをイジるものですので、ワイルドな方は厳ついカスタムになり、温厚な方は柔らかいカスタムになる傾向があります。

走りに特化したい方は内部に拘りエンジンの馬力を上げたりサスペンションチューニングを行うでしょう。

中身をイジる人は目立つ所はマフラー音や車高の低さぐらいですからほぼ問題ないでしょうが、やはり問題はエクステリアいわゆる見た目にあると思います。

「じゃあノーマルで乗れば良いじゃん！」と仰る方もいらっしゃいますが、実はその通りなんです。

ノーマルで乗れば全く問題ありません。

しかし「良識も世間体も関係ねえ、僕が僕らしくあるための自己認識であり、自分自身の生きる意味であり、他者の価値と比較して認められる存在価値ではなくあくまで自己完結した価値がこのカスタムなんだ！」と仰る方はそれを完遂するべきです。

要はその人が本気か否か？って事だと思っています。



僕は「カスタムは個人の自由だし、車検に通るようなカスタムなら好きにすれば良いし、年齢なんか関係ないし、世代による価値観の相違なんか昔からありますし、他人からとやかく言われたくねえぜ！」と思っていますが、世の中そんなに甘くないのも現実です。


で、自分のクルマをまじまじ見てみると……







うん、54歳が乗るにはギリギリOUTでしょうね？

んじゃ、また。

iPhoneの液晶がひびが入り修理に持っていきました。

とても感じの良い店員さん達で1時間半で液晶交換が出来るそうなので頼んだ時に「一緒にガラスのフィルムを貼りませんか？このフィルムはめちゃくちゃイイですよ！」と勧められます。

「い、今まで100円のガラスフィルムを貼っていたのに3800円か…。高い…高すぎる……しかし断る勇気がない……」と一緒にお願いする事にします。

「しかし、iPhoneの液晶画面が１時間半で修理出来るなんて凄いなあ〜」なんて思っているうちに無事iPhoneの液晶もピカピカになりました。

綺麗な液晶にニヤニヤしながら帰路につくとiPhone屋さんから電話が掛かり「すみません、ガラスのフィルムじゃなく普通のフィルムを貼ってしまいました！もしお家に着いていたら私が伺いますから貼り直しさせて下さい！」と店員さんが言われるので「イイですよ、僕が行ってお店の裏にクルマを停めますからそこまで来て下さい」とお願いしました。

そのiPhone屋さんは大型ショッピングモールの中に入っていて立体駐車場に停めるとめちゃくちゃ歩かないといけないので、お店の横づけにさせて貰いました。








店員さんが外に来てくれて僕のBRZの横でフィルムを貼り直してくれてる時、若いお母さんに手を引かれた五歳くらいの娘さんが僕のBRZに「おクルマ〜！」と指差しました。

するとiPhoneの店員さんがフィルムを貼りながらにこやかにお嬢さんに手を振っていました。

30秒で気泡も入れずフィルムを貼る店員さんのテクニックに感動しましたが、お嬢さんにさりげなく手を振るのも良い情景でした。




ん？

ちょっと待てよ！

店員さんがにこやかに手を振ってたけど彼がBRZのオーナーになってないか？



まあ、お嬢さんも「おクルマ〜！」と言ってはいましたけど「カッコイイ！」とは言ってませんでしたから、もしかしたら「ダッセ〜おクルマ！」と言いたかったのかもしれません。

もしそう思われたのなら店員さんのクルマという事にしておきましょう！