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クルマ好きでも知らないクルマがあります。







僕みたいに知識が偏っている人間には特にそんな事がありますし、ミニバン乗りの方からしたら「86だろうがBRZだろうが知ったこっちゃない！」なんて事は普通にある筈です。







最近は歳を取ったせいかクラシックカーにも興味が湧いてきて、BSの番組で「昭和のクルマといつまでも」という番組を観ていましたが、最近終わってしまいました。







この番組は30年以上同じクルマに乗っている人を探してお話を聞く番組なんですが、何せ30年以上も乗っているクルマはもはや道具や機械なんてもんじゃなくそれ以上の何かでしかありませんから、オーナーさん達の愛が半端ではありません。







そんなクラシックカー初心者の僕は「ツール・ド・宗像」というクラシックカーのイベントに全くクラシックカーに興味のない弟と行ってきました。







ウチの弟は僕よりもクルマが好きでメカにも詳しいのですが、クラシックカーや外車には全く興味がなく、路駐しているフェラーリに「あの赤いシャコタンのプリウス、いっつもあそこに停っとうちゃね！(訳：停まってんだよね)」と言ってました。

プリウスとフェラーリを間違える人を僕は初めて見ましたし、これからもきっと見る事はないでしょう。










そんな弟と「ポルシェ911だ！」とか






「アルファロメオ、カッコいい‼︎」とか






「フィアット500のキャンバストップからS&W M19 コンバットマグナムを撃ってみたいよね？」とか






「シトロエン2CVで花嫁のカッコして乗りたい！」とか言っても一向に盛り上がる気配はありませんが、







ロータスと






フェアレディには　



興味を示していました。




そんな中で見た事も聞いた事もないクルマに出会います。







フィアット・ディーノというクルマだとオーナーさんに教えていただきました。






ディーノと言えばフェラーリがパッと頭に浮かびますが、このフィアット・ディーノは日本に三台しか輸入されてなくエンジンはフェラーリ・ディーノと同じだそうです。





FRでフェラーリのエンジンでしかもフィアットでオープンカーなんて最高のクルマだと思います。

いやあ、世の中には知らない名車ってあるんですね？



ちなみに気さくなオーナーさんから憧れのNSXのコックピットに座らせていただいたりもしました。

ありがとうございました〜。

どんなジャンルでも有名人がいます。

そのジャンルの事に興味を持っていればその業界の人に会ってみたいと思うのは自然の理ですし、その人が使っている道具を見てみたいと思うのも内なる心の叫びです。







音楽に興味がある方がレッドツェッペリンのギタリストのジミーペイジが使ってるギブソン・レスポールを見てみたいのは当然の欲求ですし、映画に興味がある方は黒澤明監督が使っていたメガホンで「よーい、スタ〜ト！」と叫びたい筈ですし、小説が好きな方は太宰治の万年筆を舐めてみたいに決まってますし、絵画好きな方はシャガールの使用していた筆で自分自身の身体をキャンバスにして優しく時には荒々しく絵を描いて欲しいと思うのは人間の根源的な欲求に他なりません。







みんカラをしているようなクルマ好きの人間ならばクルマ関係の有名人が所有しているクルマを見てみたいと思うのは至極当然です。

僕がこの前行ったツール・ド・宗像というイベントにはある有名人の方のクルマが停まっていました。







AE86です。

たっぷりじっくりねっぷり視姦するかの如くディテールを舐め回すなように、視られている対象シャが頬を赤らめ思わず目線をそらしてしまうくらい見つめました。

「そんなに見つめられたら恥ずかしい。灯りを消して……」とAE86が言ってるようです。







「バカ言ってんじゃねえ！お天道様の下で自らボンネットめくって見せてんじゃねえか？アンタの大事なところが丸見えだぜ！本当はこうやって恥ずかしいカッコで強制野外露出させられてアンナトコやコンナトコを衆人環視の中で晒されるのが好きなんだろう？ほら、アクセルワイヤーがヒクヒクして後ろの穴からヴォンヴォンいやらしい音を立ててるじゃねえか‼︎」と脳内でAE86に言葉責めをしながら見てると、そのブースの美人なお姉さんが「横に並べて写真も撮れますよ」と教えてくれました。

勘の良いお方だともうお解りかもしれませんが、これはレーシングドライバーの織戸学さんのAE86です。







そんな千載一遇のチャンスを逃す訳にはいきませんので小五の厚かましさでさっさと自分のBRZを横に持ってきました。







ここぞとばかりに写真をバシバシ撮ります。







織戸学さんは来られてませんでしたが、もはや気持ちの上では織戸学さんミーティングです。







思ったよりあっさりとしたAE86でしたが、確か何台か持たれていた様な気がします。

こうなると人間は欲深くなりますので生ドリキンさんのAE86がどんな感じなのか俄然興味が出てきました！

見てみたいな〜、土屋圭市さんのAE86。

行っちゃおうかな〜、86style。