ここ3年と少し、いろいろなクルマでピンはA050からキリは新品1本1000円しないタイヤまで色々なものを使ってきたので、ここで振り返ってみます
基本的に高いもの→品質が良くグリップするので、お金があるなら定評のあるものを買うのが一番。でもそうも言ってられないのが学生の辛いところ。そんな人向けにアジアンタイヤレビューです。
スポーツ走行を主とし(ジムカーナ、ミニサーキット、ワインディング)年に数回はタイヤを交換するような使い方を基準にします。
価格の目安は一昔前のホットハッチでは一般的な15インチです。
グリップ、耐摩耗性、品質(経年劣化に強いか等)においてハイグリップラジアルの王道DUNLOP DIREZZA ZⅢを指標とした5段階で評価します。
周りの感想から得た情報も含みます。
ここで紹介するのはほんの一部ですが、随時追記したいと思っています。
・ナンカンNSⅡ
4000円〜
グリップ1、耐摩耗性3、品質3
アジアンタイヤの草分け。あまり食わないです。エコタイヤを卒業した程度の初心者には丁度いいかも?その分減らないという意見多数。ロードノイズがうるさい割に横グリップが弱く扱いにくい印象なので自分はもう使わないかな
しかし、乖離や亀裂が起きやすい他のアジアンタイヤに比べ耐摩耗性や耐候性に優れている気がします。タイヤを組むときもある程度サイドウォールが硬いので安心感があります。
数年経ったものでもひび割れ等なく普通に使えるので、転がし用や少しスポーティーなタイヤとしてはいいかも
・ピンソPS-91 (コルサヴィーラ)
3300円〜
グリップ2、耐摩耗性3、品質1
インドネシアのタイヤ。パターンはなんと往年のポテンザG3と全く同じ。
ゴム質が柔らかく、操作性が素直でグリップ力もそこそこ。変な動きをせず限界がわかりやすいです。ロードノイズも少なく街乗りにも使えるため最近のお気に入りです。
ただしつくりに少し難があり、熱を入れるような走りをしてスリップサイン近くまで使うとトレッド面にヒビが入り若干表面が剥がれます。(下写真)
また、タイヤそのものも4つ?に分けて作っているのか新品はつなぎ目のバリが目立ちます。
早めに使い切りトレッド面が怪しくなったら交換すれば特に問題はありませんでした。
・ケンダカイザー
2500円〜?
グリップ1、耐摩耗性3、品質1
自転車のタイヤでおなじみのKENDA。このタイヤは少し硬めであまりグリップしない印象。周囲でビード周辺のエア漏れが多発していたので品質には難あり?
・ケンダ KR23 comet plus
グリップ1、耐摩耗性2、品質2
食わない、うるさい、そのくせに減るということしか記憶に残っていません。スポーツ走行には向いていないと思います。
・ハンコック VENTUS evo v12
3500円〜
周りにユーザーが多いタイヤ。このタイヤの最大の特徴は柔らかいこと。グリップ力はそこそこあるようですが、柔らかい故に腕のある人間が乗るとタイヤがたわんでサイドウォールのロゴまで減ります。悪い路面を走るとブロックごと削れていたのが印象的
よく鳴きます。
最近は廃盤になった?
・ATR SPORT 123
グリップ4、耐摩耗性1、品質2
このタイヤには驚かされました。DIREZZA ZⅡ並みのグリップ力を持ち、A050並みの減りの速さとノイズ!コスパがいいんだか悪いんだかよくわからないタイヤでした。費用対グリップ力では群を抜くでしょう。
今は123sと言うらしい
インドネシアのSタイヤと言っても良いでしょう。
よく食いますが、とにかく減りが早くロードノイズがうるさい(ハブベアリングが壊れたような音がします)のでロードユースには向いていなさそうです。
走行会用のタイヤとして使用していました。
自前でタイヤを交換する人には向いてそうですが、交換頻度が高くなると思うので一般の人はDIREZZA Z3を買った方が組み換え工賃を考えると長い目で見ればコスパ良さそうです。
・ZEETEX
1本2000円以下という破格値。中国産だがアラブのタイヤらしい?まあ食わないです。柔らかくスポーツ走行向きではありませんが無茶なことをしてもバーストはしませんでした。スリップサインまで綺麗に減ったので価格を考えればある意味優秀かもしれない。
アジアンタイヤではないけど...【番外編】
・GOODYEAR LS2000
グリップ1、耐摩耗性2、品質1
価格面ではアジアンタイヤに匹敵するタイヤ。古くなるとブロックごと削れ落ちていくという恐ろしさ。エコタイヤではなさそうですがスポーツ走行には向いていません。
・FALKEN ZIEX ZE912 (ZE914f)
グリップ1、耐摩耗性3、品質5
旧オーツタイヤのFALKENブランド。
一部はタイ産のようです。
スポーツタイヤとは言えないかもしれませんが、気持ちよく走れる程度には食います。癖のないほどほどのグリップです。ロードノイズが少な目で燃費も乗り心地も問題ありません。数年屋外駐車でもひび割れないので耐候性もあります。ホイールバランスも問題なくとれます。エコタイヤは嫌だけどうるさくてよく減るスポーツタイヤは嫌だという人向けだと思います。ビートに履かせているお気に入りです(しかもビート純正サイズがある!)。
興味あるタイヤ
・TOYO DRB...評判良さげ、しかし廃盤
・V700...タイムアタッカーが履いてる?
・HIFLY...サイズ豊富説あり
その他いろいろ...アジアンタイヤの世界は広い
近年では当たり前のように量販店でもアジアンタイヤが並んでいます。スタンダードタイヤでは国産と遜色ない性能を持つものもあると聞きます。
スポーツ向けタイヤも、コストパフォーマンスを考えれば国産が買えなくなってしまうくらいです。
ただし、それはタイヤが新しいうちに使い切ること、そこそこのグリップで練習用として使うのが前提条件です。
ここ一番のタイムを出したい時や何度も熱を入れた限界付近でも安心して踏めるのは国産タイヤかな...といった印象を持ちます。
たまにサーキットに行くくらいだったら予備のホイールに国産ハイグリップラジアルを履かせ、走る時だけ変えるのが一番いい気がします。
とにかくコスト重視でオールマイティにそこそこ走りたい、たくさん走りたい人にとってはアジアンタイヤを一度履いてみることをお勧めします。
国産エコタイヤより安いですよ!
みなさんもおすすめのアジアンタイヤはありますか?
Posted at 2018/08/30 01:16:30 | |
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