3代目となるWRX STIが納車されて約2ヶ月経ちました。
多忙で中々長距離ドライブに行けない上に、納車直後に発覚した
さらなるリコール(笑)
それでもWRX STIへの愛情は変わっておりません。
そして普段使いで大活躍のNX。
先日UXを試乗したことによりNXの良さを再確認する事ができました。
そんな事を踏まえ、私がそれぞれの車をどのように、そしてどういう所が気に入っているか
ちょっと書いてみたいと思います。
まずはWRX STIの方から。
恐れていたバルブスプリングのリコールには該当しなかったうちの愛車ですが、
なんと完成検査のリコールにひっかかっていました。
しかも納車1ヶ月で(笑)
この時はわざわざ担当営業の方がうちへ謝罪に来られました。
私も知らなかったので驚くと共にどうしていいか分からず思わず嫁さんと顔を見合わせる始末。
2代目のD型でもこのリコールに該当し、納車がかなり遅れた苦い経験がありますが、
今回は納車直後。(といっても1ヶ月後ぐらいですが)
もうそういうリコールは無いだろうと高をくくっていただけあり、本当に青天の霹靂でした。
ただその話を聞いたときも正直怒る気になれず「やれやれ、またか」という
気持ちになったのが正直な所です。
その時嫁さんが、
「この人(私)はSTIを本当に気に入っていて、正直他の選択肢が無いんですよ。
STI以外にも乗り換えるつもりもなさそうですし、よろしくお願いしますね。」
と言ってくれましたが、これは自分の気持ちを代弁してくれましたようなものです。
正直リコールは嬉しい物ではないのですが、それも含めてスバル、
そしてWRX STIと付き合っていこうと改めて思い返しました。
担当営業の方の丁寧な説明もあり、リコールは1年点検の際にということにしました。
(5万円につられたのも大きいですが(爆)
と、ちょっと話しが逸れましたがこんな事がありました。
WRX STIですが、NXから乗り換えると乗り心地の硬さに驚くと共にダイレクト感の塊のような
走行性能に圧倒されます。
この前2週間程乗らない時があり、久しぶりに乗ったと書きましたが、
乗る前は正直少しドキドキ(笑)
MTの感覚を忘れていないかな?とか上手に変速できるかな?と・・・
2週間ぶりでそんなに忘れることも無いのですが、なぜかドキドキしてしまうんですよね。
気軽に乗れる車ではあるのですが、決してそれだけでは無く「刺激」のある車だからだと思います。
STIに乗り込むと、低い視点と、そしてタイトなコックピットが良い意味で「緊張感」を醸し出します。
「包まれ感」を更に超えてまさに「無駄な動き」の無いインテリアです。
レッドのプッシュスタートボタンを押すと、腹の底から響くような「グォーン」という
重低音を響かせながらエンジン始動。
そして暖気が終わりアイドリングが落ち着くと「ドッ、ドッ、ドッ」とボクサーサウンドが
リアから響いてきます。エンジン始動時点から「滑らかさ」「静粛性」というものには無縁ですが、
「メカニカル」「パワフル」という言葉がぴったりです。
その後シフトを1速に入れて発進。
NXに乗り慣れているとまるでパンクしているかと錯覚するぐらい路面からのゴトゴト音、
そして振動がハンドルに、シートに伝わってきます。
更にハンドルも重く、切ったら切っただけ車体が面白いように反応します。
まるでハンドルと車体が一体化しているような感じです。
またエンジンの吹け上がりも気持ちいい。
MTで好きなギアを選択できるというのもありますが、アクセルレスポンスが最高。
「STI エキゾーストキット」に交換してさらにレスポンスが上がった気もします。
そして2,000回転をを超えると急に後ろから蹴られたようなトルクがやってきます。
このちょっと「どっかん」な感じがたまりません。
そしてその美味しいポイントをミートしながらMTで変速しながら運転を楽しむ。
良い意味で「ゆったり運転」できる車ではないです。
全体的に「どこかへ行くために乗る」というより「この車でで何処かへ行きたいから乗る」、
それが私にとってのWRX STIという車ですね。
要するに「何処かへ行きたいから乗る」のではなく、「この車に乗りたいから何処かへ行く」。
更に言えば運転そのものがまるで「スポーツ」のような感覚で楽しんでいるのだと思います。
対するNX300はこのWRX STIとは違う魅力があります。
NXは乗り込む前も乗り込むときもそんなにドキドキすることはありません。
どちらかと言えば逆にホッとするような気持ち。
乗り込むとSTIより視点が高いので見晴らしが良く、また背も高いので圧迫感がありません。
コックピットはちょうどいい包まれ感で広すぎず狭すぎずという感じ。
“F SPORT”の専用本革シートは本当に心地よく体を支えてくれます。
そしてSTIとは逆の位置に設置されているプッシュスタートを押すと静かにエンジン始動。
それなりにいい排気音がはしますが、窓を閉めていると室内は静かで振動も殆どありません。
そしてナビやオーディオ関係ははノートPCのようなタッチパッドによる入力。
前を向いて10.3インチワイドディスプレイを見たまま操作をしていると
本当にPCを操作している感じさえあります。
タッチパッド操作ですが、最初こそ戸惑うこともありましたが、慣れるとこれがまた便利。
モニターも指紋で汚れませんし、ブラインドタッチも容易い。
最初はなかなか斬新な装備だなと感じましたが、使い込んでいくと
本当によく考えられている装備だなと改めて思います。
またUXの試乗の時にも書きましたが、NXの場合操作系は
殆どセンターのインパネに集中しているのも長所、
そして左手でだけで姿勢を変えずに殆どの操作が可能です。
出来れば右下のフロントカメラのスイッチがもう少し押しやすい位置にあれば言うことなしですが、
これも慣れるとブランドタッチできます。
あまりしょっちゅう触ることの無いスイッチというのもありますが。
そしていい節度感のシフトレバーをDに入れ出発。
パーキングブレーキも電動ですので自動で解除されます。
更にG-LINKなどのテレマティクスなども装備されていて、まさに至れり尽くせりです。
走行性能ですが、STIと同じ2.0リッターターボとは言えかなり性格が異なり、
低回転からもりもりトルクが出て街中から高速道路までどの速度域でも気持ちよく、
思い通りの加速ができます。
高回転まで気持ちいエンジンというより実用性重視のエンジンですが
それでもシートに体が押しつけられるぐらいの加速は余裕でこなしますので
パワーは私には必要十分。
6ATとの相性も良く気持ちよくポンポンと変速していきます。
少しシフトショックを感じますが、それでも十分滑らかな変速です。
また背の高いクロスオーバーといえどもボディが揺すられたりすることもなく、
ハンドリングもなかなかのもの。
そして走行モードをSモードに入れるとかなり刺激的に。
S+モードに入れるとかなりやる気が入ってしまいます(笑)
もちろんSTIほど過激ささえ感じる加速と刺激的な走り、そしてどこまでも曲がっていきそうと
いう感じではないですが、ある意味程よい「緩さ」の加わった運転のしやすい
特性を持つ車だと思います。
また快適装備も豊富で同乗者にも優しいのもあり、嫁さんとのドライブでも好評です。
嫁さんとのドライブから仕事でのドライブ、そしてゆっくりドライブしたい時など、
どんな時でも快適なのがこの車だと思います。
またレクサスらしい上質なインテリアはいつ乗っても癒やされるというか、落ち着きます。
読み返してみるとまとまりの無い文章になってしまいました。
ただこう書いてみると自分にとってこの2台が良い意味でそれぞれ良い相棒だなと改めて感じます。
纏めてみるとWRX STIは「刺激的で非日常を楽しむ車」、
NX300は「日常生活から何でもこなすマルチパーパスな車」。
ボディサイズ、ディーラーの対応なども含めてこの2台は改めて相性が良い車だと思います。
私にとってはそういう2台で、無くてはならない相棒です。
どちらのエクステリアも本当に気に入っています。
写真撮影も楽しいですね。
これからも大事に乗っていこうと思います。