連休も終わりましたが、阪神の連勝も終わりであります。
先日、トヨタ産業技術記念館のことをアーダコーダ書きましたが、これを紹介するのを忘れていました。
Gleason(グリーソン)社製のハイポイドギア(Hypoid gear)加工機であります。
ハイポイドギアとは、FR車のファイナルギア(最終減速機)に使われています。
こういう形をしており、特徴は
・ピニオンギア(右端のギア)の位置が、低く設定できる
→プロペラシャフト位置を下げることができるので、フロアトンネルが低くできる
・歯車同志が捻じれながらかみ合うので、平らな傘歯車より騒音が低い
→平らな歯車だと、歯がぶつかりながらかみ合うので、騒音が出る。
構造は異なりますが、MT車でバックする時、「クオーン」て音がしますね。
あれは、リバースギアは平歯車をつかっているから、あんな音が出るんです。
・ギア同志が捻じれながらかみ合うので、オイルには極圧添加剤が必要。
なので、デフオイルは独特な匂いがする(らしい)。
であります。
では本題。
このグリーソン社のギア加工機は戦前から存在しておりました。
なので、こんな逸話があります。
①戦後、GHQがトヨタの生産能力を調査した時、グリーソン社の加工機を数えた。
加工機の数から計算した生産能力は、トヨタの実際の能力の10倍だった。
②富士重工(スバル)が、スバル1500(1500㏄のFR車)というクルマを試作した。
出来が良かったので、量産しようとしたが、量産体制が整えることが出来ず、試作で終わった。
高価なグリーソン社の加工機が購入できず、最終減速機が作れなかった・・とも言われている
現在でも、ハイポイドギアを作るには、この加工機が必須だそうです。
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Posted at
2017/05/10 22:56:01