
吸排気のバランスは難しいです。何か一つに絞れば案外簡単なのでしょう。
①3000回転以下を捨てて上だけに絞ったセッティングにする。
②公道の使いやすさを重視して低中速重視のセッティング。
③下から上まで不満のないセッティング。
私としては楽ちん③セッティングを目指します。
もちろん吸気系やECUのセッティング込みの組み合わせですけど今回は排気系のみの見直し。
現在のセッティング
(エキマニ)
4-2-1タイプ 45-50-50Φ シルクロード製 排気ポート側は45でマキシムの42.8に比べて口径が大きいため抜けすぎを防止するため触媒側を50Φとマキシムの54Φに比べて絞ってあります。4-2-1の2の部分が非常に長くトルクを稼ぐタイプ。
(触媒)
Magnaflow製 スポーツ触媒 58Φ
(マフラー)
インテグラル神戸製 N1スペックverⅢ 触媒側54Φ-メイン60Φ-メインサイレンサー後65Φ-出口75Φです。
ここで気になることが一つあります。排気の流れの中で1か所どう見ても乱気流が起きてしまうと考えられる個所があります。
ここは触媒とメインパイプのフランジ連結部分です。純正の触媒なら48Φなので54Φのメインパイプに繋いでもそれほど問題なさそうですが58ΦのMagnaflowから54Φのメインパイプに繋ぐとどうしても余計な抵抗と乱気流が発生するのは素人の私でも推測できます。
逆にマフラーのメインパイプの入り口フランジがどうして54Φになっているかというと抜けすぎて低速がスカスカになるのでインテグラルさんでサーキットオンリー以外は54Φに絞っていると説明受けて購入しました。
ここで余計なこもり音が増幅しているのは簡単に想像できます。
もう一つメインパイプの膨張管です。ここはセミサイレンサーでしょうか?私にはわかりませんが単なる膨張管であれば排気の乱流を生むだけみたいです。ここはメインパイプと同じ径のセミサイレンサーでなければ不要です。
でもできれば後部のメインサイレンサーだけで絞って消音するほうが効率が良いそうです。
まず最初のチェックはマフラー出口に手を当てて圧力を調べる。うまくセッティングできていればかなりの流速で排気が出てきて水が出ます。もちろん純正の排気系のマフラー出口の流速がわかってなければ確認の仕様がありませんがノーマルは絞ってあるので当然かなり圧力を感じます。しかしパワーは出ません。当然高速重視のサーキット仕様は抜けが良いのでアイドリングは排圧がかかりません。モワ~という感じです。低速は苦手ですが高速域はパワーが出ます。排気系のセッティングで全然変わってきます。
私の排気系は2000ccのエンジンをもってしても十分な排気能力はあります。そこそこ低速トルクも出てますし上も回ります。ただしメインパイプはサーキットオンリーでなければ54Φで十分な能力を発揮できると思います。
物理の計算で行くと2000ccで50.8Φのメインパイプだと8000rpmで音速の壁にぶつかります。それを超えることはできないのでリミットは8000rpm、ですがパイプの湾曲やサイレンサーのパンチングメッシュの抵抗などがあるので実際にはそれより低い回転数でリミットになるようです。
マーケットで60Φのメインパイプはかなり市販されてますがサイレンサー内部で絞って調整してあるものが多いようです。
わたしも最初からちゃんと勉強して排気系1体で計画すればよかったのですがその場その場でパーツを組み合わせてきたので現在のような結果になりました。
最近少し排気系を自分なりに勉強した結果排気は吸気に影響するので燃焼室出口ですぐに絞るとアイドリングや低回転で排気の逆流を起こすらしいことがわかりました。そこで排気系前半部分はできるだけスムーズに早く抜いてやるほうが良いらしい。そしてできるだけ後部で絞ってからその後はまたできるだけ高速でスムーズに抜いてやる。
エキマニでは4-2-1の1の50Φは気になりますが2が非常に長いので影響は少ないかな?と思います。それよりも2-1の合流部分が上からの曲がりが大きくてスムーズに合流できるのか気になってます。
スムーズに60Φのメインパイプまで高速の排気を流してメインサイレンサーでテーパーを付けて54Φに絞って排圧を上げながら消音してサイレンサー出口は60Φでテールエンドは75Φまでテーパーを付けてディフューザー効果を狙う。リヤのアンダーディフューザーがあればそこにうまく合流させて吸い出してもらう。
こんな感じが良いかと思います。もっともメインパイプ内で54Φでは消音がどの程度かはわかりません。消音はエネルギーの吸収ですからすればするほどパワーはなくなります。
マフラーの抜けが良くなると低音が響く音になりますがこもり音が気になります。私は乾いた澄んだ音が好きなのでこもり音は嫌いです。マフラー中心の排気系だけで最高の音チューニングはできませんから残りはシャーシ・ボディの制振や防音、風切り音防止のエアロをいかに重量抑えてやるかです。
排気もなかなか難しい。そういう意味では万人向けの純正のシステムは良くできてます(^^;
Posted at 2017/12/27 09:29:24 | |
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