バンデットさんを購入してそろそろ1年。
走行距離も漸く3千キロ半ばになってきました。
そこそこ速いし軽いし、購入価格はもちろん維持費も手頃。
そんな維持費の中でケチる事の出来ないのが燃料費。
乗り方にもよりますが、ツーリング用途メインなら50cc原チャリのレッツさんと然程変わらない燃費値を叩き出してくれます。
そんなバンデットさんの燃費記録の中での黒歴史。
ちゃんとした理由があるので黒歴史と言う程の物ではありませんが、高回転域の慣らしの為に
高速道路を低いギアでブン回した際に叩き出した値。
実に32.67 km/L!
数値だけ見ると決して悪い値ではありませんが、排気量からのイメージだと・・・
で、ここでふとした疑問が。
普通に走ったらどうなんだべさ?
高回転域を無理強いした末に叩き出した値なので、本来の高速道路使用時の燃費の参考になりません。
もしかすると帰省時に東北自動車道を爆走するかもしれないので、ある程度正確なデータが欲しい所です。
ならばどうする?
もう一周しよう♪
検証するにあたってのルールは、
・制限速度±10km/h以内で周囲の流れに合わせて巡航する。
・無理に燃費を意識したエコランをしない。
の2点だけ。
因みに、メータ読みで制限速度+10km/h位でグーグルマップの速度計が丁度制限速度位を表示します。
前回走行時の値を上回るのは勿論の事、過去最高値も期待しちゃいますが、小排気量での高速巡航がどの様に作用するかが懸念材料です。
と言う訳で本日決行。
今のタイヤがそこそこヤレて来ており、次は少しグリップ寄りにしたいので今の内に検証です。
ひたすら高速道路を走る事でグリップ寄りタイヤを角減りさせたくない貧乏人根性炸裂!
出発は
0700時過ぎ。
コースは前回同様です。
自宅最寄りのインターから高速に乗り東名高速を西進します。
約60kmの80km/h区間を終え、いよいよ新東名の120km/h区間へ突入。
前回一応経験しているとは言え、100km/h巡航はともかく120km/h巡航は正直かなり不安でした。
案の定、道中何台ものより大きな排気量のバイクに抜かれまくりました。
大排気量車の「
余裕の120キロ」と小排気量車の「
がんばっての120キロ」の差・・・
因みに6速でのエンジン回転数は、80km/hで約6500rpm、100km/hで約8000rpm。
120km/hでは約9500rpmにもなります。
11500rpmからレッドゾーンが始まるエンジンですので120km/hではその8割方を使っての巡航を強いらる事になります。
【参考】最近出た「
GSX-S1000GT」なら120km/hでも5200rpm位(計算値)
ですが、
結論から言うとそれは杞憂 でした♪
全然オッケー!(変な日本語)
思っていた以上にしっかりした走りに安心感すらありました。
6速のままアクセルを開ければ120km/hからまだまだ加速しようとします。
そんな加速体制の時にフロントの接地感に若干怪しいそぶりを見せる時もありましたが、もろパワーバンドの上に軽量車体+短ホイールベースなので仕方のない事かと。
唸っているであろうエンジン音もその速度域になるとヘルメットの風切り音でかき消されて余り気にならなくなります。
自宅を出発し、高速に乗って約一時間の
0810時頃。
まだ全然疲れていないしお尻も痛くない。
喉も乾いていないしお腹も空いていない。
でもニコチン補給したい♪
と言う事で「
駿河湾沼津SA」で最初の休憩です。
駿河湾が一望出来ます。
ここ迄約80km。
途中経過は・・・
えっ?
余裕で40km/L台後半の値を出していると思っていたらまさかの
38.8km/L。
思った以上に120km/h巡航が燃費面では負担になっている様です。
一服して念の為トイレを済ませ
0830時頃再出発。
まだまだ120km/h区間は続きます。
それにしても、道中抜いていったバイクもSAに停まっていたバイクもその殆どが大型バイク。
今はある意味「大型免許がお金で買える時代」になったので増えるのも当然ですが、その殆どが100万オーバーどころかもっとするのにみんなお金持ってるなぁ・・・
さて、行程も折り返し地点を過ぎて自宅出発から約2時間半後の
0940時頃。
再出発からは1時間ちょっと経って2回目の休憩をしました。
今度は「
足柄SA」にピットイン。
1回目より2回目の方が自宅に近いと言う不思議な状況(笑)
ここ迄の走行距離は190kmちょっと。
そしてその6~7割が120km/h区間ですが2回目の途中経過は・・・
だいぶ下がっとるやんっ!
前回よりは良いけどプラス2~3km/L程度。
前回と異なり無駄に高回転を維持している訳でなく、ただその速度の必要分を回しているだけなのに・・・
この後は100km/h区間から80km/h区間に移行していくので、そこでどのくらい挽回出来るかに期待が掛かりますが、思った以上に悪い値を目にして正直ちょっとショックでした。
そんな中でもここで「
那須鶏のから揚げ」と自衛隊フェアの「
迷彩柄のハンドタオル」をお土産に購入して相方さんのご機嫌取りは欠かしません♪
食事等約1時間の休憩後、再々出発して100km/h巡航から徐々に80km/h区間へ。
120km/hでの
ばい~んっ!にすっかり慣れた後のペースダウンだったので少々北島康介に襲われましたが、何とか凌ぎ高速道路を降りて一般道へ。
そして何時も給油しているガソスタへ行き結果を見ます。
トリップメータの距離は
252.5km。
給油量は
6.45L。
よって、燃費は
39.15km/L。
ガーンっ!
前回から7.5km/L程良い値になってはいるもののまさかの40km/L切り・・・
2回目の途中経過から最終的な燃費計の値は2km/L位の回復に留まりました。
今回の検証を終えて・・・
●下道ツーなら満タンで500km走れるのに高速を使うと400km位になってしまうという珍現象が起こる。
→満タンでの距離を伸ばすなら上限を80km/hに抑えないと無理かも?
→風の抵抗は速度の二乗に比例・・・だっけ?
●120km/h巡航は動力性能的には無問題だけど燃費的にはアウト。
→懸案事項としてクラッチの耐久性が付きまとう。
●300km位の走行ならほとんど疲れないし、おケツも大丈夫。
→ト○タやホ○ダあたりがよくやる「シートのソファ化」はアフォ!
●移動の為だけのバイク利用は全然楽しくない!
→やっぱり乗って操ってナンボだと再認識。
→正直目的地なんてどうでもいいとさえ思う。やっぱり道中が大事。
●50km/L超を実現するには道志みちを60km/h位で定速走行するしかないのか?
→北海道なら出来そうだけど、そこに行くまでが面倒くさい・・・
●150ccは「高速が走れる」と言うより「走っても怒られない」程度の認識が正しいかも。
→西湘BPと箱根新道と横浜新道と伊豆スカが通れるだけで儲けもの♪
●「コイツ邪魔だなぁ」と思う車は大体Pass○
→軽自動車の方がよっぽどキビキビ走ってる。
バンデットさん購入前から薄々判っていましたが、高速道路使用はやっぱり非常手段かな?