このブログは、この曲を聴きながらお読みください。
小フーガ ト短調
J.S.Bach作曲の小フーガ ト短調であります。
私が中学3年の時、音楽の授業でこの曲を聴いて、初めて音楽の美しさを知りました。
音楽の先生(小柄、美人、気が強いの3拍子がそろっている、私好みの先生でした)が、事前に何も言わず「ただ、聴いてください」の一言でレコードをかけました。
すると、普段はやかましい連中もシーンとなってしまい、ただひたすらこの曲に聴き入っていました。
で、演奏が終わると「この曲、すげえな」と隣同志で感想を話し合っていました。
当然、私も頭をぶん殴られたような衝撃が走り、以降音楽鑑賞が趣味となりました。
話は現在に飛びますが、長男君が期末テストの問題及び回答を持って帰ってまいりました。
期末テストですから、音楽、美術、体育、技術家庭のテストもあります。
で、音楽の問題をぼんやり眺めていたら、この曲が出題されておりました。
長男君に「小フーガ ト短調って、いい曲だったろ?」と聞くと「別に普通だよ」との回答。
最初は「こいつ、センスねえな」と思ったのですが、すぐに「普通だよ」の原因が判りました。
私が聴いた演奏と、現在CDで出回っている演奏では、テンポが全然違う。
私も近所の図書館で、CD借りて聴いたことがあるので判りますが、レコードで聴いた演奏よりも、テンポが速い。
ここまで早く演奏すると、コードの美しさや微妙なうなりが判りにくく、全然別の曲に聴こえてしまうんです。
リンクで紹介している曲も、トン・コープマンという人(バロック音楽演奏の第一人者と言われている人)が演奏しているんですが、テンポが速すぎだと思います。
昔のテンポで、ゆっくり、丁寧に演奏している音源は見当たらなくなりました。
本当に残念です。
あと、この曲も本来の楽譜より速いテンポで演奏されている代表曲。
モーツァルトのトルコ行進曲
もっとゆっくりとしたテンポで演奏されるべき曲であります。
(この曲はマリア・ジョアン・ピリスの演奏がBestだと私は思います)
なんで早弾きが流行るのかというと、私はこんな風に考えています。
①演奏者が速く演奏すると、一般の人はテクニックがあると思ってしまう。
②ゆっくり演奏すると、ボロがでる。それを誤魔化す為に速いテンポで演奏する。
実際、私もトルコ行進曲をキーボードで弾いたことがありますが、ゆっくり演奏するとすぐにボロがでます。これがキチンと演奏できないため、私はキーボードとピアノをあきらめました。
もっとジックリ聴かせる演奏が聴きたいなあ・・・と強く思っています。
以上、音楽好きの戯言でございます。
<おまけ>
小フーガ ト短調は30年以上も昔から、音楽鑑賞に使われている曲なので、やっぱりこんなものがありました。
https://www.youtube.com/watch?v=_sGFlcguZDw
あなたは髪の毛ありますか・・・あれば偉いのか、この野郎!!
Posted at 2016/06/30 22:06:15 | |
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