すでに10月になってしまったのですが、9/13から9/24までかかってしまったワークスの車検中の代車の燃費を記録しておきます。その前に車検が伸びた(2回落ちた)理由を説明。
本来は9/17には車検が通り退院するはずだったのですが、今年の8月から栃木運輸支局では社外シートレールの保安基準適合証明書(強度証明書)の提出が必要になったからです。普通車は運輸支局に保安基準適合証(紙か電子データ)が提出されているシートレール(レカロ、ブリッド)以外の場合、軽自動車は全車種シートレールの保安基準適合証明書(製品に付属の証明書)の提出が必要になったそうです。
https://www.keikenkyo.or.jp/inspection/inspection_000008.html#38372
(このリンクを見ると軽自動車でも電子保安基準適合証がメーカーから送られていれば普通車と同様になるはずですが、田舎だから遅れているんですかね…)
最初は整備工場側がその事を忘れていて栃木運輸支局に行ってしまいシートレール不適合(その他の箇所は適合)で不合格。明日の9/18に整備工場側から「シートレールの保安基準適合証明書は無いか?」と問い合わせがあったので、「保安基準適合証明書の様なもの」はあったので工場に持っていったのですが、2回目の再車検も不合格。
実は去年購入したばかりのJURAN(タニダ)製のシートレールは、「軽自動車・輸入車・サイドエアバッグ付き車に関しては強度試験をしていない」ので、ワークスで使う場合元々保安基準適合外だったのです!(公道使用不可の競技専用品)。オフィシャルサイトの商品紹介ページの一番下の方にちーさな字で書いてありました。普通こんなの見ねーよ! まさに安かろう・悪かろう…
https://www.tanida-web.co.jp/Pages/railpage/sliderail2013.html
9/20に整備工場より電話があったのですが、「今までも同様の保安基準はあったのだが、車検時にあまり良く確認されていなかった。しかし、今年の8月から社外シートレールの保安基準適合証明書の確認を厳密にするようになった」…との事です。整備工場の人が車検検査の合間に運輸支局でJURANに問い合わせたところ、『「保安基準適合証明書の様なもの」は他の車種で強度試験をして保安基準適合証明書を提出している同シリーズ製品(今回はRZタイプ)と同様の設計で造っています』という内容のもので、Keiで使用する場合の保安基準適合証明書ではないとの事(左上に大きく『ジュラン・シート/スライドシートレール保安基準適合証明書』と書いてはあるのだが…。シートはレカロだけど)
しかも保安基準適合になるのはJURAN製のフルバケットシートとシートレールを組み合わせた場合のみだそうです(この辺はレカロやブリッドも同様)。完全に詰みました。しかし、この分だと地域によって前回まで車検に通っていたシートとシートレールが次回の車検ではアウトになる…、という事が多発しそうです。自分もそうですし、ググってみたら同様の心配をしているみんカラユーザーがいました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/644014/blog/41194589/
しょうがないので一番確実な純正戻しで車検に通すことにし、その作業を自分でやるために一旦代車を帰してワークスを引き取ることになりました。久々にワークスで家に帰って来て倉庫にしまってある純正シートを確認してみたところ、付属品(ヘッドレスト、シートレールのプラカバー等)は全部そろってましたが、シート本体がカビてた…orz その日はシートを家の中に持ってきて内装用洗剤で拭き掃除&乾燥しておしまい。
翌日(9/21)の朝から作業です。
・シフトノブやセンターコンソール等フルバケとシートレールを外すのに邪魔な物を外す
・フルバケとシートレールを車両から降ろし、清掃した純正運転席シートを搭載
・純正シート座面左側のプラカバーを外してフルバケ用シートレールからシートベルトキャッチャーを移植
・センターコンソールを外したのでシフトノブ台座部とワイヤー、サイドブレーキ台座部とワイヤー、運転席・助手席のシートレールをグリスアップ。
・センターコンソールを固定するフロア側取り付け部(前2か所・ビス用、後ろ2か所・プラリベ用)をビニテで養生(センターコンソールへの傷つけ予防)
・外したセンターコンソールと偶然発見した助手席座面右側プラカバーのコーヒー?をこぼした跡を内装用洗剤で拭き掃除
・外したセンターコンソールや運転席シートレールの端っこのプラカバー等を戻し、シートベルト非着用警告灯の点灯・作動を確認
この日うちなら工場が閉まるまで(正確には日が沈むまで)にワークスを持っていけば良かったのでシートの純正戻しの他にもやりたい事をやってしまったのですが、時間制限もあったし夢中になっていたので作業中の画像は撮るのは諦めました。
週明けの9/24に3度目の車検で無事通りました。10月の中頃まで車検があったので、「エンジン載せ替えたばかりだし、10月頭からでも大丈夫ですよ」と言われていたのですが、大丈夫じゃなかったかもしれません(汗
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やっと代車のワゴンR-RRの燃費の話になるのですが、前回の燃費ブログではてっきりワゴンRだと思っていました。後でワゴンR-RR(H13/2001年式)と気づき、しかもオートエアコン付きなので上級グレードのSWT(スズキワークス・テクノ仕様)と判明! 前回のブログを見てくださった方々、本当にすいません!
RRのSWT仕様なのでエンジンはフルパワー64psのK6A・ICターボ、足回りもスポーツ仕様なので、道理でいかつい純正フルエアロがついてるし、お山で控えめに走ってもアンダーも出さずに軽快に走ってしまう訳でした。そういえば、エンジンルームの雰囲気(構成)もうちのワークスとほとんど同じだったような…?
前置きが「かなり」長くなりましたが、今回の燃費(9/22給油)は
229.6km走行、16.95L給油 ⇒ 13.6km/L
前回が12.3km/Lだったのでさらに燃費アップです。燃費が出やすい道(高速、信号の少ない田舎の県道)中心だったからでしょうが、町乗りもしましたし最後に少しだけ「控えめに」お山を走っても前回より1km/L以上アップ、昔乗っていたJB7ライフの生涯燃費11.7km/Lを2km/L近く上回ったのは正直衝撃でした。
当時のライフ(JB7)はホンダとしては久々のICターボエンジンP07AでワゴンR-RRとスペックを比べると次の通り。
・ライフ; 最大馬力=64ps/6000rpm、最大トルク=9.5kg.m/4000rpm、レッドゾーン=7000rpm
・ワゴンR-RR; 最大馬力=64ps/6500rpm、最大トルク=10.8kg.m/3500rpm、レッドゾーン=8000rpm
うちのライフの方が代車のワゴンR-RRより3年ほど新しく(より厳しい排ガス規制)、最大馬力こそ両者とも自主規制いっぱいの64psですが、最大トルク値やパワーバンド(最大トルク発生回転数~最大馬力発生回転数)の広さ、最大馬力発生からレッドゾーンまでの回転数余裕の全てでK6Aの圧勝です。
しかもP07Aはツインプラグ仕様(SOHC2バルブ)なので、ホンダのエンジン屋が排ガス規制と最大馬力を両立させるのにかなり苦労した感じです(プラグ交換時は3気筒*2=6本一度に替える必要がありました)。ついでにカムシャフトの駆動はタイミングベルト(K6Aは最初からタイミングチェーン)で、組み合わされるトランスミッションは4ATのみ。スズキのK6Aターボ搭載車に比べると保守的で選択肢もない状態でした。現在のNシリーズから搭載されるS07AエンジンからはシングルプラグのDOHC4バルブ・カムシャフト駆動のタイミングチェーン化・CVT対応とやっと競合他社に追いついています。
車体側のスペックを比較すると、
・ライフ; 車両重量=860kg、燃料タンク容量=35L、燃費(10・15)=18.8km/L
・ワゴンR-RR; 車両重量=830kg、燃料タンク容量=30L、燃費(10・15)=17.4km/L
ライフの方がカタログ燃費が良いのにも関わらず燃料タンク容量が5L大きいです。実際に自分で乗って燃費を実測した感覚からすると、「航続距離を伸ばして競合他社に対するアドバンテージにする」というよりは、「シャシ台で走行モードで走る分には燃費が出るが、実際の公道走行では燃費が出ず、航続距離を確保するためにやむを得ず燃料タンクを大きくした」感じです。
スペックを調べたグーネットのカタログでも、ワゴンR/R-RR(TA-MC22S)に対して「日本で一番売れている軽自動車のミニバンがワゴンR」と紹介されており、この頃のホンダの軽自動車はスズキやダイハツと比べると中身的に劣っていたようです。ただ、こうやって実際に乗り比べて差が分かる程度ですが…
実際に、ライフに今ワークスに履かせているTE37(タイヤはファイアストン・ワイドオーバル;スポーティミニバン用タイヤ、現在のブリジストン・プレイズ相当)を履かせてお山も走ってましたが、サスが柔らかすぎてフワフワでドアンダーで「怖い」と思う様な車ではなく、柔らかめでトラクション不足気味・キビキビと切り返しできないおっとりした性格の足回りに慣れてくれば、2眼メーターの左側がタコメーターにもなるので(ドットマトリックス式のモノクロマルチファンクションディスプレイ、安っぽいデジタルメーター風です)、4ATの中の2速ホールドレンジで走ると結構気持ちよく走れました。…おそらくRR/SWTやワークスと比べるとがっかりするでしょうが。