前回はソフトの機能等を紹介しましたが、今回はログを取った後の調整の仕方です。今回はセッティングのおさらいの為にアップしました。
ソフトにも寄りますから何とも言えませんが、Power-FCにはこのアダプターとソフトが最適でした。
これ今でも売っているのですね。相変らず安いです。それにWindows10もいけるらしい。US$299です。送料は掛かりますが数千円ですよ。
それから空燃比計は必須です。これが無いとまず不可能です。やみくもに弄っても時間がもったいないです。
幸いにMR-Sは純正O2センサーと簡単に入れ替えることが可能です。
下にもぐらなくても良いので気軽に取付できます。
MR-Sは1-4と2-3に1つずつO2センサーが付けられており、エンジンルームから簡単に外すことが出来ます。私は右側のO2センサーを外してAFセンサーを取り付けました。AFセンサーの取り付け校正・調整等は整備手帳をご覧ください。
AFアンプからO2の信号が出せるのでそれをECUに送ったら、O2フィードバックも通常通りに作動します。
ここからが前回からの続きです。ログ取りとセッティングは計画的に進めたほうが良いです。
① 基本的なセンサー類のチェック
② O2フィードバック無しで、アイドリング~通常一般走行域の空燃比合わせ、そして全開走行です。
・アイドル~一般走行
・低回転高負荷域
・高回転低負荷域
・高速道路と全開走行区域
・高回転高負荷域
③ 点火時期の追い込み VVTなどの追い込み
O2フィードバック有無しの設定
最初にやる事は、エアフロの電圧測定です。エアフロが汚れて居たり劣化してたら負荷が上がりません。最高たしか5Vです。
エアフロを外してエアフロクリーンで清掃します。又は新品に交換します。
吊るしデータで良いと思うので高速道路で2.3速全開にします。
この時エンジンチェックランプが点滅したらノッキング値が60以上あり危険です。この場合は危険区域の点火時期を全て-2.3度リタードします。エアフロ電圧を調べるだけですから遅かろうとノッキングが起きなければ良いのです。
その時ロギングしたデータをパソコンで見てみます。
Map Watch でAFLという項目のデータを見て全開で高回転で最高4.33V位ありますからOKです。3V~4Vの間だったら吸気系の異常やエアフロ汚れの恐れがあります。下記の場合は回転6600rpm 負荷13500で4.33Vです。
ロギングしたデータの読み込み方。ソフトを開き、FC-ChartからOpenにてファイルを開けます。
チャートとマップにデータが入りましたね。これはノックのMAX値を見ているものです。このデータはある程度セッティング済みですのでこれでも問題ない値です。
マップの高回転高負荷でMAXが25と言うのが分かります。ノック値60以上でエンジンチェックランプが点灯しますから、この値では全く問題ない良好な状態と言えます。
点火時期と燃料で決まるので、空燃比も見てみましょう。下記は空燃比です。
高回転高負荷で12.3~11.5位ですね。
次は点火時期です。28~29と言ったところです。この値からもう1度進めるか、燃料を絞るかと体感とノック値で微調整していきます。
それからインジェクターの使用率も分かります。最高で72.8%ですからまだまだいけます。吸気は純正タイプ、TRDフィルター、排気はTRDたこ足、フジツボマフラーですので、まだまだいけます。吸気や触媒を変えてどうなるかの尺度にもなります。エアフロ電圧が5V近くまでエンジンが空気を吸い込めればそれが限界ですね。またインジェクター使用率でパーツ交換の尺度にもなります。
目標空燃比へのデータ調整ですが、私はエクセルの表計算を利用しました。
こんな感じで空燃比ターゲットを決めます。負荷軸が違いますがこれは初期のころでエアフロが汚れたままセッティングしてしまったためです。
これはO2フィードバックなしの時でもきちんと空燃比が合うようにしています。
街乗りは14.7の理論空燃比です。
データをエクセルに読み込ませて自動計算します。Inj mapの係数です。
以前はFC-Datalogitのサポートにエクセルの計算ツールがありました。
便利ツールが色々ありまして利用しました。
エクセルのデータをマップに反映するには、20×20の格子を選択してコピー。
マップにペーストでこのマップのデータが置き換わります。
その後、Power-FCに「Write」で書き込みデータがECUに反映されます。
便利でしょ、一つ一つの格子の数値を弄るとかありえません。
これを繰り返してセッティングしていきました。
まぁ今のフルコンはターゲットを決めてそれに自動で合わせていくらしいです。
時代が違いますからね。この当時はこれが現車合わせのやり方です。
セッティングがまぁ満足したら、O2フィードバックありにして、A/FセンサーをO2センサーに入れ替えたり、A/FセンサーのO2出力でO2フィードバックでも通常走行できます。始動時にO2ヒーターウォームアップが鬱陶しいですが
今はOBDから書き換えできるのですよね。インプレッサWRX はHKSのフラッシュエディターで内容も分からずやりましたが。。。現車合わせはHKSの認定されたショップだけらしいです。
まぁショップを信頼してお任せでと言う感じです。
Posted at 2022/06/29 19:07:02 | |
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