ようやくワークスが新しいエンジンと共に復活しました。代車で1か月弱借りていたワゴンRを燃料満タンにして修理工場に迎えに行ってきました。ワゴンR(ABA-MH21S)は軽とは思えない室内の広さとターボモデルならではの力の余裕で何不自由なく乗れていたし、アームレストもあって快適なんですが、やはり「自分のワークス」のフルバケに座りステアリングを握ると、懐かしさとすっかり快調な(静かで健康的な?)エンジン音に嫌が上でもテンションが上がります。
エンジンルームから見えるのは真新しいヘッドカバーとエンジンマウント・ミッションマウント・水温センサ用のジグが挟まっていたので交換したラジエータアッパーホースぐらい。実際は各種ガスケット・スパークプラグ・クラッチ関連も交換されています。ミッションオイルは今までは修理工場では一番安い奴(純正オイル相当?)が入っていたのですが、「高いオイルがミッションを保護する一番有効な手段」とのこと(確かにミッションの中身に手を入れるよりはお手軽でお安い)で、エンジンオイルほど頻繁に交換する必要も無いので、お高いMoty'sのオイルが入りました。エンジンオイルは慣らしが必要なので、家にあったカストロールRS10w-50のほとんど使っていない4L缶を持ち込み。
リビルトエンジンは慣らしが必要で、載せ替え後の最初の500kmは3000rpm以下で、次の500kmは5000rpm以下で、その後エンジンオイルとフィルタエレメントを交換して終了になります。ただ慣らしが終わっても、少しずつ使う回転数やスロットル開度(ブースト圧)を上げて様子を見ながら全開走行をするようにした方が良いとの事。
慣らし中は基本的には決められた回転数を守って町乗りしていればいいそうですが、5000rpmの段階では3000rpm→5000rpm→3000rpm→5000rpmと回転変動を与えてやった方が吹け上りが鋭いエンジンになるそうです。カートの100cc位のエンジンだと慣らしの影響が顕著で慣らし次第で回る上限が200rpmぐらい変わる模様。反対に5000rpmの段階になってもなるべく回さないで「いたわって過保護に」乗っていると、吹け上りの悪いかったるいエンジンになってしまうそうです。奥が深い。後は回転数が低すぎてでるノッキングも避けた方が良いとの事。
慣らしの主な目的はクランクシャフトとそれを支持するメタルベアリング・ピストンリングとシリンダーとの当りを走行しながら穏やかに削って(潰して)出す事。他の新品部品も当たりを出す必要があり、その結果慣らし運転後のエンジンオイルには鉄粉・アルミ粉が大量に含まれます。エンジンオイルとフィルタエレメントを交換して除去するのですが、これをさぼると折角当たりが出たエンジン内部が慣らしで出た鉄粉・アルミ粉で傷だらけになったりエンジンオイル油路の狭い部分が詰まったりして大ダメージです…
まだほとんど乗っていないのですが、ミッションオイルがグレードの高いものになったせいか、ブロー前よりスムーズにひっかりなくギアが入るようになりました(ブロー前はミッションオイルも熱が入って劣化していた??)。エンジン音は静かで慣らしを始めたばかりとはいえ、3000rpm以下でも十分なトルクは出ています。エンジン本体以外(タービン・吸気系・点火系、等)はブロー前の物、エンジンフリクションが小さい4CRを入れていた前のエンジンよりよっぽどトルクがでて吹けも鋭い気がします。前のエンジンはブロー(2番ピストンの棚落ち)直前頃には繰り返されてきたデトネーションで棚落ち寸前になっていた可能性が高いのでそのせいか? 今更ながら過走行のエンジンと新品では全然違う事に驚かされます
慣らし次第でその後のエンジンの性能(吹け上り方や耐久性)が大きく変わる事を教わったので、はやる気持ちを抑えてじっくり慣らしをしないとです。3000rpmまでの段階(←今ここ)だと普通に町乗りするので精一杯ですが、5000rpmまでの段階になったら、5000rpmまで回せる状況ではそこまで回しながらシフトアップ、適度に負荷をかけて当たりをつけるのを頭の片隅に入れておかないと…
しかし、速度計と回転数計と両方見ながらシフト操作しないといけないので、案外難しい…。特に今の3000rpmの段階だと、速度と周囲の状況ばかり気にしてるといつの間にか3000rpmを少し超えてしまう。慣れるしかないでしょうけどね…
Posted at 2019/06/27 22:32:27 | |
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