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狭い二車線を走っていました。

小学校の下校時間でしたのでもちろんゆっくり走っていますが、右前方の反対車線側の歩道に二人の小学生がランドセルを背負って僕のクルマと同じ方向に歩いていました。

まあまあの音量の排気音のする僕のクルマに気づいていると思ってましたが、二人の内一人が突然車道を横切ろうと走りだしました。

「危ない！」と親の仇の如くブレーキペダルを蹴りましたから、軽くタイヤのスキール音が鳴りABSが「ドガガガガガ！」と作動音が響きながら止まりました。

まあ遥か手前に止まってくれたから良かったんですが、内心「危ねえな、クソガキ！」と思ってたかもしれません。

いや、きっと思ってたでしょう。

しかし小学生達は「すみません」と小さく頭を下げながら車道で止まってます。

「危ないから早く渡った方が良い」と手招きしたら渡り始めました。

渡り終わったのを見届けてクルマを発進させると走り出した方じゃないもう一人の小学生が僕に深々とお辞儀をしています。

ランドセルに入ってる教科書や文房具がこぼれ落ちそうなくらいです。

僕は手を振ってそのまま行ってしまいましたが、「危ねえぞ、クソガキ！」と思った事や声の一つでも掛けてあげれば良かった事をちょっと反省しました。